こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
かいぶつぞろぞろ
というテーマで
マタンゴ
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
サンタロースやトゥース・フェアリーは
友好的な幻想世界の住人達。
けれど、全ての幻想世界の住人達が
彼らのように人間に友好的とは限りません。
ひょっとすると幻想世界の住人の中には
地球上から人間を排除してしまいたいと考えている
恐ろしい怪物もいるかもしれません。
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
コズミック・ホラーである
クトゥルー神話に
大きな影響を与えた小説が
原作の映画だから
本作はの原作はウィリアム・ホープ・ホジスン。
彼の「夜の声」という短編集は、海をテーマにしたホラー。
それも、人間には解決できな怪異を描いた
恐怖譚ばかりなのです。
これは、まだ世界に
未踏な場所が多かった頃の冒険小説の特徴。
未踏の地で冒険者を待ち受けているのは
人間の英知を凌駕する恐怖の存在
だったりするのです。
そんな未知の怪異を描いた小説の最高峰と言えば
ラグクラフトを中心とした編纂された
クトゥルー神話体系
↑最凶の神様が描かれているクトゥルー神話
人類が生まれる前に封印された異形の神が
やがて解放され
再び地球の支配者になろうとしているという
復活させたら人類終了!
というスケールの大きなお話です。
↑神様と言っても
人間と意思疎通するつもりもない怪物なので
復活したら人類は排除されます。
だからクトゥルー神話は
実物の神様が復活してしまった時点で
お話はおしまい。
神様が復活した以上
人類が立ち向かう術はありません。
そして…
そんな異形の神を信奉する種族が
人類がまだ足を踏み入れたことのない場所に
密かに生息していたりますのです。
↑彼らの忌まわしい記録は
大昔の禁書などに記されていたりするのです…
推薦理由②
人類を抹殺しようとする存在が
生息しているかもしれない
というのは究極の恐怖である
↑人類は、彼らの存在に気づいてないだけかも…
本作は、無人島に漂着してしまった
若者たちのサバイバル映画。
という事は
若者たちと未知の種族が戦う映画?
↑怪しい怪物と戦うぞ!!!
いいえ。
この映画は、そんなありきたりな
ストーリーではないのです。
傲慢な大企業の若社長率いる
7人の若者たちが、東京湾の沖で大嵐に遭い
無人島に漂着してしまいます。
↑漂着したのは男5人女2人。
彼らは、サバイバル知識なんてない都会人です。
島を調べた彼らは
停泊している探査船を発見しますが
乗組員たち誰もおらず
船の中はカビだらけだったのです。
↑探査船の中はカビだらけ…
7人は海をさ迷っていた時点で
すでに仲たがいをしており、とても険悪な状況。
↑乗って来た船には食料がほとんどなく
調査船には缶詰が少ししかありませんでした。
このままでは全員飢え死にです!
彼らはエゴをむき出しにして
食料や、金、さらには女性を巡って争い
破滅していくのです。
↑探査船の内部で銃を発見!!
けれど、狩る動物がいない島ですので
銃を向ける相手は…
さて、彼らは一体どんな運命を辿るのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑楽しかった豪華なヨット旅行は…
↑お互いを排除しようとする
醜い争いへと発展していきます。
…ん?
だとすると、怪物は関係ないんじゃないの?
(-"-;A
いいえ。
怪物が登場するのは
人間同士が排除しあった後の事。
お互いがバラバラになったとしても
全員が必要としていたのは、食料でした!
何もない無人島で必死になって
ウミガメの卵やイモを見つけ出す青年たちですが
飢えは、どんどんひどくなります。
そして、そんな彼らの目に留まったのは
島に群生していた見たこともないキノコたち。
探査船の調査記録には
未知の新種である、この島のキノコを
マタンゴと名付けていました。
↑キノコだけは、どんどん生えてきます。
得体のしれないマタンゴですが
救助の望みもなく
食料もない彼らの中には
思い切って口にするものも現れるのです。
↑ウマッ!
けれどマタンゴを食べるという事は
人間であることを辞める!
という事でもありました。
実は、青年たちは
マタンゴを食べる事が危険だという事を
なんとなく察知していました。
探査船の乗組員が消えてしまったのは
マタンゴを食べてキノコ人間になってしまったから。
彼らは人間ではない不気味な存在となって
島の中を蠢いていたのです。
↑マタンゴは人に寄生するキノコだったのです…
飢えて死ぬべきか…
それともマタンゴとなってしまうべきか…
恐怖の島での究極の二択は
恐ろしい結末しか用意されていなかったのです…
↑感染したけど、おいしいよ…
推薦理由③
人間の意志とは
決して強いものではない
けれど誰も知らない島で
人知れず繁殖し続けているマタンゴは
この先、どうなっていくのでしょう?
マタンゴたちは
島を訪れた誰かに発見され
多くの人間たちが生息する場所へと
持ち帰ってもらうのを
根気強く待っているのかもしれません。
そして、そんな日が来た時が
人類が破滅する
終わりの始まりなのかもしれませんね…
↑事件の顛末は
マタンゴを一切口をつけずに東京に生還できた
一人の男によって語られていきます。
けれど、彼が戻れた事は喜ぶべきなのでしょうか…
と言う訳で次回は
捕食生物の暴走
というテーマで
ブロブ
宇宙からの不明物体
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑本作は、ゴシックホラーの傑作として
そして、マタンゴの造形が高く評され
カルト映画として海外でも人気があるのです。
↑そしてクトゥルー神話では
この映画のように、人知れず人間が怪物に代わり
人類を脅かす存在になってく話が
とても多いのです。
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