こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
爺さんはいい塩梅
というテーマで
ヤコブへの手紙
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
本シリーズも本日で最終回。
様々なお爺さんたちの映画を通して
老後や人生を考えてみるシリーズでしたが
いかがでしたでしょうか?
最後の作品は
人生の最後にしか
できない事
というテーマでお送りしたいと思います
ヽ(=´▽`=)ノ
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
人生の最後に出来る事とは
一体何なのかを
考えさせられる映画だから
本作に登場する主要登場人物は
盲目の老牧師のヤコブと
殺人罪で12年刑務所に服役し
出所したレイラという女性の2人だけ。
長年服役する予定だったレイラは
熱心な嘆願があったお陰で
恩赦となって釈放される事になりました。
良かったですねレイラ
\(^▽^)/
けれど、レイアは
別に嬉しくなかったのです。
殺人を犯したレイラは
新聞報道で顔も名前も知られているので
どこにも行くあてなどありません。
私、恩赦なんて望んでません!
↑あたし、ずっと刑務所暮らしでいいんですけど
刑務所長に文句を言うレイラですが
所長は
人里離れた場所に住むヤコブ牧師が
君を雇いたいと言ってる
と告げ、彼女に彼の元で働くよう勧め
とりあえずレイラは
ヤコブの住む家へと行ってみる事にします。
ヤコブ牧師の家に着いてみると
屋根は錆びていて雨漏りしています。
家には鍵もかかっていないので
勝手に入ってみると
中から盲目の老人がやって来て
レイラを歓迎してくれました。
↑レイラさん。よく来てくださいました。
ヤコブがレイラを呼んだ理由は
自分宛てに来る手紙を読んで
返事を書くという仕事をして欲しかったから。
↑牧師の元に来る手紙を音読し
彼が喋る内容を代筆するというお仕事です。
レイラは思います。
こんな仕事を真面目にやるのは
バカバカしい!
適当にさぼって
金だけもらって逃げ出してしまおう
と…
何の反応もしない盲目のヤコブ牧師には
何をやっても分かりはしません。
彼女は郵配達された手紙の半分を
井戸に投げ捨ててしまいます。
↑どうせ、このジジイには分りゃしねぇんだ!
さて、ヤコブ牧師に送られてくる手紙とは
一体どんな内容なのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑この爺さん、何が楽しくて生きてるんだ?
レイラにとって、これからの人生とは
何もない荒野のようなもの。
そんな彼女にとっては
他者からの手紙を待ち続けて
一生懸命返事を返しているヤコブ牧師は
何の救いにもらない人物。
↑このジジイと一緒にいても私は救われない。
だから、こいつの自己満足に
付き合っている意味だってないんだ!
ヤコブ牧師に優しくされても
彼女はヤコブの行動を否定し続け
ひょっとして自分の減刑を嘆願をしたのは
ヤコブではないかと考え
余計な情けをかけないで欲しい!
と怒りをぶちまけるのです。
推薦理由②
人生に絶望している人にとって
他者からの情けは
相手の自己満足に映る事がある
↑このシジイのしている事は自己満足だろ!
けれど本当にそうでしょうか?
レイラがヤコブに対して怒るのは
レイラの心情を
ヤコブ牧師が理解していない!
と考えているから。
↑私の事を何も知らないクセに
けれどそれはレイラだって同じこと。
ヤコブが何故、彼女を家に招き
一緒に仕事をしようと思ったのかについては
彼女だって知らないのです。
そして、その真実が明らかになった時
この映画で本当に描きたかった事が分かります。
本作で描かれるのは
人は他者の同情によって
救われるのではなく
自分の心の中を理解してくれる
他者がいてくれた事を
知る事で救われる
というもの。
ヤコブ牧師は
送られている手紙を読むことで
書き手の心の中を理解し
彼らのために出来る事を行う
という、使役者としての人生を
送っていたのです。
↑ヤコブは神の代理人として
神に救済を求めてきた人からの手紙を読んで
神の代わりとなって出来る事をする
という役割を任じる事で
果たしてきたのです。
だからこそ、彼がレイラを呼んだのも
彼の意志ではありません。
神に願いを祈っても
聞き届けられるかは神のみぞ知るところ。
けれどヤコブは
そんな願いを聞き届けられるように
自分の人生をかけて行動していたのです!
推薦理由③
自分の意志を超えて
他者のために生きる事は
不可能ではない
↑神に救いを求めている人のために
彼は存在しているのです。
本作を観終わった後、観客はきっと
果たして自分は
ヤコブ牧師になれるだろうか?
と、自問自答すると思います。
苦しんでいる人を助けるための人生とは
他者に理解される必要のない
自分自身の心の在り方の問題なのです…
↑ヤコブ牧師の生き方は自分の最後を悟った人が
出来るものなのかもしれません…
人生で最後にしたい事。
それはきっと、誰かの役に立つ事がしたい
ではないでしょうか…
と言う訳で
想像力と爺さんはいい塩梅シリーズは
本日で終了です。
長い間、お付き合い
本当にありがとうございました
\(^▽^)/
次回からは、また新シリーズを
始められればと思っておりますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑このシリーズを始めた時
ラストの作品はこれにしようと決めていました。
フィンランド映画なので
あまり目に留まる事はないかもしれませんが
人生で一度は観ておいて損はない
名作だと思います…
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