こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/





本日も
 

想像力と
どことなくなんとなく

 

というテーマで
 

ドクターズ・ハイ
 

 

という映画を


ご紹介させて頂ければと思います。





★どことなくポイント★


何の罪もない少女が
 

意味もなく殺される映画って
 

憤りを感じませんか?






当然ですが観客は
 

少女の敵討ちを期待しますよね!





けれどもし、少女の敵を討つ男が
 

善人ではなかったとしたら
 

応援するべきなのでしょうか?





本作は
 

どことなくなんとなく
スッキリしたカタルシスのない
復讐劇の映画

 

なのです…





★アバウトなストーリー★


主人公のテッドは
 

優秀な成績で医学部を卒業した
 

将来有望なインターン。


↑既に婚約者もいる若きエリートのテッド。





そんなテッドは
 

エリート医師たちが集まっている
 

NYの医療センターに
 

赴任する事となりました!






テッドの専門は病理学!





病理学とは

 

病気や死亡などの原因を診断し

 

解明していく学問。


↑本作の原題も病理学(PATHOLOGY)。

解剖シーンなども多く

かなりグロテスクな描写も多い映画です。





病理学の申し子のようなテッドは

 

まるで名探偵のように
 

死体の状況を的確に分析し

 

死因を適格に言い当ててしまうので
 

他のインターンにとっては目障りな存在!

 

 

 

 

 

だからテッドは、同期のインターンの中で
 

浮いた存在となってしまうのです。



↑教授からは高く評価されるテッドですが

インターン仲間からは

“いい子ちゃんぶった目障りな奴”

という目で見られます。






けれど、そんなある日
 

テッドは嫌な同僚のジェイクに誘われて
 

夜遊びに出かける事にします。


↑ジェイクは、仲間たちのリーダー格で

テッドをいじめる主犯格!

 

けれど、そんなジェイクがなぜか突然

そりの合わないテッドと一緒に

夜の街に出かけようと誘って来たのです!






そして翌日

 

テッドがいつものように検死室に行くと
 

昨晩出会った人間の死体が
 

テーブルに安置されていたのです!






機能の晩は元気だった男が
 

どうしてここに!?


↑昨日の晩、街であった大男だよな…汗





焦るテッドですが
 

テッドたちを指導する教授が何気なく
 

彼の死因は何だと思う?
 

と聞いた時、テッドは理解したのです!





ジェイクは、自分で人間を殺害して
 

死因を当てるというゲームに
 

テッドを誘ってきたのだという事を!


↑さぁ、俺がどうやって殺したか当ててみろよ!

エリートの検死官さんよ!!





さて、エリートインターンの仕掛けた
 

死因探しゲームは
 

果たしてどんな結末になるのでしょう?






それは是非、皆さん自身の目で
 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑ちなみにこのゲームの参加者は

ジェイクの仲間全員!

 

彼らは持ち回りで人間を殺して

死因当てゲームをして楽しんでいたのです。

 

 

 

 

 

★作品を愉しんで頂くために★

 

 

ジェイクたちの悪事を知ったテッドですが

 

気がつけばテッド自身も率先して

 

死因探しゲームを楽しむようになります!

 

↑彼らの遊び場、地下の死体安置所!

夜な夜な、殺した死体を前に

死因あてゴッコに熱中するようになります。

 

 

 

 

 

一体なぜ、エリートたちは

 

殺人ゲームを楽しんでいるのでしょう?

 

 

 

 

 

それは恐らく

 

超越者としての優越感と

 

知識のひけらかし!

 

 

 

 

 

病気や死を研究し続けているからこそ

 

どうやれば人を殺せるかも知っている彼らは

 

その知識を駆使して

 

誰も解明できないような死因を生み出すことで

 

優越感を感じようとしていたのです!

 

↑さぁボンクラ諸君!

天才ジェイクの殺しのテクニックを

解き明かして見よ!!

 

 

 

 

 

これは、スポーツやゲームなどにおいて

 

相手に勝つ快感と同質のもの!

 

 

 

 

 

彼らは、自分たちしかできない

 

生死を司るゲームで遊ぶ背徳的な快感に

 

魅入られていたのです。

 

↑ゲームの後には、麻薬でトリップ!

なんという背徳!

そして、なんという優越感!!

 

 

 

 

 

けれど、そんなテッドの退廃した日々は

 

ある日終わりを告げます。

 

 

 

 

 

テッドの婚約者のジュリエットが

 

一緒に暮らすためにNYにやって来たのです。

 

↑有名医師の娘で、人格も良いジュリエット。

 

 

 

 

 

こんな世界はまずいと思ったテッドは

 

もうゲームには参加しないと

 

ジェイクに言いますが

 

元々性格の悪いジェイクは

 

ジュリエットも仲間に入れるよう強要し

 

追い詰められたテッドは

 

ジェイクたちを抹殺する事を決意します。

 

↑ゲームから抜けられると思ってんのか!

…だめだコイツ。殺すしかないな。

 

 

 

 

 

けれど、そんなテッドの行動は

 

結果としてジュリエットを不幸にしてしまい

 

彼女の復讐を遂げるために

 

テッドはジェイクと雌雄を決する事にします。

 

 

 

 

 

…けれど

 

テッドが既に、多数の人を殺して

 

背徳の死因あてゲームに興じていた以上

 

たとえジュリエットの仇討ちをしても

 

正義が勝ったとは言えません。

 

 

 

 

 

本作はラストまで

 

エリートたちの医学知識を駆使した

 

殺人技が披露され

 

哀れなジュリエットの魂が報われる事なく

 

映画は終わりを迎えます。

 

↑俺のための復讐!

 

 

 

 

だからこそ、この映画は

 

どことなくなんとく

犠牲者が報われない虚しさを

感じさせるラストが

観客の心をかき乱す映画

 

となっているのです。

 

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

愛についての疑惑

 

というテーマで

 

ロブスター

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑ちなみに本作は

作品の特性上、損壊した死体や内臓

裸などが多数描かれています。

ご覧になる際には、十分ご留意ください!