こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と貴君の名は。
というテーマで
言の葉の庭
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
前回ご紹介させて頂いたほしのこえは
新海誠監督のデビュー作であり
愛し合う二人は
無限の彼方に引き裂かれても
お互いを想い続ける
最初の作品でもありました!
そして新海監督は
このテーマをずっと描き続けながらも
新作を発表する毎に
進化を遂げていった監督でもあるのです。
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
超絶技巧で描かれた
水の描写によって
美しい自然を再現した作品だから
ほしのこえが発表された時
多くの人が驚いたのは
新海監督の描く空の美しさ!!
↑涙が出るほど美しい空を描ける新海監督!
そんな新海監督は本作で
リアルな水の描写に挑戦します!
↑上の2枚が、ほしのこえで描かれた雨。
美しい水の描写ですが
他のアニメでも見る事ができる質感です。
けれど本作の雨の描写はコチラ!!
↑!
↑!!
↑!!!
↑!!!!
( ̄Д ̄;;
いかがでしょう?
この雨のアニメを観るだけでも
本作を観る価値があるとは思いませんか?
本作においては新海監督は
徹底したリアルな映像再現に挑戦し
息をのむようなシーンを生み出していきます!
↑超絶リアルな鉛筆とスケッチ!!
↑ウルトラリアルな券売機!!
↑なんと水面に映る人間まで!!
新海監督の細部へのこだわりは
秒速5センチメートルという作品の頃から
顕著になっていきますが
本作では、芸術の域にまで達しているのです!
↑もはやアニメとは思えません!!!!
そしてもう一つの挑戦は
劇中の挿入歌!
オープニングやエンディングではなく
劇中で突然始まる挿入歌は
比較的無口な新海監督の登場人物の
心象風景を補完するもの!
けれどこの手法は扱い方を誤ると
歌によって映画の世界観を壊しかねない
とても難しい技法。
実写映画でも
挿入歌を効果的使っている作品は
そう多くないと思います。
↑鴻上尚史監督の「ジュリエット・ゲーム」で
主人公が必死で走っている時に流れる
THE REDSが歌う映画と同名の曲は
主人公の心象と映像が見事にシンクロします!
(DVD化希望!!)
本作で挿入されるのは
秦基博さんのrainという曲。
新海監督が描き続ける
斥力に引き離されていく二人の男女の心を
切なく歌ってくれています
ヽ(=´▽`=)ノ
秒速5センチメートルで山崎まさよしさんの
One more time One more chanceを
心象風景とシンクロさせ
その技法を、本作で更に磨きをかけた新海監督は
君の名は。において
Radwimpsの前前前世という名曲を
生み出していくのです!
推薦理由②
登場人物の心象風景を
日本語の歌にシンクロさせるのは
非常に難しい事である
で、どんなストーリーなの?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
と、言っても一切説明しないのも不親切ですので
少しだけ紹させて頂きます
ヽ(=´▽`=)ノ
登場人物は、今所属している場所に
違和感を感じている二人。
一人は高校生一年生ですが
靴職人になりたくて
雨の日は学校に行かずに
新宿御苑でスケッチをして過ごしています。
↑雨の日の新宿御苑は
誰もやって来ない、彼だけの静かな世界。
けれど、そんな彼の世界に
ある日、不思議な女性がやって来ます。
スーツを着た社会人らしい雰囲気の彼女も
雨の日の新宿御苑にやって来て
ビールを飲みながらチョコレートを食べるのです。
↑チラッ。
↑ドキッ。
二人は特に言葉を交わしませんでしたが
雨の日の再会を続けていくうちに
次第に、相手のいる雨の御苑を
居心地の良いものだと感じ始めるのです。
↑濡れた靴を脱ぐ女性
↑何気なくそれを描写する青年。
↑言葉を交わさないけれど幸せな時間。
けれど二人の遠いようで近い距離は
やがて、どうにもならない位離れてしまいます。
さて、本作の二人は
離れてしまった後、どうなっていくのでしょう?
↑想い出の雨の日が過ぎ去った後で
二人はどうなるのでしょう?
本作は、SFでもファンタジーでなく
ごく普通の男女の話。
もはや、この作品においては
SF的な設定など必要なく
男女の距離を描けるようなった新海監督は
続く君の名は。で
世界中の人に共感してもらえる
引き離された男女の物語を作り上げるのです!
と言う訳で次回は
斥力が生む心の強さ
というテーマで
君の名は。
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
なるかみの すこしとよみて
さしくもり あめもふらぬか きみをとどめむ
これは、青年が
「どこかで会った事ありますか?」と聞いた時に
彼女が答えた言葉。
これは、柿本人麻呂の和歌。
少ない言葉の中に想いを込める。
本作は、そんな彼女の隠された想いを
紐解いていくような映画なのです。
↑読んでいるのは、現代の苦悩を書いた
夏目漱石の「行人」です。
↑新海監督の作品は
気がつけば、文学の世界への入り口へと
通じていたりもするのです
(*´∇`*)
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