こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日は
想像力と貴君の名は。
というテーマで
パーフェクト ブルー
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
日本のアニメ映画のイメージって
あまりアニメをご覧にならない方にとったは
ロボット、美少女、ファンタジー
または
TVアニメの長編バージョン
というイメージではないでしょうか?
けれど、日本アニメは
そういう作品ばかりではないのです!
アニメというのは映像表現方法の一つ。
ですので、作り手が意識するば
どんなジャンルでも作る事が可能であり
実は、志のある日本のアニメ監督たちは
過去からずっと様々なジャンルのアニメ映画作りに
挑戦し続けていたのです!
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
P・K・ディックの小説のような
時間軸が交錯した世界で
現実と非現実の境目が分からなくなる
サイコ・サスペンス映画だから
本作も主人公のビジュアルだけを観ると
美少女映画のように見えます。
↑映画の冒頭は、アイドルの歌うシーン。
あれれ?
やっぱり美少女系の映画?
けれど映画の内容は
アイドルが活躍する青春映画ではないのです。
本作の主人公の未麻は
アイドルになるために単身上京してきた女の子。
↑主人公の霧越 未麻(きりごえ みま)。
けれど、彼女の事務所は
アイドルとしてなかなか芽が出ないため
未麻を女優に転身させる方針を固め
アイドルを引退させて
連続TV番組の端役に登用させます。
↑犯罪プロファイリング系サスペンスの
「ダブル・バインド」
というTV番組に出演する事になる未麻。
本心ではアイドルを続けたかった未麻ですが
社長の懇願に逆らう事はできず
表面上はニコやかに引退を受け入れますが
ドラマでは、ほとんどセリフももらえず
女優としての第一歩は険しいものとなってしまいます。
↑アイドルとしての想いを捨てきれない未麻…
事務所は、積極的に未麻を売り出すために
激しい濡れ場をOKしてしまい
落ち目の俳優のような扱いになっていく未麻。
↑出番を増やす条件は
未麻がストリップ嬢となって乱暴される
という役を受け入れる事でした…
以前の未麻のファンたちも
堕ちていく未麻のイメージに失望を隠せません。
↑際どいシーンで話題になろうとする未麻に
かつてのファンは失望します。
けれどこの頃から未麻の周囲では
彼女のファンのサイトに
真美しか知らない事が書き込まれていたり
未麻の際どいグラビア写真を撮ったカメラマンが
殺されてしまったりという
不穏な事件が頻発するようになるのです!
↑何者かに殺害されたカメラマン。
なぜ犯人は、未麻の日常を知っているのか?
そして、なぜ未麻が望んでいなかった
グラビア写真を撮ったカメラマンは殺されたのか?
極度の緊張状態に陥った未麻は
夢と現実の区別がつなかくなっていきます。
↑窓の外には、アイドルだった頃の自分が!
さて、一連の事件の犯人は
一体だれなのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑アイドル時代からずっと追っかけて来る
ストーカー男も不気味です。
彼が犯人なのでしょうか?
本作は映画のラストまで
誰が犯人なのかが分からないよう
巧妙に演出されている作品。
一連の事件と同時進行する
サイコサスペンスのダブル・バインドの話が
ごちゃまぜに語られるために
どこまでが現実で、どこまでが演技で、
どこまでが妄想なのか全く分からなくなっていくのです!
↑ストーカーの部屋の未麻の写真が
彼に向かって喋り出すのは
ストーカーの妄想?未麻の妄想?
それともダブル・バインドの1シーン??
推薦理由②
現実と非現実の境界は
アニメなら簡単に崩す事ができる!
本作の今敏(こん さとし)監督はインタビューで
アニメという表現は
どんなジャンルにも応用できるから
今までになかった
色々なジャンルのアニメが
生み出されて良い!
と語っており、本作は
ヒッチコックのサイコのようなサイコ・サスペンスと
12モンキーズやトータルリコールのような
バッドトリップ系バーチャルリアリティを融合した
エポックメイキングな作品のです!
推薦理由③
今敏監督の魅力は
アニメでしかできない映像表現で
新しいジャンルの映画を
生み出した事である
ちなみに1998年公開の本作は
12年後に公開された
有名な作品に影響を与えた可能性があるのです…
↑喋る写真と喋る絵!
そして強迫観念によるノイローゼとなり
もうひとりの自分が見えるようになっていく映画と言えば…
そう!
「ブラックスワン」です。
2010年のブラックスワンに
本作が影響を与えたかどうかの真偽は
分からないのですが
私としては
演出の参考にされたのは
間違いないのでは?
と思うのですが
皆様はどう思われますか?
と言う訳で次回は
今敏監督が目指した
現実と非現実の
臨界点
というテーマで
パプリカ
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑パーフェクトブルーとブラックスワンの
類似性について語る上で重要となってくるのが
プラックススワンのダーレン・アロノフスキー監督が
ブラックスワン以前に撮った
「レクイエム・フォー・ドリーム」という映画における
パーフェクトブルーとの類似シーンの存在。
こちらは間違いなく参考にされていますよね!
日本のアニメーション作品は
世界の映像監督たちに注目されているのです
ヽ(=´▽`=)ノ
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