こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/





本日も
 

想像力と幽霊奇譚
 

というテーマで
 

ダーク・サファラー
 

 

という映画を


ご紹介させて頂ければと思います。






もし幽霊が存在するのなら
 

死後の世界も存在するのでしょうか?





そしてもし死後の世界があるなら
 

どんな生き物が棲息しているのでしょうか?






このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。


推薦理由①
取り返しのつかない事を

やってしまった人間が
心の中で感じている破滅の気配を
可視化させた映画だから






主人公はポールとダンの兄弟。


↑兄のポール(右)と弟のダン(左)





ある日ポールは

 

ずっと前に、家族と絶縁状態だった

 

麻薬の売人のダンから呼び出されます。





ダンはポールに

 

人生をやり直すために
 

売人のボスの金を奪う事にしたので
 

手伝って欲しいと頼まれます。





突然の事に驚くポールですが
 

ポールもまた、大学を退学してしまい
 

行き詰っていたために


最終的にはダンに協力する事を決意し

 

ボスの金庫のある部屋を襲撃します!






突然の事に不意を突かれた売人仲間は
 

戦わずして捕らえられ
 

兄弟はボスの金庫を開ける事に成功しますが
 

そこにあったのは麻薬だけ!





彼らは麻薬を換金する前に
 

部屋を襲撃してしまったのです!







けれど、もう後には引けません。

二人は麻薬を持って逃走!





ポールはダンに、二人でカリフォルニアに行き
 

新しい人生を始めようと持ちかけますが
 

そんな彼らの後に
 

得体のしれない黒い人面獣が現れ
 

ダンの後を付きまとうようになったのです!


↑な、なんか不気味な人面四足獣が!!





不気味な怪物は他者にも見えるらしく
 

人々は、ダンの後ろを付きまとう怪物を

 

サファラー(疫病神)と呼び

 

サファラーと一緒にいるダンを見て
 

ああ、あの人もうすぐ死ぬよ
 

と囁き合うのです。





さて、謎の人面獣サファラーは
 

一体何者なのでしょう?




そしてポールとダンは
 

一体どうなってしまうのでしょう?





それは是非、皆さん自身の目で
 

ご覧になって頂ければと思います。





無表情なサファラーは

攻撃もしてきませんが、助けもしない

 

ただ後ろについてくる怪物。

 





映画のラストまで

 

サファラーの正体は説明されませんので

 

観客はサファラーは何者なのかを

 

自分で想像するしかありません。

 

 


 

 

兄弟が出会った時にはいなかったのに

 

ボスの金を強奪失敗した時から現れたサファラー。

 





最初兄弟は、宇宙人だと言いますが


宇宙人らしい行動もしませんので


これは本音を隠そうとして口にした虚言!

 

 

 

 

 

恐らくですがサファラーは

 

ああ。ついに俺は

取り返しのつかない事を

してしまった…

 

という慙愧の念が具現化したもの。

 

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

ボスの金を奪う事を失敗した時点で

 

ダンの心の中には既に

 

俺は、この失敗によって

多分破滅する…

 

という自覚があったのだと思います。

 

 

 

 

 

当初、カリフォルニアに行くために

 

空港まで行った兄弟でしたが

 

ダークサファラーを連れて飛行機には乗れず

 

ダンは諦めたように

 

どうしても会いたい人がいると言って

 

恋人のいる部屋へと向かい

 

その結果、ダンを探していたボスに捕まります。

 

 

 

 

 

なぜ、ダンは逃走しなかったのか?

 

 

 

 

 

私見ですが、それは

 

例えカリフォルニアに逃げたとしても

 

やがてボスに捕まると悟ったから。

 

 

 

 

だからこそ、最後に恋人会うだけでなく

 

この街で落とし前をつける事で

 

ダンとボスのトラブルに

 

ポールを巻き込まないようにしたのです。

 

 

推薦理由②

人は破滅を悟った時

身の回りの人に迷惑をかけず

最後を迎えたいと願う

 

↑ポールを巻き込んだのは俺…

そして、そんな俺に疫病神がついたのだとしたら

兄貴には、それを負わせたくない!

 





本作では、ダンが破滅した後

 

自由になったポールの目の前にも

 

サファラーが現れます。

 

↑あ。今度は俺のサファラー…

 

 

 

 

弟が死んでしまった哀しみ…

 

大学を辞めて、行き先の見えない人生…

 

 

 

 

そんな絶望がポールの心を覆う時

 

彼の前にもまた

 

俺は、この失敗によって

多分破滅する…

 

という自覚が芽生えたのだと思います。

 

 

 

 

 

けれどポールの人生は

 

まだダンほどは破滅していません。

 

 

 

 

 

彼がサファラーと共に歩むのか?

 

それとも目の前からサファラーを去らせるのかは

 

彼のこれからの生き方次第なのです。

 

 

推薦理由③

自分が破滅したと感じれば

人生は絶望である

 

 

 

 

 

私たちの前に現れる幽霊とは

 

ひょっとすると私たちの心の中芽生えた

 

絶望や破滅の匂いをかぎ取って

 

後ろから付いてくる怪異なのかもしれませんね…

 

↑音信不通だった弟と再会した晩に

彼を失ってしまったポール。

彼の後ろから付いてくる切望のサファラーを

彼らは追い払えるのでしょうか?

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

土地に縛られた霊

 

というテーマで

 

ポルターガイスト

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑本作は低予算のマイナー映画ですが

後に「リトル・ミスサンシャイン」などに登場する

ヘタレ男子役として人気の俳優ポール・ダノの

若き日の出演作でもあります。

 

彼の演じるダンの

やや、俺はやっぱり破滅するんだ…

という切ない表情は

観客の胸に迫るような気がいたします

(*´∇`*)