こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日は
アンツ
という映画を通して
想像力と夢工場
(ドリーム・ワークス)
というテーマで
お送りしたいと思います。
海外のアニメといえば
ディズニーが定番&大人気!
↑史上最強のコンテンツ群!
確かに、過去においては
海外アニメ=
ディズニーしかない!
という状況でした。
けれど現在では
ユニバーサルも
↑限りなく低レベルギャグだけど
実はデザインや色彩センスが良いミニオンズ
ソニーピクチャーズも
↑キャラの多さを生かして
色んな続編が作られそうなスマーフ!
20世紀フォックスも
↑原作へのリスペクトが感じられる
I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE!
アニメを作っている時代となりました
\(^▽^)/
でも、一体どうして各社は
アニメ映画を作るようになったのでしょう?
主な理由は2つ。
一つはCG技術の普及によって
職人的アニメーターがいなくても
アニメを作れるようになった
から。
そして、もう一つは
大人も楽しめるアニメ
という市場が開拓されたからです。
ドリーム・ワークスは
この二つを先駆けて行った映画会社!
ですので
記念すべき第一作目の作品であるアンツは
全く子供向けではない
アニメ作品
となっているのです。
夢工場の視点①
観客は子供だけではない!
アンツの主人公は
蟻の世界という
巨大組織で働き蟻として生きるZ(ズィー)。
↑これがZ!
なんだか好感度を感じないですね…
彼は生まれた瞬間に
働き蟻に任命され
ひたすら穴を掘り続けて生きています。
もちろんそれは
周囲の働き蟻たちも同じ。
仲間の蟻たちは
何も考えず、働き、そして生きています。
けれどZだけは
そんな人生にうんざりしているのです。
↑なんで俺は、働き蟻なんだ?
どうしてこんな事、しなきゃなんないんだ?
そもそも、こんな社会で良いの?
社会構造にブツブツ文句を言い
冷めた眼で文明批判するZのキャラは
どこかで見たような…
!!!
↑社会批判ブツブツ芸といえば…
なんと
Zの声を担当しているのは
ウディ・アレンなのです!
↑もう、人生やんなっちゃうよ…ブツブツ
ちなみに相棒の兵隊蟻の声はスタローン!
キャラクターは、いいヤツだけど単細胞で鈍感。
いいのか!スタローン?
つまりこの映画は
現代の社会構造や文明を徹底批判した
大人向けアニメなのです。
↑もう一枚のポスターからも
管理社会への批判が感じられます。
現代社会では
個人の存在なんて、見えないんです!
Zは、お忍びでバーに来ていた
女王様に一目ぼれ!
けれど、女王様の仕事だって
管理されたものだったのです。
↑みんなと同じダンスを拒否する二匹!
彼らは、社会構造に疑問を持つ
存在なのです。
この映画の世界では
王宮の女王蟻や王女も
命令されれば死ぬだけの兵隊蟻も
日々穴を掘り続ける働き蟻も
定められた運命を
受け入れ生きているだけ!
↑NO疑問! NO自意識!
けれどZだけは
そんな蟻社会から抜け出して
どこかにあるという昆虫たちの楽園である
インセクトピアに行くことを夢見ているのです。
そんな反社会的なZは
果たしてどうなってしまうのでしょう?
そして
更なる管理社会を押し進めようとする
軍隊蟻の幹部たちは
単純労働者の働き蟻たちを一掃し
軍隊蟻だけの独裁主義国家を作ろうと
陰謀をめぐらしていたのです。
↑単純労働者もいなくなれば
規律ある理想国家が作れるんじゃない?
果たして
Zと蟻社会の運命はいかに?
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
この映画は
現代の管理社会の矛盾を突きつつも
行き過ぎた理想論にも
ユートピア論にも
そして、Zの自分勝手な逃避論にも
NOを突きつけます。
↑とある事件で
王女と共に外に放り出されたZは
巣に帰ろうとせず
理想郷であるインセクトピアを探します。
そして見つけたインセクトピアは
我々人間の目から見たら衝撃の世界
だったのです。
いろいろある社会なんだけど
自分たちで考えて
進んでいかなくちゃね!
という突き放したラストは
子供にとっては理解しにくいですが
大人たちには
結構納得できるオチに
なっていると思います
ヽ(=´▽`=)ノ
皆さんにっとての理想の社会って
どんなものですか?
という訳で次回は
ジェフリー・カッツェンバーグの
反理想論
というテーマで
シュレック
という映画を解説してみたいと思います。
ではまた(*^ー^)ノ
↑Zは強くも賢くもないですが
現状に疑問を持つ男です。
そして、それって
生きる上では結構大切なことなのです。
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