こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/




本日も

想像力とアーカイブ


というテーマで

想像力と色で魅了する映画
シリーズ

を振り返ってみたいと思います。






色の印象は

ひとつではありません!





このシリーズでは

青という色の二つの側面について

解説してみました!



荒廃した心のような青
女と女と井戸の中


この映画は

色を上手に活用することで

心の中の空気

を表現している作品。




オーストラリアで

禁欲的な生活を送っていた老婆は

メイドとしてやって来た奔放な女の子

次第に感情移入していきます。

↑最初は、若いメイドを警戒していた
老婆ですが…




クラシックしか聴かせてもらえず

常に古めかしいドレスを着て

父親の看病だけをして

年をとってしまった老婆にとって

若いメイドは

自分の青春を蘇らせるキッカケのような存在。

↑ああ。彼女のような人生を
送りたかった…



父親が死んだことで自由になった彼女は

今までコツコツ貯めてきたお金で

メイドと一緒にヨーロッパ旅行に

行こうとするのですが…

↑とても優しくしてくれる老婆に
親近感を持つようなるメイドですが…




この作品は

青いフィルターのかかったような映画。






最初、その理由は分からないのですが

観て行くうちに理解できるようになります。




この青は

寒々とした
登場人物の心の中の青

なのだということが…


↑画面を青くするとこで
寂しさを表現することに成功したのは
若き日のピカソです。








本当の美しさを追求した青
ワンダー・アンダー・ウォーター
原色の海




一方

この映画に登場する青は

本当に美しい海の青。





わずか45分の

海の中をダイビングで撮影しただけの

ドキュメンタリー映画なのに

どうしてこんなに美しいのでしょう?






それは

この映画を撮った監督の
魂が宿った映像


だから!





監督したレニ・リーフェンシュタールは

伝説の映画監督にして悲劇の人なのです。

↑監督のリーフェンシュタールは
時代に翻弄された人。





第二次世界大戦以前

とても美しい映像を撮れたリーフェンシュタールは

ナチス党のヒットラーに評価され

意思の勝利


民族の祭典

という二つのドキュメンタリー映画を製作。

↑卓越したセンスと撮影技術を持っていた
リーフェンシュタール。





けれど

その圧倒的な完成度の高さが

悲劇となります。






戦後、ナチス協力者として弾劾された

リーフェンシュタールは映画界から追放!



才能があったにも関わらず

映画を撮れなくなってしまったのです!

↑ナチス党員ではないにも関わらず
ナチの協力者とみなされてしまったのは
卓越した撮影技術が
災いしたのかもしれません…







そんな彼女が

71歳の時に始めたスキューバダイビングで

自然な海の美しさに感動!

↑ずっと映像を撮れなかった彼女の
最後にたどり着いた世界は
思想とは関係ない美の世界だったのです。




そんな彼女が100歳の時に

完成させたのがこの作品

(*´∇`*)




100歳になっても捨てなかった

美しい作品を
撮りたいという想い

それが映像に焼き付けられた

ワンダー・アンダー・ウォーター
原色の海


本当の意味での

彼女の代表作になったのだと思います。

↑美しい映像を撮るために
自ら魚にライトを当てるリーフェンシュタール。

これぞ100歳の境地!








そして本日の最後は

印象が変わるブラウン

です。




不思議なブラウン
バクダッド・カフェ



この映画は

アメリカのモハベ砂漠にポツンとある

荒廃したカフェが舞台。

↑これぞ、ザ・荒廃!




映画の冒頭

夫と喧嘩して車から降り

砂漠をトボトボと一人歩いていた

ドイツ人女性が

宿泊施設もあるバクダッド・カフェに

たどり着きます。

↑泊まれる?




この店の主人は黒人女性。






甲斐性ナシの夫と

店の経営でいっぱいいっぱいの彼女は

険しい顔で、いつも不機嫌。


↑ザ・不機嫌!




そんな、全くかみ合わない2人が

次第に女同士の友情を築いていく

ハートフルな映画です

ヽ(=´▽`=)ノ


↑2人の間に、一体何が…



この映画のブラウンは

不思議な効果!





最初の頃のブラウンは

二人の女性の

荒廃した心を描いたかのように

寂しさが伝わるブラウン

なのですが

↑なんだか寂しいブラウン。



けれど2人が仲良くなっていくと

いつしかブラウンも

2人を包む暖かい色に

感じられるようなって来るのです。

↑古い絵本の世界のような
やさしいブラウン。



見ている観客の気持ち次第で

印象が変わっていくブラウンは

とても不思議な色なのではないでしょうか?


バクダッド・カフェの回はコチラ!






という訳で次回は

子供の好きな
パステル・グリーン



女の子の心をの中の色
パステル・ピンク

という

2つの色の映画を解説してみたいと思います。





ではまた(*^ー^)ノ