想像力と一致していたはずの性格「ふたりの５つの分かれ路」

本日は

「ふたりの５つの分かれ路」


という作品を通して

想像力と
一致していたはずの性格

というテーマについて

考えてみたいと思います。





昨日の

「セルフィッシュメサマー」

は

性格の不一致
が本当かどうかは

深く付き合ってみないと
分らないかも…

というテーマの作品。


↑「セルフィッシュ・サマー」は
こいつとは上手くやっていけない…
という直感は、
果たして正しいのでしょうか？
異なる性格の二人のやり取りは

緊張感をはらみつつも

深く知り合うにつれ

異なった印象へと変わっていきます。







では逆に

性格が一致している
と感じた人間

とは

絶対に
上手くやっていけるもの
なのでしょうか？






本日の

「ふたりの５つの分かれ路」

は

夫婦の物語です。






夫婦というのは

性格が一致したと
感じたから
結ばれる関係

ですよね！






けれども

性格が一致していたハズの

愛し合っていた二人が

破綻してしまうことも

決して少なくないのです


(ﾉ_-｡)







この作品の原題は

「５×２」






「５つのシチュエーション」

に対して

「２つの感情」

という意味です。







この映画では

一組の夫婦の体験する
５つの場面

が

描かれた作品。






５つの場面とは


１．離婚届に調印した日

２．夜のホームパーティでの会話

３．子供を出産した日

４．結婚式と初夜

そして

５．出合って愛を感じた日


です。






順番が逆？






はい

(^^)






この映画では

離婚　→　出会い

という感じで

少しずつ時間を遡って

描いていきます。






といっても

前後の話には

直接的な関連はありません。






だから

どっちが悪くて
離婚になったの？

というようなストーリーは

見えてきません。






じゃあ

どんな映画なの？






それは

二人の心の
すれ違い

を

客観的に
観ることができる映画

なのです。






離婚届けに調印した日

二人は

全く違う感情を抱いています。



↑二人はこれでおしまい…。

最後の会話になります。






夫は、まだ別れたくないと思い


妻は、一国も早く分かれたいと思っています。






だからこそ

観ていて

とても辛い展開になります。


↑最後の思い出作りも
散々な結果となってしまいます…






そして次の場面では

二人は、まだ夫婦です。






けれどホームパーティの夜

夫婦の間には

何か隙間風のようなものが吹いているのが

伝わってきます。

↑夫の兄とのホームパーティ。

楽しんでいるハズが
気がつけば涙目になっている妻…






一見すると

上手くやっているように見える二人






けれど…


二人の気持ちは

繋がっていないのです。


↑夫の告白を聴いている妻の目には涙。

夫の気持ちと、妻の気持ちが
完全にすれ違ってしまっています。







そして次の場面は

長男が生まれた日。






一刻も早く

病院に来て欲しい妻に

彼はウソをついて会いに行きません。






なんで？




浮気？

(￣Д￣；；






いいえ。

そうではないのです。






彼は恐らく

父親になることが
不安で

子供に対面するのが
怖かっただけ

なのです。


↑不安そうにタバコを手放せない夫。

子供が生まれたことを
素直に喜べない不安がいっぱいの
弱々しい表情です。






けれど、これは彼女にとっては

ひどく冷たい仕打ちに感じられます。






悪意はないのに

ひどく傷つけられた妻。






人間って

難しいですね…







そして結婚式の日。







二人はとっても幸せそうです

(*´∇｀*)


↑ラブラブですね(^^)






…けれど、その夜

今度は妻が

夫には言えない秘密の出来事を

引き起こすのです。






どんな出来事？






それは是非、皆さん自身で

ご覧になって頂ければと思います。






二人は夫婦でありながら

時々に

心がすれ違い

悪意なく
相手を傷つけている

のです。






けれど

そんな二人が

結ばれる
きっかけとなった日





はい






最後の場面では

彼らは

お互いに
相性の良さを感じ

恋に落ちていくのです…









この映画は

「セルフィッシュ・サマー」

の対になるような作品。






お互いの
性格の不一致を感じている

「セルフィッシュ･サマー」

に対して

お互いとの
性格の一致を感じて恋に落ちた

「ふたりの５つの分かれ路」






果たして

どちらが正しいのでしょうか？





…

(￣_￣ i)






人間関係というのは

難しいもの。






直感的に感じた
性格の一致、不一致

というものも

深く付き合うことで
変化していくものかも
しれないもの

なのです…






さて

私たち自身は

自分の直感的な
性格判断

を

正しいと
言い切れるでしょうか…






ではまた(*＾ー＾)ノ


「本当に互いを愛し続ける」

というのは
どこまで性格の不一致を
認め合えるかなのかも
しれませんね。





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