こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
マウス・タウン
ロディとリタの大冒険
という映画を通して
想像力と夢工房
(ドリーム・ワークス)
というテーマで
お送りしたいと思います。
まず最初に
映画のストーリーを説明します。
ロンドンのお金持ちが住むケンジントンで
人間の女の子に飼われているネズミのロディは
なに不自由ない一人暮らしを
満喫していました。
↑ロディの毎日は充実!
ちなみに、ウルヴァリンの服が登場するのは
声がヒュー・ジャックマンだから!
けれど、人間が留守の時に進入してきた
下層階級のドブネズミのシドに家を乗っ取られ
トイレに流されてしまいます。
↑パブで酔っ払っているようなドブネズミのシドを
何とか追っ払おうとしたロディですが…
↑逆に下水に流されてしまいます!
流された先にあったのは
ネズミたちが住む、地下のロンドン!
↑ネズミたちのロンドン!
なんとか
自分の家に戻ろうとするロディは
人間の町にまで行ける船の船長であるリタに
自分を家まで運んで欲しいと頼みますが
リタは、ヒキガエルのマフィアに追われて
逃走中だったのです!
↑リタは下町育ちの元気な女の子!
最初に会った時
住んでいる世界が違うロディは
リタや地下の世界の住人を嫌悪していますが
貧乏だけど家族たちと仲良く暮らす
リタの家族の生活を知るうちに
金持ちの自分が持っていない幸せがあることに
気づいていくのです。
↑上品な育ちのロディは
リタのざっくばらんな行動に
最初はついていけないのですが
思いやりのあるリタの行動が
少しずつロディの心を変えていきます。
けれど
そんな地下世界のネズミを一掃して
カエルの王国を作ろうとする
ヒキガエルの陰謀に気づいたロディは
リタたちを助けるために
ケンジントンの家を捨てる決意をするのです!
↑ヒキガエルは、地下ロンドンを水没させて
カエルだけの国に
しようと陰謀を企てています。
さて、ロディとリタは
ヒキガエルの野望を阻止することが
できるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑頑張れロディとリタ!
洪水を防いで街を救え!
話も作品クオリティも
決して悪いわけではない本作ですが
この映画の後
ドリームワークスとアードマンとの提携は
解消されてしまいます。
二社の間では
5本の映画を作るという契約でしたが
一体どうして
残り2本の映画製作を中止して
提携が解消されてしまったのでしょう?
理由は恐らく複合的なもの。
ハッキリしたことは分からないのですが
恐らくは
双方に不満があったのではないかと
思われます。
ドリームワークス側の不満は
クレイ・アニメーションは
制作時間がかかり過ぎる
という事。
高い評価を得た
ウォレスとグルミットですが
製作期間は5年間!
↑この短いシーンだけでも
何日もかかるクレイ・アニメーション!
メジャー系の会社としては
長い製作期間が必要なクレイアニメよりも
クレイアニメと同じテイストをCGで
再現した方が効率的と考えたのだと思います。
ですので本作は
クレイアニメではなくのCG映画。
↑クレイアニメっぽいCG!
でもそれって
作る意味があるのでしょうか?
では、アードマン側の不満とは
一体何だったのでしょう?
それは恐らく
アードマンらしさが
制限された
という事だと思います。
本作は
シュレックやシャークテイルと同様
豪華な俳優陣が声を担当する
ドリームワークス方式!
主役のロディは
ヒュー・ジャックマン!
↑ヒュー・ジャックマンそっくし!
ヒロインのリタは
ケイト・ウィンスレットです!
↑実写で作った方が人気が出そうな配役!
この2人を起用するのですから
キャラ造詣もある程度配慮が必要ですね
(*´∇`*)
アードマンのキャラは
美男美女がほとんど登場しないのですが
本作の主人公たちは
2人の俳優を意識したような美形ネズミ!
↑アードマン映画に登場する美女!
↑いつもと雰囲気がちがう美女のリタ!
なんだか、アードマンというより
松下進さんのイラストのようです。
↑松下進さんのイラストっぽいですね!
また、演出に関しても
会話が少ないアードマン方式とはちがい
登場人物たちが喋りまくる
アメリカン・コメディのテイスト!
↑一人の時でも大騒ぎ!
イギリス風のアードマンの作風に対して
思いっきりアメリカンな要素を詰め込んだ本作は
キャラ原案だけ
アードマンの映画
となってしまっているのです。
↑後ろに氷漬けのハン・ソロ!
こういうベタなワルノリも
アードマンっぽくありませんね…
アニメーション制作会社には
それぞれの持ち味が存在します。
アードマンテイスト全開だった
ウォレスとグルミットは
興行的にも評価的にも
素晴らしい功績を残しましたが
ドリームワークスっぽい作風の
ロディとリタは
興行的にも評価的にも惨敗し
アードマンはドリームワークスから離れ
ソニーピクチャーズと提携します。
↑ソニーとの提携第一弾は
アーサー・クリスマスの大冒険!
今までのアードマンとは
ちょっと異なる作風ですが
彼ららしいハートフルなストーリーです。
アードマンのスティーブン・ムーア社長は
ソニーを選んだ理由について
彼らには我々をコントロールしようという
気持ちが少ないので
今後はアードマンらしい映画づくりに
励むことができると思う
とインタビューで答えています。
引用元:ドリームワークスと別れたアードマン・スタジオがソニーとタッグ
そして
ソニーで作られた
ひつじのショーン
~バック・トゥ・ザ・ホーム~
は
2015年のアカデミーの長編アニメーション賞などに
ノミネートされるなど
再び高い評価を得ることとなったのです
\(^▽^)/
独立系アニメ会社と提携しても
その会社の持ち味を殺してしまうのでは
お互いにとって意味がない関係
ということなんですね。
↑独立系アニメ会社と提携するなら
アニメ会社の個性を尊重することが大事なのです
ヽ(=´▽`=)ノ
という訳で次回は
コメディアンとアニメ
というテーマで
ビー・ムービー
という映画を解説してみたいと思います。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑アードマンというのは
こういう手作業を地道に行う職人集団!
CGにしてしまうなら
彼らの持ち味を消すことになるのです。
頑張れ!
世界の職人系
ストップモーション・アニメーター
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