こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
ヒスパニック見聞録
というテーマで
マジカル・ガール
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
愛を至上のものと考えるヒスパニック映画は
私たちが普段見慣れているアメリカや日本の映画とは
かなり観た後の印象が異なる映画です。
これは恐らく
登場人物たちの
愛のために行動した行く末を
観て欲しい
というのが
映画を作る目的だから。
↑お父さんの「娘に尊敬されたい」という思いは
愛ゆえの行動ですが
その結果は思いもよらない展開へと!
(「バードマン」より)
ですので
ヒスパニック映画の特徴は
ハッピーエンドを目指すのではなく
この愛をどう思う?
という
観客へ
質問を投げかけるような展開
が多いのです。
本日の
マジカル・ガールは
そんな
この愛をどう思う?
というタイプのスペイン映画。
決して
観てて心地よい映画ではありませんが
色々なことを考えさせられる
衝撃的で哲学的な示唆を含む作品です。
↑この作品のポスターからも
「尋常じゃない雰囲気」が伝わってきます!
↑日本のポスターも異様な雰囲気です!
主人公は
失業中の元教師のおじさん。
↑ごく普通のおじさんです。
娘と二人暮らしなのですが
12歳の娘は白血病で
もう長くない命なのです…
↑普段は学校に通っていますが
病状が悪化すると入院しなければなりません。
彼は、自分の娘に何かをしてあげたい
と思っているのですが
寡黙な父親は
娘が何を望んでいるのかが分からないのです。
↑この子は何をして欲しいんだろう…
ですので、ある日彼は
こっそり彼女の日記を覗き見してしまいます。
すると彼女の日記には
私の夢
というタイトルで
魔法少女ゆきこの
衣装が欲しい
と書いてあったのです。
↑彼女の日記を覗き見するお父さん。
魔法少女ゆきこ?
(-"-;A
はい。
彼女は日本のアニメ
魔法少女ゆきこの大ファンで
彼女の声優がイベントで着ていた
プレミア付きのコスプレ衣装を着てみたいと
思っていたのです!
↑コチラが魔法少女ゆきこ!
この映画のために作られた
架空のアニメキャラです。
う~ん。
これが娘の望みなの?
↑これが娘の望む事?
…もっと他の事はないのかな??
困惑したお父さんは
日記の次のページをめくってみると…
そこには
13歳まで生きたい。
と書いてあったのです!
(T_T)
泣けますね~。
↑… … … (:_;)
お父さんは
魔法少女ゆきこの衣装を手に入れたいと思い
ネットで検索してみると
その衣装の価格は、なんと60万円!
↑娘の望んでいる服は
ネットで売っていたのですが…
無職のお父さんに
60万円は辛いですね!
↑自宅の本を古本屋に売ってみますが
60万円には全然届きません。
けれど娘の病状は
いつ悪化するか分らない状況!
だからお父さんは
何としても60万円を都合して
娘の夢を叶えてあげようとするのですが
それは
想像もつかない展開の幕開けだったのです!
さて、父親は一体どうやって
60万円を工面しようとするのでしょう?
そして彼の娘への愛は、結果として
娘を幸せにする事ができるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
↑結果的に娘は魔法少女になれたのでしょうか?
そして彼女の本当に望んでいた夢は
叶ったのでしょうか?
この映画はストーリーの展開上
これ以上説明してしまうと
映画を観る楽しさを奪ってしまいますので
解説はしませんが
少女が父親に本当に望んでいた事は
映画の中盤でちゃんと語られます。
けれど
愛を最優先にするというヒスパニックな生き方とは
自分の心の中で思った愛を
貫くということ!
だから父親は
映画の最後まで娘の心の中を知る事なく
娘もまた
父親が何をしたのかを知ることがないのです…
↑愛する娘のために行動した父親ですが
娘の本当の心を知る事は、最後までないのです…
スパニッシュの愛は純粋。
けれども良かれと思った愛ゆえの行動は
時として、悲しい結果に結びつく事にもなるのです。
愛ってなんだろう…
きっと観終わった後に考え込んでしまう。
本作はそんな感じの
とてもヒスパニックっぽい映画なのです
ヽ(=´▽`=)ノ
という訳で次回は
ヒスパニック映画を観る
もう一つのコツ
というテーマで
ナイン・シガレッツ
という映画を解説してみたいと思います。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑マジカル・ガールを夢見た少女は
「女の子としての夢」を
魔法少女に投影しました。
けれどその夢は
「お父さんと幸せになる夢」
とは同一ではありません。
お父さん起こった事は
娘と自分との夢を想像できなかった事によって
ひき起こされたのです…
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