こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
どことなくなんとなく
というテーマで
100FEET
ワンハンドレッドフィート
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
★どことなくポイント★
初見でよく分からなかった映画を
つまらない映画と断定してしまうのって
正しい事なのでしょうか?
もしそれが正しい事なのだとすれば
内容がよくわからない芸術も
つまらないものだという事になりますね…
マーク・ロスコの作品
…何、この絵??
いいえ。
決してそんな事ありませんよね!
作品というものには
作り手の想いが反映されるもの。
だからこそ
どんな想いで作られた
作品なのだろう?
という視点で観てみると
初見はつまらないと感じた作品が
思いのほか素晴らしい作品だったのを
再認識する事だって
自分の内面と対話する機会を作る絵として
高く評価されています。
あなたは一人でロスコの絵の前に座ったとしたら
何を考えますか?
本日の作品は
ひょっとすると多くの方にとって
なんじゃこりゃ?
と首をかしげるような展開の映画。
けれど、観終わった後で
主人公の立ち位置を思い返してみると
どことなくなんとなく
この作品で描きたかった事が
見えてくるような映画
となっているのです
(*´∇`*)
★アバウトなストーリー★
本作の主人公のマーニーは
警察官の夫を殺して
刑務所で服役していた女性。
↑夫を殺した罪で服役していたマーニー。
刑務所で服役期間が終わり
自宅へ戻ってこれたマーニーですが
刑期はまだ終わっておらず
自宅で過ごす自由を得る代償として
発信機付きアンクレットの着用を
義務付けられています。
発信機は自宅に取り付けられ
有効範囲は100フィート(約30m)!
マーニーが発信機の有効範囲を出ると
自動的に警報がなり
3分以内に範囲内に戻らなければ
警察が駆けつけてきて
マーニーは再び刑務所行きです!
だからマーニーは遊びに行くどころか
買い物に行く事もできません。
↑自由にはなったけど、家からは出れないの…
そんなマーニーを監視する警官は
死んだ夫の相棒だったシャンクスという男。
彼は友人だった夫を殺したマーニーに
敵意を剥き出しにして
何かあれば、すぐ刑務所へ戻すと脅してきます。
↑お前のような女は、刑務所がお似合いだ!
そんなアウェーな状況で
新たな生活を始めたマーニーですが
近所の人や実の姉は
食料などを届けてくれる近所の青年だけです。
事件後すぐに逮捕されたために
家にはまだ、夫の持ち物も残っており
マーニーは遺品整理を始めますが
その時、幽霊が現れて
マーニーを激しく攻撃してきたのです!
↑な、何!!誰かいるの!?
↑わ~!!!なんか出た!!
マーニーは恐怖しますが
家から逃げ出せば警報機が作動し
彼女は刑務所に逆戻り!
だからマーニーは
得体のしれない幽霊に恐怖しながらも
100フィート圏内で
幽霊と対峙しなければならないのです!
↑幽霊が出たと刑事に訴えても
バカな話をするなと怒られてしまいます
さて、得体のしれない幽霊のいる家で
マーニーは一体どうなってしまうのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑ここにいる幽霊といえば、死んだ夫でしょ!
やめてよ、あなた!!
★作品を愉しんで頂くために★
本作は、見えない幽霊が
執拗にマーニーを襲ってくる理由が
今一つ分からない映画。
↑何で襲って来るの!!!
幽霊はマーニーをつき飛ばしたり
殴ったりするのですが
彼女が気を失ってしまうと
攻撃をやめて、命を奪う事をしません。
↑ボコボコにするのに殺しはしません。
と、いう事は優しい幽霊?
いいえ。
そうではありません!
後に、孤独に苛まれたマーニーが
慰めてくれた配達少年とベッドインした時は
幽霊は一変して、すさまじく狂暴になり
少年を撲殺してしまうのです!
↑とつぜん幽霊が襲撃!
↑胸ぐらをつかんで顔面パンチ!
↑パンチ!パンチ!パンチの連打!
↑さらにパチキもほりこみます!!
…あれれ?
これって幽霊というより
妻の浮気相手に怒り狂った
暴力亭主みたいじゃないですか?
↑ワシの女に、なにしとんじゃいワレ!!
はい。
実は、マーニーが夫を殺したのは
家庭内暴力に耐えかねて!
ですので夫は死後も
DV幽霊となっていたのです!!
↑あなた!やめて!!!!
…これは斬新ですね。
ですので、マーニーが殺されないのも
暴力はふるうけれど
妻は愛してる!
というDVならではの身勝手さから!
このポイントが読み解けないと
本作の幽霊の行動は
一体、何が目的なのかが分からず
なんじゃこりゃ?
という感想になってしまうと思います。
↑突然、ポルターガイストが起こり
皿が全部割れてまうシーンがあるのですが
説明はされないので意味不明!
…けれどこれは
DV夫が癇癪で皿を投げていたのです!
なんで俺を殺したんだ!!
こんなに愛してたのに!
ですのでラストで夫の幽霊は
意外な方法で、彼女を束縛から解放し
マーニーが新しい人生を歩むための
手助けをしてくれます。
↑今までの全てから解放されたマーニー。
冷たい隣人や姉からも
自分との嫌な思い出の残る家からも
彼女の行動を縛る発信機も
全てを解放した後
DV夫である自分自身も消えていく…
そんな不器用で、乱暴だけど
妻を愛していた男が
最後の矜持をどうとらえるかは
ご覧になった皆様に
委ねられるのだと思います
ヽ(=´▽`=)ノ
↑すまねぇなぁマーニー。
俺は何にもできねぇ夫だったけど
これくらいの罪滅ぼしはさせてくれぇ…
私には、DV幽霊の
そんな後悔の声が聞こえてくるような
人情映画に思えるのですが
皆さんの感想は、いかがてしょうか?
と言う訳で次回は
人魚というカルト
というテーマで
ゆれる人魚
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑幽霊に最後まで敵対するマーニー。
けれど幽霊夫は
そんな彼女の怒りを受け取りつつも
すごく不器用な方法で
彼女を救おうとしていたのです!
100FEET [DVD]
15,879円
Amazon |