こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と幽霊奇譚
というテーマで
オードリー・ローズ
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
もし幽霊が存在するのであれば
死後も人間の魂は
消滅せずに残り続けている
という事。
けれどこの考え方だと
人間の魂は死んだ後も解放されずに
有史以来の全人類の霊魂が
死後もずっと存在し続けているという
事なのでしょうか?
それってなんだか
カオスな状況ですよね…
( ̄_ ̄ i)
ですのでいくつかの宗教や伝説では
幽霊になった人間の魂は
やがて転生して
新しい生命として生まれ変わる
という説を取っています。
輪廻転生がテーマの映画です。
では、転生した人間は
前世の出来事を覚えているのでしょうか?
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
不慮の死で転生した
未成熟な魂は
転生後も過去の前世を
引きずってしまう
可能性があるという事が
描かれた映画だから
本作に登場するアイビーは
裕福な家庭の一人娘。
↑父母と仲良く暮らすアイビー。
明るい少女のアイビーでしたが
誕生日が近づくにつれ
突然、理由なく泣き叫ぶようになります!
↑突然、手足をバタバタさせて泣き叫ぶアイビー。
理由が分からないアイビーの両親は
医師にアイビーを見せますが
彼らは、精神的に不安定な時期だとか
前頭葉を調査したりするばかりで
問題を解決する事はできず
アイビーの状況は悪化するばかり!
↑熱い!熱い!と泣き叫ぶアイビー。
両親はなすすべがありません。
けれど、そんなアイビーの事を
ジッと見つめている不審な男がいたのです。
↑アイビーの姿を目で追う不審人物。
アイビーの母は不審な男を警戒していますが
ある日、アイビーがパニックになった時
彼はアイビーに向かって
オードリー・ローズと叫んで抱きしめ
その声を聞いたアイビーは
騒ぐのやめて安らかに眠りについたのです。
↑見知らぬ男に安心して眠るアイビー。
不審者の名前はエリオット。
エリオットはアイビーの父母に
アイビーは、5歳で交通事故で死んでしまった
自分の娘オードリー・ローズの
生まれ変わりだと話はじめたのです!
↑聞いてください。
あなたの娘に私の娘の魂が宿っているのです!
… … … …
アイビーの両親としては
そうですかとは言えない内容ですね。
(-"-;A
当初はエリオットも
娘の転生なんて信じなかったのですが
霊能力者の言った
転生した場所を訪ねてみたエリオットは
アイビーの誕生日時が
オードリー・ローズが死んだ日時とが
全く同じだった事を知り
アイビーの様子をうかがっていたのでした!
オードリー・ローズは
横転した車の中で脱出する事ができずに
焼け死んでしまった子。
↑横転した車はロックされており
脱出できないまま、苦しみながら焼死しました…
だからこそオードリー・ローズの魂は
自分の死んだ日が近づくにつれ
その時の恐怖を思い出し
アイビーも、その恐怖を共有するように
なってしまっていたのです!
推薦理由②
もし転生に
タイムラグがないのなら
誕生日とは
誰かが亡くなった日!
オードリー・ローズの魂は
自分の死んだ日に近づけば近づくほど
過去の記憶を思い出して恐怖し
アイビーの命も危うくすると語るエリオットですが
アイビーの父親は全く信じないばかりか
エリオットに対して怒り
以後一切アイビーに近づくなと言いますが
前世を思い出して泣き叫ぶアイビーを
医師はもちろん、父母も助ける事ができません。
さて、オードリー・ローズの魂が宿った
アイビーの心身は
一体どうなってしまうのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑アイビーがアイビーでなくなる時は
父母の言葉も想いも届かなくなってしまいます!
本作は、転生が実在した場合起こり得る
様々な状況を描いた
シミュレーションのような映画。
転生前の記憶は維持されるの?
転生前の親族は関係する事が許されるか?
そして、医学界や法曹界は
転生を事実として受け入れるのか?
↑後にアイビーの父に訴えられ
裁判で裁かれる事になるエリオット。
そう。
たとえ転生が事実だとしても
それを認める社会環境が存在しない場合
転生した事が必ずしも喜ばしい結果に
繋がらないかもしれないのです!
↑転生した事で不幸になる?
そして、もう一つの側面として
科学や医学で解明できないからと言って
娘が苦しむのを
黙って見ている事ができないという
母親の心理も描かれています。
エリオットの語る転生に対して
猛烈な拒否反応を示す父親とはちがい
アイビーの幸せを考える母親は
自分たちの知識内で解決しようとする
医師や父親を許せず
最後にはエリオットを擁護するのです。
論理や常識によって
娘が不幸になるのであれば
論理も常識も不要!
それが母の愛の本質なのかも
しれません…
推薦理由③
論理や心理の追求が
子供を不幸にするのであれば
それらは無意味である
↑医師たちは最後の手段として
退行催眠によって
アイビーの深層心理に迫ろうとします。
けれど、この行為は
アイビーの幸福のためなのでしょうか?
医学は時として
患者の幸福に関心がない事もあるのです…
と言う訳で次回は
死への無限ループ
というテーマで
デス・フロント
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑本作は、ホラー映画ではなく
もし、自分の子供が不幸な死に方をして
その魂が転生したと知った場合
自分はどう行動するのかを観客に問う作品。
映画の冒頭、幸せそうなアイビーと父母の姿を
エリオットは黙って見ています。
もし転生後にも不幸ではないなら
遠くから見守るだけでよかったエリオットですが
オードリー・ローズの魂が
アイビーの心を引き裂いてしまう可能性があるのなら
万難を排しても彼女を助けるのが
オードリー・ローズの父親としての使命だと
考えたのかもしれません。
父親の愛もまた
論理を超えるもかねもしれないのです!
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