こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
ヒトラーの残影
というテーマで
ヒトラーを殺す
42の方法
という映画を
解説してみたいと思います。
前回ご紹介させていただいた
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程は
理想の世界を作ろうと集まった若者たちが
独裁者のリンチによって
次々と粛清されていったという実話の映画化。
独裁者は、立法、司法、行政を
意のままにすることができるからこそ
私刑執行も可能なのです!
…けれど
もし独裁者の横暴が許せないのなら
暗殺してしまうと考える人が現れたとしても
良いのではないでしょうか?
このシリーズで
本作品の推薦理由は3つ。
推薦理由①
独裁者の暗殺失敗が
その後何をもたらすのかが
描かれた映画だから
本作はナショナル・ジオグラフィック社が制作した
実際にあったヒトラー暗殺計画を検証したドキュメンタリー。
ご存知の通り
ナチスドイツが降伏する直前まで
ヒトラーは暗殺されず生きのびた独裁者ですが
ヒトラーを暗殺しようと考えた人間は
決して少なくなかったのです。
列車の爆破や毒の花束
ヒトラーの愛人らしき人を利用した暗殺など
様々な暗殺計画があったようですが
本作では4つの暗殺について詳しく検証しています。
その4つとは…
①パレード中の狙撃
②演説会場で時限爆弾の爆破
③自爆テロ
そして
④会議中を狙った爆破計画
です!
…どれも
映画になりそうな内容ですね!
↑映画館でヒトラーとナチス幹部全滅作戦は
イングロリアス・バスターズの架空の暗殺計画です。
ちなみに、パレードや演説会場の爆破は
ヒトラーに反対する一般人によるもの。
自爆と会議場爆破は
身内のドイツ軍人によるものでした。
↑爆弾を持ってヒトラーに近づいた軍人もいたのです。
けれど、いずれの暗殺も結果としては失敗し
ヒトラーは生還するたびに
自分の強運を天命だと受け止め
より一層圧政者として振舞うようになるだけでなく
自分を暗殺しようとする相手への憎悪を
募らせていきます。
↑ワシを殺そうとするヤツを殺して何が悪い!?
当初、街をパレードしていたヒトラーは
厳重な警護に守られるようになり
秘密警察ゲシュタポは
容疑者を容赦なく拷問するようになります。
そう。
独裁者は命を狙われるたびに
より一層独裁的になっていくものなのです!
推薦理由②
自分の命が狙われたなら
独裁者でなくても
相手を探し出して倒そうとする
では、具体的には
それぞれどんな計画だったのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
本作は、ヒトラーを抹殺すべき人物と断定し
暗殺計画を実行した人々を
勇気のある英雄として賞賛しています。
けれど、それって
本当に正しい事なのでしょうか?
暗殺を実行した人が英雄だとするなら
自分が敵だと思った人を暗殺すれば
誰もが英雄となってしまいます!
けれど、現在世界中で起こっているテロリズムも
加害者側の視点で見れば
悪人を倒すために計画した暗殺計画に他なりません。
もし、この映画を観て
4つのヒトラー暗殺計画を参考にして
自分が敵対する人を攻撃が生まれたとしたら
その人も英雄なのでしょうか?
暗殺を賞賛するという事は
暗殺という手段を正式なものと認めてしまう
危険な考え方でもある気がするのです。
↑この作品では、実行された暗殺方法を細かく検証し
この方法だったら上手くやれば殺せたね!
と解説しています。
という事は、この作品は暗殺を肯定し
悪人だとしたら、こんな方法で暗殺しちゃえ!
と教唆しているようです。
先ほどの書きましたが
この作品で紹介されているヒトラーの暗殺方法は
①パレード中の狙撃
②演説会場で時限爆弾の爆破
③自爆テロ
④会議中を狙った爆破計画
もしこれらを肯定するのであれば
テロの悲劇は世界中に拡散し続けるのです…
推薦理由③
暗殺を肯定的に語れば
テロを誘発する原動力となる
と言う訳で次回は
本作で語られた暗殺計画の一つ
演説会場破の
意味するもの
というテーマで
ヒトラー暗殺、13分の誤算
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑この作品が作られたのは2008年。
そして約10年後の現在、世界は
敵対者を暗殺する方法を模索する時代
となりました。
戦争以上に恐ろしいのは
暗殺者を英雄だと認めてしまう認識
なのかもしれませね…
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