こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/






本日も
 

想像力と
想像力と貴君の名は。

 

というテーマで
 

王立宇宙軍
オネアミスの翼

 

 

という映画を
 

ご紹介させて頂ければと思います。






前回までご紹介させて頂いてきた

 

今敏監督の作品はいずれも
 

子供向けTVアニメの劇場版や

 

有名な人気漫画のアニメ化ではなく
 

大人の鑑賞も意識して作られた

 

劇場用オリジナル作品!






けれど、大人が鑑賞する事を意識した

 

オリジナルのアニメ映画は
 

昔から存在した訳ではなかったのです。


↑オリジナル長編アニメは子供向け!

(「魔犬ライナー 0011変身せよ」1972年)


↑大人向けは人気漫画や

劇画を原作としたものが多数でした。




このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。




推薦理由①
大人の劇場用アニメが
本格的に作られるようになる
契機となった映画だから






本作は1987年の作品ですが

この当時の長編アニメ映画は

 

人気のある作家やアニメーターによる作品が

 

少なくありませんでした。

 


↑1983年の幻魔大戦は、当時大人気だった

平井和正氏&石森章太郎氏が原作の作品!

ヒットする事が約束された映画した



↑1986年のプロジェクトA子は

うる星やつらで人気の森山ゆうじ氏の

ポップな作画が話題となった作品でした。

 

 


けれど、本作の場合は…

 

今まで見た事のない造形!

 

↑何、この不思議な飛行機!?

 

 

細部まで書き込まれた細密な描写!



↑まるで実写みたい!!


オリジナリティのある世界観!


↑今では珍しくなくなりましたが

異世界のファッションデザインなんて

今までありませんでした!


迫力のある構図とスピード感!






これらは全ては

 

子供向けアニメとは一線を画すものであり

 

アニメは新しい時代へと

突入した!

 

と感じさせるクオリティの映画だったのです。


↑BGMを担当したのは坂本龍一氏!

なんとう贅沢なアニメ!!



という事は

 

すごく実績のある監督や作画陣が製作した

 

映画だったの?

(・_・;)





いいえ。

 

 

 

 

 

本作の制作に関わった方は

 

ほとんどが長編アニメ初体験の人ばかり!

 

 

 

 

 

けれどだからこそ本作は

 

今までにない

アニメ作品を生み出そう!

 

という志と気概にあふれた作品に

 

なっていたのです!

 

 

推薦理由②

新しい時代の幕開けは

若い人々の熱い情熱によって

もたらされるものである

 




本作のストーリーは

 

地球によく似た架空の世界で

 

人類初の有人ロケットを飛ばそうとする人々の話。

 


↑ずっと失敗ばかりの飛行計画は

有人どころか、成層圏までたどり着く事さえ
できていません!





その上、パイロット候補生たちは

 

どうせ計画が失敗すると考え

 

適当に訓練をしている

 

税金泥棒のような食い詰め青年ばかり!

 

↑さぼり、無気力、酒、喧嘩の日々!

 

けれど国家公務員なので

給料は保証されている気楽な身分です。






宇宙飛行の目的は軍事に転用可能なので

 

一応、宇宙軍と名乗っていますが

宇宙船に搭載する武器なんて一つもない

 

名ばかりの軍人だったのです!






そんな宇宙軍のメンバーの中でも

 

特に無気力なシロツグは

 

事故死した仲間の葬儀にも遅刻するような男!


↑死んだ友人の祭壇の上で酔いつぶれているシロツグ。

…サイテーですね!




けれど、そんなシロツグは

 

ある事がキッカケで

 

自分が人類初の宇宙飛行士になる事を

 

志願したのです!!

 

↑シロツグ 「俺、宇宙行く事にするわ」

周囲の友人 「お前アホか!死ぬぞ( ̄Д ̄;; 」

 

 

 

 

さて、シロツグは一体どうして

 

宇宙パイロットとなろうと決意したのでしょう?

 

 

 

 

 

そして、この無謀な計画は

 

果たして成功するのでしょうか?

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑シロツグは宇宙に行けるのか!?

いや、それ以前に厳しい訓練に耐えられるのか?

 





本作のテーマは


何かをはじめるきっかけは

些細な理由でも良い!

 

という事。

 

 

 

 

最初は軽い気持ちで始めた

 

宇宙飛行士の訓練は

 

気がつけばシロツグや仲間たちを

 

夢に向かって進む青年へと変えています!

 

↑精悍になっていくシロツグ。

 

 

 

 

そしてこれはきっと

 

本作の製作に関わる若きアニメーターたちと

 

重ねて見る事ができるのです!

 

 

 

 

 

夢や情熱によって集まった若者たちが

 

無謀とも思える挑戦を敢行し

 

誰も観た事がないような作品を作っていく。

 

 

 

 

 

そんな渦中の若者の中に

 

新世紀エヴァンゲリオンを生み出す

 

庵野秀明氏や貞本義行氏がいた事は

 

本作のストーリーと重なり

 

映画に込められているメッセージを

 

リアリティのあるものとしているのです!

 

 

推薦理由③

映画に込められたメッセージは

製作者の歩む

実際の人生と重ねる事ができる

 

↑本作の背景には

細かいモノクロームの配線や機械が!

 

これは後の庵野監督作品を彩る

特徴でもありますよね

ヽ(=´▽`=)ノ

 

 

 

 


本作は、まだ実績のない若者たちが
 

8億円の予算を使って作った
 

それ以前は誰もできなかった

 

俺たちのオリジナルアニメだったのです!

 

 

 

 

 

 

けれど、どうして若者たちは

 

そんなビッグ・チャンスをもらえたのでしょう?

 

( ̄_ ̄ i)

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

映画からちょっと離れて

 

アニメと引用

 

というテーマで

 

DAICON IV

 

というショートフィルムを解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑ただの夢見がちの青年が

志のある人間に代わっていく間にあった

ミッシングリングは何か?

 

実はこれは

2010年代の若者たちにも起こっている

「新しい事への挑戦が許される空気」

であるかもしれないのです!