こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
どことなくなんとなく
というテーマで
恐るべき子供たち
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
★どことなくポイント★
恐るべき子供たち!!
…本日もすごいタイトルの作品ですね
( ̄_ ̄ i)
皆さんはこのタイトルから
どんな内容を想像されますでしょうか?
↑恐るべき子供たちってこんなのでしょうか?
(「未知空間の恐怖/光る眼」より)
↑それとも、こんな感じでしょうか?
(「ゾンビ・スクール!」より)
…えっと
本作は原題も
恐ろしい子供たち
(LES ENFANTS TERRIBLES)
なのですが
本作はホラーではなく青春映画!
けれど本作には
現代でも通用する普遍的な恐怖が
描いているのです。
★アバウトなストーリー★
主人公はポールという高校生。
けれど彼は、映画の冒頭で怪我をして
学校へ行かなくなってしまいます!
↑怪我をしてぐったりするポール。
…そんなにひどい怪我だったの?
いいえ。
彼が怪我をした原因は
放課後に、みんなで遊んでいた雪合戦で
胸に雪玉が当たったから!
???
(-"-;A
雪玉!?
はい。
ポールに当たった雪玉には
石が入っていたのです!
確かに痛々しい話ですが
それって登校できなくなるほどの怪我?
いいえ。
ポールが傷ついたのは
胸ではなく心。
ポールに石の雪玉を投げたのが
彼が密かに愛していた
同級生の少年だったからなのです!
↑遊び半分に傷つけられたポールの心は
立ち直れなくなったのです…
愛していた人からのひどい仕打ちで
深く傷つき登校拒否になる。
ああ…
こういう失恋経験って
体験した方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか?
けれどポールの場合
この失恋を引きずったまま
ニート生活に突入してしまうのです。
↑投石事件が引き金になり
ポールが密かに愛していた少年は放校処分に!
絶望したポールは
家から出ようとしなくなってしまいます…
彼はベッドから起き上がらなくなり
姉のエリザベートに
食事を持ってきてあげるわ!
ポールの家は
寝たきりの母と姉弟だけの母子家庭。
ずっと母の看病をしていたエリザベートは
弟が家に籠るようになって
以前より人生が楽しくなっていきます!
↑バカねぇポール。もう寝なさい!
(ああ。なんか前より充実)
弟の悪口を言いながらも
ポールの世話をするエリザベートと
皮肉や暴言を吐きながら
エリザベートに依存して生活するポール。
↑ほら、私がいないと何もできないんだから
うるさい。放っておいてくれよ!
そんな二人の後ろ向きの生活は
母が病死した後、より酷い状態となり
姉弟一緒になって
部屋の中に引きこりはじめます。
↑ああ。もうどうでもいいわ!
ずっと、この部屋にいれれば…
さて、そんな社会から背を向けた二人は
一体どうなってしまうりでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑ゴミも一切片付けず
ひたすら部屋の中に籠る二人は
一体どうなるのでしょう?
★作品を愉しんで頂くために★
本作で映画かれている恐怖とは
退廃の甘美な誘惑!
ポールもエリザベートも
目の前にある課題から目を背ける事で
現状維持の快感から
抜け出す事ができなくなります。
↑僕だって苦しいんだ!
私だって、色々やっているのよ!
人間は、色々悩みながらも
目の前にある課題を解決する事で
成長していく生き物。
にも関わらず、問題を解決しない事で
子供部屋にい続ける権利が
得られること知ってしまった姉弟にとっては
働く事も、成長する事も
意味をなさなくなってしまっていくのです!
↑二人の部屋にある、落書きされた彫像は
軽蔑するような目で
黙って二人の退廃的な生活を見ていますが
彼らは何も感じません…
これは、現代における
ニートや引きこもり問題にも通底する内容。
社会への不満などではなく
現状維持の快楽を知ってしまった子供は
恐るべき子供たちとなるのです。
↑ハッキリとは描かれませんが
姉弟の関係は、なんだか怪しい雰囲気。
姉弟がお風呂で遊ぶのは
子供の時だけではないのでしょうか…
けれど本作で描かれる真の恐怖は
映画の後半で
ポールに退廃から抜け出す転機が訪れた際の
エリザベートの行動!
雪合戦の悪友とソックリの顔をしている
エリザベートの友人に会った時
ポールの心の中では、新しい恋が芽生えます!
↑稼ぐために仕方なく仕事を始めたエリザベートは
友人の女性を同居させる事にしますが…
↑その時、ポールの心の中に
何かが芽生えます!
おおおっ!
良かったねポール!
遂にニート生活の終了です
ヽ(=´▽`=)ノ
けれど…もしポールが前に進めば
エリザベートはどうなってしまうのでしょう?
そう。
退廃は、終わりがないからこそ
楽しめるもの。
だからこそエリザベートは
ポールの恋を
否定するよになっていくのです。
↑あなた…彼女と幸せになりたいの?
…無理じゃない?
恐らくですがポールもエリザベートも
ニート生活の先に待つものを
どことなくなんとなく
理解しながら
見ないようにする事で
甘美な退廃の日々を
過ごしていた
はずだったのですが
新しい恋をしようとするポールの希望を
エリザベートが摘み取っても
既に以前のような
甘美な退廃の日々は戻りませんでした。
彼らに待っていたのは
本当の絶望。
そして、それが何をもたらすかが
冷徹に描かれているからこそ
本作は、恐るべき子供たちの選択が描かれた
恐怖映画でもあるのです。
↑本当の絶望の先には
甘美な退廃なんて存在しないのです…
と言う訳で次回は
現実世界の破壊
というテーマで
イグジステンズ
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑ポールの恋を邪魔するエリザベートは
不吉な夢を見ます。
寒々しい郊外のビリヤード台の上で
ポールが死んでいる夢…
そう。恐らくエリザベートも
自分の行為がどんな結果をもたらすのか
潜在意識では知っていたのです…
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