こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
爺さんはいい塩梅
というテーマで
老人Z
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
近い将来、死が避けられない人に対し
身体的、精神的苦痛を緩和・軽減する介護の事を
看取り介護と言います。
では、もし自分が高齢化して
看取り介護をしてもらう立場になったとしたら
皆さんは、どんな介護を望みますか?
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
画一化された看取り介護は
患者にとって幸福とは言えない事が
描かれた映画だから
本作は介護問題をテーマにした
近未来SF映画。
ただし近未来と言っても
本作が作られたのは1991年ですので
もう25年以上前なのですが
当時から高齢化社会における介護問題は
近未来に起こるであろう
対策が必要な重要課題だったのです。
本作では、厚生省(現在は厚生労働省)が
寝たきり老人のための
全自動の全自動介護ベッドを試作します。
↑全自動なので、人手は不要です!
この全自動介護ベッドは
身体の健康チェックはもちろんの事
ベッド内での入浴、排泄、衣服の交換、
果てはネットゲームまで完備した万能マシーン!
厚生省は、この介護ベッドの体験モニターとして
独居老人の高沢を選出します。
↑動く事ができない寝たきりの後期高齢者、高沢。
高沢は、ほとんど喋る事もできず
有無を言わさず自宅から連れ去られて
モニターにされてしまいます。
↑はい。寝たきり老人でも
このように高度なケアが受けられます!
けれど、高沢をボランティアで介護していた
看護学生の三橋は
当事者の意思を無視した厚生省の態度に憤り
高沢を助けるべく
彼が管理されている病院へ忍び込みますが
そこで見たのは
チューブに連結させられた高沢の
哀れな姿だったのです!
↑こ、これが理想の介護の未来!?
さて、全自動介護ベッドと一体化した高沢は
一体どうなってしまうのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑自分の志していた介護とのギャップに驚く三橋。
これで高沢老人は幸せなの?
ここまでの説明だと
厚生省の考えた介護ベッドは
個人の人格を無視した
無機質な機械による介護のようですが
この介護ベットは高性能なもので
高沢の脳に直接アクセスし
彼の希望を叶えるようプログラミングされ
外部環境にもアクセス可能。
そして、高沢老人の願っていた事とは…
助けて!
だったのです。
↑高沢老人のSOSは
三橋さんの名前(晴子)と共に街にあふれます!
↑「春子さん助けて。」
これが、喋れない高沢老人の願いだったのです。
推薦理由②
効率的な介護を受けて
苦しむ人もいる
そして、混濁する意識の中で
高沢は、更なる望みを介護ベッドに伝えます。
その望みとは
一緒に鎌倉に行こう
という、遠い昔に亡き妻との約束。
↑大好きだった妻と、もう一度鎌倉へ…
全自動介護ベッドは
そんな高沢老人の願いを聞き届けるため
ベット自身の人格が亡き妻となり
周囲にある必要な素材を取り込みながら
自走して鎌倉を目指します!
↑動くための素材を集め、いざ鎌倉!!
そう。
人の夢を叶えるというのは
とてもエゴイスティックな事でもあったのです。
↑高沢老人が一人で夢見ていた
「もう一度鎌倉に行きたい」は、無害な妄想でしたが
介護ベッドがそり夢を叶えようとするなら
それは、暴走する凶器へと変質していくのです!
もし将来、高性能な介護マシーンが完成し
その機械が、患者の夢を叶えるため
全力で行動したとしたら…
ひょっとすると
人間を介護しようとしたロボットたちによって
人類は破滅するのかもしれませんね…
推薦理由③
夢を実現させる技術は
人類を破滅させてしまう
可能性もある
↑高沢の願いは
「妻と一緒に鎌倉に行きたい」という無害なもの。
けれどもし、高沢の夢が
誰かに復讐する事や、何かを破壊する事だったら…
AIが発展し、人のサポートをするようになると
悪意や暴力衝動なども
機械がサポートしてくれるようになるのかも
しれませんね。
と言う訳で次回は
夢と老人のチカラ
というテーマで
バロン
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑ちなみに、厚生省から外部委託されて
介護ベッドを製作した長谷川は
このマシンの軍事産業への転用を考えていました。
老人の夢を叶えらてくるなら
兵士の夢を叶えて戦ってくれる機械だって
作れるはずでなのですから…
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