こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力とタイトルの女
というテーマで
戦場を駈ける女
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
タイトルと女シリーズも後半戦に突入!
ですので本日は
キング・オブ・タイトルの女である
ソフィア・ローレンをご紹介したいと思います
ヽ(=´▽`=)ノ
このシリーズで
本作品の推薦理由は3つ。
推薦理由①
強いまなざしの
セクシーな演技派女優
ソフィア・ローレンらしい
芯の強い女性が
登場する映画だから
ソフィア・ローレンはイタリアの女優さん。
猫のような眼差しと
息をのむプロポーションが魅力の
セクシーな女優さんです。
↑目ヂカラがとても強くセクシーなソフィア・ローレン!
と言っても、ただセクシーなだけではなく
情熱的な役が得意な演技派女優でもあります。
↑名作「ひまわり」で
行方不明の夫を探してソビエトへ行くジョヴァンナも
ソフィア・ローレンが演じています。
そんな彼女の作品は
「〇〇の女」という邦題の作品が多く
河の女
島の女
私はそんな女
ふたりの女(1960年版)
戦場を駈ける女
ガンモール
おかしなギャングと可愛い女
ふたりの女(1989年版)
という7作に出演しています!
おお。
伊丹十三監督と 宮本信子さんの
○○の女シリーズでさえ全部で6作品ですので
正にキング・オブ・タイトルの女。
ただし、○○の女というのは
日本で勝手につけられているタイトルなので
ご本人はきっと
キング・オブ・タイトルの女だという事も
ご存じないと思います
(^_^;)
本日の戦場を駈ける女も
邦題の印象だと
ジャンヌ・ダルクのような雰囲気ですね
↑これぞ戦場を駈ける女!
(「ジャンヌ・ダルク」より)
、けれど原題は
MADAME SANS-GENE
(マダム サン・ジーン)
日本語に訳すと
ぶしつけマダム
(気兼ねしないマダム)
です。
…
( ̄_ ̄ i)
かなりイメージが違ってきますね。
本作は、フランス革命時に
誰に対しても気兼ねしない
カテリーナという強気の洗濯屋の女性が
数奇な運命によって
結婚した夫と共に大出世していく
という一代記のような映画。
↑市民革命の時、兵士たちを助けていた
洗濯屋のカテリーナさんは…
↑夫がナポレオンの腹心となったために
貴族となってしまいました!
いつも元気なカトリーヌは
誰に対しても恐れず思った事を言う
明け透けで裏表のない女性。
↑良く笑い、良い怒り
思った事を隠さず口にするカトリーヌ。
そんなカトリーヌは
市民兵のルフェーブル軍曹と仲良くなり
恋人同士となりますが
革命後のナポレオンのヨーロッパ遠征に
ルフェーブルも参加する事となり
別れ別れになってしまいます。
↑最初の出会いは、カトリーヌの仕事場に
大砲を持ち込んで来たルフェーブルに怒って大喧嘩!!
でも、戦いで怪我をしないか心配するようになり
いつしか二人はラブラブになりました
パリで帰りを待っていたカトリーヌでしたが
出世して司令官になったにも関わらず
手紙も寄越さないルフェーブルにイライラし
なんと、彼の赴任地であるイタリアに行く事を決意!
現地の娼婦たちに交じって
ルフェーブルのいる駐屯地に忍び込むと
なんと彼は、浮気をしようとしていた
真っ最中だったのです!
カトリーヌはルフェーブルを怒鳴りつけ
駐屯地を出て走っていってしまい
あわてて追いかけていたルフェーブルと共に
敵の軍隊に捕らえられてしまうのです!
えっ?
戦場を駈ける女って
そんな痴情のもつれ話みたいなシーンの事?
( ̄□ ̄;)
さて、捕まったカトリーヌとルフェーブルは
一体どうなってしまうのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑なんとか隙をみつけて
風車小屋の上から逃亡を試みる二人!
喧嘩したって、結局二人は仲良しなのです
ヽ(=´▽`=)ノ
ここまでの展開でも
充分、気兼ねしないマダムのカトリーヌですが
彼女の真骨頂は、遠征から凱旋し
ルフェーブルが出世した後の展開。
優れた士官だと
ナポレオンに認められたルフェーブルは
なんとウエスト・ファリア国王を
統治するよう命じられることとなりました。
それはつまり、ルフェーブルが国王になり
カトリーヌが王妃になるという事!
けれど、出世した後も昔のまま
歯に衣着せぬキャラのカトリーヌは
とても王妃には見えません。
↑出世してもアイロンがけ止めないわよ!
私が一番上手いんだから。
彼女は宰相のフーシェに指導され
王宮での立ち振る舞いを習うのですが
ざっくばらんな性格は変えられず
ナポレオンの妹たちから嫌われてしまうのです!
↑みんなカッコつけてるけど
革命前は、ただの町の仲間じゃな~い!
アハハハハハ!と笑うカトリーヌ。
…ダメだこりゃ、という顔のフーシェ(左)
彼女は出世しても自分にも他人にも
正直な人間だったのですが
ナポレオンの恩恵で特権を得た人々にとっては
庶民であった過去は
忘れてしまいたい黒歴史だったのです。
推薦理由②
身分を誇る人は
身分が低かった頃の自分を
忘れたがるものである
↑ナポレオンの妹たちや親戚は
カトリーヌが自分たちと同じ王族に列せられるのが
たまらなくイヤだったのです。
カトリーヌだけが変わらず
他の全ての人々が偽りの貴族となった
ナポレオン政権には
真実を口にするカトリーヌの存在は
不必要な存在だったのです…
↑ルフェーブルは必要ですがカトリーヌは不要!
ナポレオンは、ルフェーブルを国王にする条件に
カトリーヌとの離婚を要求します。
今まで一度も君主であるナポレオンに
逆らった事がないルフェーブルは
この命令に従うのでしょうか?
何でも正直に口にするのは
舌禍を招くかもしれない危険な事。
けれど、正直な想いを
口にしたからこそ得られる幸福というものも
あるのではないでしょうか?
ウエスト・ファリア国王は
1807年に誕生し1813年に終わった超短命王国
自分の心に偽って地位や名誉を得たとしても
それが永遠に続くとは限りません。
ルフェーブルが
何でも正直なカトリーヌを取るべきか?
それともウェスト・ファリア王国を取るべきか?
その答えは、歴史を知る私たちは
分かっているのです!
推薦理由③
人生の幸福とは
栄華よりも
自分を愛してくれる存在に
出会う事である
↑貴族としては失格のカトリーヌ。
では人生の伴侶としては、どうなのでしょう?
ライトなコメディですが
ラストの決断は、意外と考えさせられるのです。
と言う訳で次回は
70年代
スラプスティック
というテーマで
ガンモール
おかしなギャングと可愛い女
という、ソフィア・ローレン作品をもう一作
解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑セクシーだけど純粋で
何でも思った事を口にする目ヂカラの強い女の子!
ソフィア・ローレンの系譜は
後にブリジット・バルドーやペネロペ・クルスに
引き継がれていきます。
彼女たちはみんな
気兼ねしないマダムたちなのです
ヽ(=´▽`=)ノ
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