こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/






本日も
 

想像力と
爺さんはいい塩梅

 

というテーマで
 

ブランカとギター弾き
 

 

という映画を
 

ご紹介させて頂ければと思います。






人生とは

 

誰のためのものでしょう?





一般論としては
 

人生は自分自身のためのもの
 

と考えるのが普通ですね。






けれど、ごくたまに
 

自分の人生は

他者のためのものでもいい
 

という方もいらっしゃるのです。






このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。


推薦理由①
絶望的な世界の中における
救いとは何かを
描いている映画だから







主人公のブランカは
 

マニラのスラムで暮らす孤児。


↑まだ10歳のですが、親は彼女を捨て

孤児となってしまいました…






段ボールハウスで暮らし
 

窃盗を日常としているブランカですが
 

ある日、盲目のギター弾きの老人の演奏に感動して
 

彼に少額のお金を恵みます。


↑目が見えない老人は

黙ってお金を恵んだのがブランカとは分かりません。






けれど過酷な日常は
 

ブランカの心を荒ませてしまいます。






翌日、イライラしていたブランカは
 

今度は老人のお金を盗もうとするのですが
 

その時老人は
 

昨日は恵んでくれたのに
今日は盗むのかい?

 

と言ったのです。


↑盗んだお金を独り占めしていたブランカは

他の孤児たちによって

住んでいた段ボールハウスを壊されてしまい

ムシャクシャしていたのです。





目が見えないのに何故分かるの?

(・_・;)





ブランカはビックリしますが
 

それが縁となって
 

ブランカと老人は仲良しになります。


↑彼女がお金を盗んだ事を怒らない老人に

ブランカは親しみを感じます。





老人はある日ブランカに

 

窃盗ではなく、歌でお金を稼いでみないか

 

と持ちかけます。。


↑伴奏するから歌ってごらん。





最初はイヤイヤだったブランカですが
 

歌ってみると、ブランカの声はとても魅力的!
 

 

 

 

 

道行く人たちも足を止め
 

ブランカたちに拍手をしてくれました

 

\(^▽^)/






とても嬉しいブランカですが
 

幸せはこれで終わりではありませんでした。





そんなブランカの歌声に
 

興味を持った近くのレストランの店主が
 

レストランの舞台で歌わないかと
 

老人とブランカをスカウトしてくれたのです!






家もなかったブランカには歌う事で
 

住む場所と、仕事と、お金と
 

家族のように一緒に暮らしてくれる

 

老人ができたのです。


↑かわいいブランカのソウルフルな歌に

観客たちも拍手してくれますラブラブ






とても幸せそうなブランカ。


↑もっとたくさん歌を教えてねラブラブ






けれどこの幸せはあっという間に
 

引き裂かれてしまうのです!





一体ブランカに何が!?






それは是非、皆さん自身の目で
 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑気がつけば、泥棒生活に逆戻りのブランカ。

歌は、老人は、どうしちゃったの!?

 

 

 

 

 

本作は実際のスラムで撮影された作品。

 

 

 

 

 

そして、スラムとは

 

幸せな人間の夢を奪い取る場所!

 

↑幸せになったヤツから奪い取れ!!

 

 

 

 

ブランカが幸せになるのなら

 

その幸せを妬み

 

奪ってやろうとする人間によって

 

絶望させられる…

 

 

 

 

 

ああ。

 

 

でもブランカだって以前は

 

他の子供たちから

 

お金を独り占めしていましたよね。

 

 

 

 

 

そう。

 

 

スラムでの生活は

 

人の心を荒ませていくものなのです。

 

 

推薦理由②

幸福な他者を標的にする

荒んだ世界も

世の中には実在する

 

↑ブランカは瓦礫の中のマリア様の下に

盗んだ金を隠しています。

 

神と罪が同列に混在しているのが

スラムなのです…

 

 

 

 

 

そんなブランカの行き着く先には

 

どんな未来が待っているのでしょう?

 

 

 

 

 

窃盗犯として?

 

それとも女のだから売春?

 

 

 

 

 

いいえ。

 

 

 

 

そんな悲惨な運命ばかりではありません。

 

 

 

 

 

ブランカに歌を教えた老人は

 

産まれた時から目が見えないので

 

光を奪われた人生ではなく

 

最初から光が与えられなかった人生を

 

送って来た人。

 

↑老人を演じているピーター・ミラリ氏は

実際に目が不自由な方。

 

 

 

 

 

 

だからこそ彼は

 

誰からも何も奪った事がない

 

人生を生きています。

 

 

 

 

 

そんな老人は

 

行き詰って苦しんでいるブランカに

 

精一杯手を差し伸べます。

 

 

 

 

 

彼には、光がないからこそ

 

誰かの光となる事で

 

人生を愉しむことができる存在なのです。

 

 

推薦理由③

持たざる者は幸いである

 

↑幸せを失ったブランカは不幸に嘆き

産まれた時かせ幸せではなかった老人は

不幸を嘆きません。

 

そして、そんな老人だからこそ

不幸のどん底に落ちたブランカの心を

救う事ができるのです。

 

 

 

 

 

 

本作が完成した直後

 

老人役のピーター・ミラリ氏は

 

亡くなられました。

 

 

 

 

 

 

 

彼は本作に出演する事で

 

全ての不幸な境遇にある人に届ける事で

 

誰も不幸にすることのなく

 

誰かに幸せを与え続けるという人生を

 

全うしたのではないでしょうか…

 

↑実際にマニラの地下道で活動されていた

路上ミュージシャンのピーター・ミラリ氏。

 

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

遺作となる理由

 

というテーマで

 

余命90分の男

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑ブランカは最初、スケベなオヤジが

TVに出ていた女優を金で買いたいと言ってるの聞き

お母さんもお金で買えるかも?と考え

お金でお母さんになってくれる人を募集します。

 

けれど、本当に彼女が必要だったのは

お金を必要としない関係なのではないでしょうか…