こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
恋に恋する恋人たち
というテーマで
恋する遺伝子
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
恋する遺伝子!
このタイトルから皆さんは
どんな作品をイメージされますか?
【観る前の私のイメージ】
遺伝子という言葉には
ちょっと難しそうな響きがありますね…
科学者が恋する遺伝子を発見するという
SFラブコメディみたいな内容?
↑恋する遺伝子発動!みたいな映画?
(画像は「アクロス・ザ・ユニバース」より)
いいえ。
全く違います!!
本作の冒頭で解説されるのは
ウシの交尾について!
牧場で牛を交尾させると
雄の牛は、一度交尾した雌牛には
二度と興味を示さない
という牛の生態が紹介され
これって人間の男も同じでは?
という疑問が投げかけられるのです。
↑新しい女の子には興味あるけど
一度関係を持った女の子には、もう興味ないんだよね。
という牛の習性のため
牧場では、雄は一頭だけしか飼わず
その雄牛が次から次へと雌牛に交尾するそうです。
(クーリッジ効果と言われる理論)
雄牛って、お気楽だけど
もし雌牛が雄牛に恋していたら切ないですね。
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
男性の浮気症を
学術的に解明しようとする
映画だから
本作の主人公は
TV局で働いているジェーン。
↑ジェーンは、仕事に対して有能だけでなく
気さくで人柄の良いステキな女性。
彼女は転勤してきた職場の同僚レイと
最近恋に堕ちました。
↑レイはクールで優しい紳士です。
レイには恋人がいたのですが
恋人よりも気持ちが通じ合うジェーンに
次第に好意を抱くようになります。
二人は頻繁にデートするようになり
レイが自然に、私を選んでくれたの
ジェーンは自分の部屋を解約し
二人でステキな新居も見つけたのですが
いざ契約となった時、突如彼が
やっぱり一緒になれないと言い出して
一方的にフラれてしまったのです
な、なんで?
どうして?
私、何かした?
↑ねぇ。私のどこが悪かったの???
いいえ。
ジェーンは何も悪い事はしてません。
じゃあ何で私が捨てられるの?
(-"-;A
納得できない生真面目なジェーンは
レイの行動だけでなく
特定の恋人を作らず
毎晩別の女性と関係を持っている
もう一人同僚エディを観察して
ああ。
人間の雄も雄牛と同じで
一度交尾した女には
興味を持たなくなる生物なんだ!
彼は、家賃をシェアする相手を探して
ジェーンに声をかけますが
女の出入りの激しいエディと相部屋なんて
とんでもないとジェーンは拒絶!
↑でも、自分の部屋を解約した彼女は
住む部屋がなくて仕方なく
雄牛エディとルームシェアをする事に!!
そして、そんな彼女の雄牛理論を面白がった
雑誌の編集者のジェーンの女友達は
彼女の論理をコラムにして
自分の科学雑誌に掲載して欲しいと
依頼して来ました。
↑アンタの理論は、いい加減な男子の心理をズバリよ。
女性はみんな共感してくれるはずよ!
けれどジェーンは
科学者でもなんでもない一般人。
本名で発表するは絶対イヤだ!
と言うジェーンの主張を受け入れた友達は
架空の老女性科学者を生み出し
雄牛理論を発表しますが
それ論理は、世の女性たちに強く支持され
人間の男性なんて
雄牛と同じ!
という彼女の主張は世論となるのです。
推薦理由②
一般人の主張を否定しても
権威ある人間が同じ主張をすると
使わせてもらいましょうよ!
きっと、若い女性の主張ではなく
老女性科学者の科学的レポートだとしたら
男性たちも一目置くんでしょ!
さて、ジェーンの雄牛=人間男子理論は
本当に正しいのでしょうか?
そして、自分の担当するTV番組で
老科学者へのインタビューを
企画するよう言われてしまったジェーンは
一体どうなってしまうのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑男って結局、新しい女の子に目が行くんでしょ!
本作は、フェミニズム的な視点で
恋を定義しようとした作品。
確かに一方的にフラれてしまった
ジェーンの立場で考えると、世の男性は
新しい女の子に惹かれて
相手の女性の気持ちなど考えずに
遺伝子に従って行動している
単純な生物に見えるかもしれません。
↑彼女の恋愛分析を見て笑うエディ。
こういう所も、男性が愛を理解できない所なのよ!
けれど、ジェーンの論理の落とし穴は
被験者をキチンと検証していない事。
レイがなぜジェーンをふったのか?
エディがなぜ、様々な女性と関係を持つのかは
彼らの身に何が起こったのかを
検証する事なしには、語ってはいけないはず!
けれど多くの男性は
自分が恋で傷ついたり苦しんだりする事を
あまり口にはしないものなのです…
推薦理由③
男子の恋愛は
言葉にして語られない
↑エディの部屋に越して来たジェーンは
壁が壊されているのを見ます。
エディは多くを語りませんが
元カノにフラれた時、相当ショックだったよう。
けれどその事に気づけないジェーンは
エディの女性遍歴を雄牛と同じだと決めつけます。
女子が恋について色々悩むのど同様
実は男子も恋に悩み
傷ついている事に気づいたジェーンは
自分が語っている論理が
彼らの傷口に辛子を塗っているようなものだと
気づいてしまいます。
↑レイの事情が分かり
ショックを受けるジェーンに対して
優しくフォローするエディ。
彼は雄牛なんかではなく
失恋を乗り越えた経験者として
恋愛関係とは関係なく
彼女の心をを支えてくれたのです。
人間とは複雑な生き物。
だからこそ時には、人を傷つけ
傷つけられた自分も
他者を傷つけてしまう事があります。
そして、そんな関係は
牛の世界にはないものなのだと気づいた時
ジェーンの心の傷も塞がっていきます。
恋愛とは一定の理論ではなく
様々なケースが存在する
ケース・バイ・ケースの世界なのです
ヽ(=´▽`=)ノ
↑人間は牛ほど単純ではないのです
と言う訳で次回は
愛する亡霊
と言うテーマで
恋人はゴースト
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑本作の原題は「SOMEONE LIKE YOU」
「あなたのような誰か」というのは
自分が悪くないのに失恋した女性に向けての
メッセージではないかと思います。
理不尽な失恋をしてしまう事もあるけど
あなたが悪いんじゃないよ
そんなメッセージに救われる人って
きっと少ないないのではないでしょうか?
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