こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/
 

 

 

 

 

 

本日も
 

想像力とタイトルの女
 

というテーマで
 

ふしだらな女
 

 

という映画を
 

ご紹介させて頂ければと思います。






ふしだらな女!






… … …
( ̄_ ̄ i)







タイトルだけで想像すると

 

まず間違いなくアダルト作品だと思いますよね!


↑ふしだらという言葉からは

Hなイメージしか思い浮かびません!






けれど本作は
 

裸や濡れ場などは一切ない作品!






しかも映画を監督したのは
 

あのアルフレッド・ヒッチコックなのです!


↑ヒッチコックの英国時代の無声映画です。






このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。


推薦理由①
ゴシップ的な話題で
レッテルを貼られる恐ろしさを
描いた映画だから







本作の原題は
 

EASY VIRTUE






VIRTUEは美徳という意味ですが
 

その前にEASYが付くと
 

安いとか、軽いなどの否定に使われ

a woman of easy virtue

(貞操概念の低い女=娼婦)
 

という意味になります。
 

 

 

 

 

 

ですので邦題のふしだらな女というのは
 

間違った訳ではありませんね。






では、本作に登場する女性は
 

娼婦なのでしょうか?






いいえ。
 

そんな事はありません。








けれど彼女は
 

あいつはふしだらな女だ!
 

というイメージを
 

社会的に焼き付けられてしまうのです!
 






DVDの販売元の本作の説明文には

若い芸術家と

恋に落ちたラリータは
彼を自殺に追いやったことから
悪女の汚名を着せられる。


その後、彼女は

青年貴族と結婚に至るが…。

と書いてあるので
 

この文章を信じるなら、主人公のラリータは
 

魔性の女っぽい雰囲気ですね。

 

 

 

 

 

 

しかもラリータは人妻。






若い芸術家と人妻が恋に落ち
 

その後彼を自殺に追いやったのだとしたら
 

ふしだらだと責められたとしても
 

仕方がないのではないでしょうか?

 


↑ラリータは、若い芸術家を死に追いやった

魔性の女なのでしょうか!?






けれど実際の映画を見ると
 

彼女は悪い女性には見えないのです!






彼女と芸術家が会っていたのは
 

芸術家のアトリエ。






と言っても二人だけで会っているのではなく
 

横にはちゃんと夫もいました。






ラリータは肖像画のモデルとして
 

芸術家の家にいただけです。


↑まだ肖像画家のいた時代のお話です。






けれどモデルではない夫は
 

退屈で仕方ありません
 

彼女の横で酒を飲み続け
 

彼女に対して暴力をふるったのです。


↑あ~退屈だ!酔っちまったぜ!!






夫が部屋から去った後
 

傷ついた彼女を見て
 

かわいそうに思った芸術家が近づき
 

彼女を開放していた時に
 

酔っ払った夫が戻って来て、浮気だと騒ぎ立て
 

芸術家ともみ合った際に

 

夫が怪我をしてしまい
 

精神的に追い詰められた芸術家が
 

身投げしたのでした!


↑夫に手をねじられたラリータ。

傷ついた彼女の手を見て怒る芸術家。

 





えっ…

( ̄□ ̄;)







じゃあ芸術家とラリータとは
 

肉体的関係ないの?






ありません!

 

 

 

 


キスだってしていません!






けれど彼女は

 

芸術家と浮気をしていたとして夫に訴えられ
 

裁判では夫の言い分だけが認められて
 

有罪となってしまうのです!


↑陪審員のイメージだけで有罪となったラリータ。






その上、この事件はゴシップ記事となり
 

有罪となったラリータの写真は
 

新聞に載ることになってしまったのです!


↑裁判所を出たところで

記者たちに写真を撮られるラリータ!

 

彼女は一躍

ふしだらな女として有名になります。






傷心のラリータは
 

身を隠すようにリゾートホテルに滞在し
 

そこで新しい恋に出会うのです。
 

 

 

 

 

ん?

 

そんなにすぐ恋に落ちたの?

 

 

 

 

 

えっと、これも

 

彼女が恋をした訳ではありません!

 

 

 

 

 

テニスをしていたイギリスの裕福な独身男性が

 

彼女の顔にボールを当ててしまい

 

看病しているうちに恋してしまったのです。

 

↑あ!大丈夫ですか!?

 

 

↑お詫びに看病しているうちに、いつしか恋に!

 

 

 

 

 

 

結婚を申し込む彼に彼女は

 

私の事を何にも知らないのに…

 

と拒みますが、彼は

 

愛さえあれば

過去なんて知らなくても大丈夫!

 

と言って結婚する事にするのです。

 

↑私の事、知らないでしょ…

 

大丈夫だよ!僕は永遠に愛するから!!

 

 

 

 

 

 

さて、ラリータと結婚した青年は

 

果たして愛を貫く事ができるのでしょうか?

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑ラリータは二度目の結婚で

今度こそ幸せを掴めるのでしょうか?

 

 

 

 

 

本作は、一度ついた悪いイメージは

 

一生涯ついて回る可能性を描いた映画。

 

 

 

 

 

裕福な青年の家族は、ラリータの人格ではなく

 

彼女が掲載された新聞記事を信じ

 

彼女を迎え入れる事を拒絶するのです。

 

↑あなたを家族として認められません!

 

 

推薦理由②

人間は

目の前にいる人間の人格よりも

その人に関する噂を信じる

 

 

 

 

 

では、その噂を知った青年は

 

家族から彼女を守り通せるのでしょうか?

 

↑何があっても守るって言ったわよね…

 

 

 

 

 

 

家族や家柄を守るのか?

 

彼女を守るのか?

 

 

 

 

 

目の前に、このような問題が起きた時

 

きっと多くの男性が

 

判断停止してしまうのではないてじょうか…

 

↑家族を取るか?彼女を取るか?

そんな事、言われたって…

 

 

 

 

 

そして結局、女性の方が決断する事になるです。

 

 

 

 

 

 

これ以上、苦しまなくてよい選択を…

 

↑ラリータはどんな決断をする?

 

 

推薦理由③

男性は家族と恋愛との関係で

結論を出せない事が多い

 

 

 

 

 

この映画は1928年の映画ですが

 

根拠のない悪い噂によって

 

その後の人生をメチャクチャにされる女性は

 

現代も少なくないと思いますので

 

普遍的な問題を扱った映画ではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

フランス流

男性への恋愛指南

 

というテーマで

 

ダニエラという女

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑本作はジェシカ・ビール&コリン・ファースで

2009年にリメイクされていますが

日本では未公開&DVDも未発売!

 

本作も「ふしだらな女」というタイトルなので

あまり手を取ってもらえない状況あせる

 

折角、新旧が比較できる作品があるのに

配給会社の無関心によって

その機会が失われてしまっているのは

とても残念な事ですね…

 

↑こちらのカップルにはどんな結末が!?

 

 

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