こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/




本日は

想像力とアーカイブ


というテーマで

色で魅了する映画
シリーズ

を振り返ってみたいと思います。








特定の色が
印象に残る映画

ってありますよね!






北野武監督の映画は

キタノ・ブルーと呼ばれる

寂しい青が印象的だったりします。







このシリーズでは

ジャンルも監督もバラバラですが

色が印象に残る映画

をセレクトして

色で愉しむ映画鑑賞

をテーマにしてみました!






セレクトした色は

艶やかな黒
アンダー・ザ・スキン
種の捕食





全てを飲み込んでしまう
漆黒

が登場することの作品は

スカーレット・ヨハンソンが主演にも関わらず

かなりマニアックで難解な映画。





けれど

漆黒の魅力



とてもよく伝わる映画です。






ヨハンソンの役は

宇宙人が作ったアンドロイドのような存在。

↑感情はありません。



彼女は街をさまよい

身寄りのない独身男性を見つけては

捕獲していくのですが

その方法は

漆黒の空間に連れて行き

その黒の中に男が沈んでいくように導く

という方法!

↑漆黒の空間に招き寄せられた男は…


↑気がつけば皮だけに!!!






ハーメルンの笛吹き

のような

非人間的な不気味な捕獲方法は

漆黒の世界と相まって

一度見たら
忘れらない黒


表現しているのです!







寒々しい白
ファーゴ




ファーゴは

最近、TVドラマ化もされた

コーエン兄弟の傑作スリラー。






この映画で印象的なのは

美しい雪の白

であると同時に

人の心の
酷薄を描いたような白

でもあります。


↑凍てつくような白の先はどこへ…




借金を重ねた甲斐性なしの男が

妻の実家から金を引き出すために

妻の狂言誘拐を企画します。






けれど当然

そんな計画は自分では実行不可能!






ですので彼は

よく知らない2人の男に

妻の誘拐を頼むことにするのです。

↑全く信用できなそうな男たちに
妻の誘拐を頼む神経って…





妻への愛が全くない男ですが

それは

妻や、妻の実家側も同じこと。






登場人物のほぼ全員が

後先を考えない愚者であり

そして

人間的な優しさに欠けている

この映画は

雪に覆われた白の映像と

感情が真っ白なすさんだ人の心が

シンクロしている感じなのです。

↑人として大事なものが欠落した
愚かな人物たちを
冷静に見つめているような白の世界…





金属サビのような緑
アメリ




アメリは

かわいくて楽しい作品!





日本でも大ヒットしたので

この映画の監督の他の作品も

かわいくて楽しいかというと…





実は、そうでもないのです。





監督したジャン=ピエール・ジュネは

金属サビのような色を
描くのが
大好きな監督

であり

いつも少女が主人公のかわいい話

という訳ではないのです。


↑アメリ以前の作品はこんな感じ。

ただし、彼の全ての映画には
ナイーブなキャラクターが登場します!
(コチラは「デリカテッセン」)





そう!



色で映画を観る人

と同様

色で映画を撮る人


いるということなのです

\(^▽^)/





人との交流が上手くできないアメリは

ある日、

人に知られなくても

人を幸せに出来ることを発見!

↑一人石投げが趣味の自分にも
人を幸せにできる!





その日からアメリは

周囲の人の幸せのために

人知れず頑張る妖精のような人生を

歩むのです。


↑誰にも気づかれないから
人見知りでも大丈夫!






けれどこれでは

妖精を幸せにする人は

現れませんね…


↑誰にも気づかれない
ということは
誰からも気づいてもらえない
ということ…





アメリ自身が幸福になるためには

彼女の超内気な心を

開かなければならないのでした!

↑アメリは
一歩踏み出せるのでしょう?






世界中の
超内向的な少女たちの
心のバイブル

となった奇跡の映画アメリは

同時に監督の

錆びた緑色へのこだわり


色濃く現れた映画

でもあるのです。









という訳で次回は

寒々しい青

100歳の目に映った青

映画の途中で
印象が変わるブラウン

をご紹介したいと思います。







ではまた(*^ー^)ノ