このブログを書いている間にも、連日のように事件が発生し、それらが報道されています。

・深夜に歩いていた日本人カップルが引ったくりに遭ったうえに怪我を負わされた。
・6歳の子どもが誘拐されて強姦された。
・商店を狙って強盗を繰り返していた2人組が捕まった。
・盗んだクレジットカードで買い物をしていた2人の男が捕まった←マレーシアのパスポートを持っていたらしいけど、それも怪しい。


それはそれ、これはこれ
どんなに親切そうな人が多く安全に思える国でも、犯罪は必ずあります。
タイのガイドブックには、必ずと言っていいほど「微笑みの国」「敬虔な仏教徒」と書いてあります。
これを見たら、「信心深く誠実で親切で優しくて心の清い人が住んでる国」を想像しないでしょうか?
現実は大違いです。
仏様や寺院を利用して、観光客をだます奴が山ほどいます。
僧侶の托鉢にお布施をして、神仏には必ず手を合わせ、お香を焚きお供えものをして、その合間に観光客をせっせと騙してるような輩が普通にいます。

グアムでも似たような状況があります。
観光客を騙してる奴らが、土日は欠かさず教会へ行って礼拝をしてたりします。
どんな信仰だよ?って突っ込みを入れたくなります。
タイにしてもグアムにしても、「それはそれ、これはこれ」って割り切りがあるんだと思います。


犯罪の傾向
大きな被害は、ニュースなどになって知ることもできますが、ニュースにならないような小さい犯罪は広まりにくいという側面を持っています。
実は、困るのはこういった類の犯罪です。
なぜなら、犯罪を想定しにくく、気付いた時には巻きこまれているからです。

観光客が巻き込まれる犯罪の手口は、国(地域)によってそれぞれ傾向があります。 
ですのであらかじめ傾向を知っておけば防ぎ方もわかるし、その場面に出くわしても対処しやすいと言えます。

エジプトのラクダの話しを書いた時に、グアムにも似たような話しがあると書きました。
だいぶ前になりますが、水牛を連れたローカルがいたので、近づいて写真を撮っていたそうです。
するとそのローカルが、子どもを水牛に乗せてくれたそうです。
写真を撮り終えて子どもを降ろしてもらおうとしたら、そのローカルが「チップ、チップ」としつこく迫ったため、仕方なくチップを渡したそうです。

額の多寡にかかわらず、こういうことって後味が悪いと思います。
だったら最初から、有料だと言ってくれたほうがすっきりします。
騙しのようなことをされたら、思い出すたびに嫌な気分になるのではないでしょうか。
※最近は、こういう話しは聞かなくなりました。
  ソレダット砦には水牛を連れたローカルがいますが、その人はとてもいい人です。



この人は、(見た目と違って)とても良い人です!   ソレダット砦(フォート・ソレダット)


その他、こんな被害例があります。

・ビーチで、「写真を撮ってあげる」と言われたのでカメラを渡したら、撮ってから「1人1ドルずつ」と言われて、お金を渡すまでカメラを返してくれなかった。

・ビーチで、「写真を撮ってあげる」と言われてカメラを渡したら、走って逃げてしまった。

・夜、サンドキャッスル近くで、ビデオカメラでローカルの子(中~高校生ぐらい)を撮影していたら、周りを囲まれてビデオを奪われた。

・夜、Kマートへ行く坂で不審な男2人が近づいてきたので逃げたが、ホテル近くまで追いかけられた。

・夜、Kマートへ行く坂で、裸の男が現れたので走って逃げた。

・レストランで、バッグを置いて席を離れたらバッグがなくなっていた。

・トイレの(個室の)扉にバッグをかけて用を足していたら、手が伸びてきてバッグを持ち去られた。

・昼間、声をかけられたローカルにうっかりホテルの部屋番号を言ってしまったら、しつこく電話がかかってきて、最後はホテル前で待ち伏せされて怖くて外に出れなかった。


被害に遭わないために
写真に関しては、気軽にカメラを渡さないという一言に過ぎます。
人を疑ってかかるのは気分がいいものではないけど、思い出を全て持ち逃げされたらたまったものではないでしょう。
なので笑顔でやんわり断れば大丈夫です。
もし相手がファミリーであればまず安心でしょうから、臨機応変に対応すればいいことです。

夜、サンドキャッスル周辺には、不良っぽい子達がたまっていることがあります。
人を撮影する場合は、難癖を付けられることもあるので注意が必要です。
また一時、盗んだカメラや携帯を自慢しあうようなことが流行っていました。
そういう背景があることも、頭に入れておいてください。
高価なものを見せるということは、狙われる原因を作ることでもあります。
不良っぽい子たちがいる場所では、財布や貴重品は当たり前として、カメラなども見せない、ぐらいの気持ちが必要です。
不良か不良じゃないかわからない?
まともな子どもたちが、夜遅く繁華街で暇つぶしにたまってることはありません。

レストランや空港、ホテルロビーは、バッグやカメラが盗まれることが多い場所です。
大事なものは体から離さない!
これに尽きます。

トイレで用を足してる時に手が伸びてきたら、びっくりして言葉も出ないんじゃないでしょうか?
ズボンもパンツも下ろした状態では、追いかけることもできません。
もっともそこを狙ってくるわけです。
バッグや荷物は自分に極力近い場所に置く、これしかありません。

Kマートへ行く道に関しては、既に書いた通りです。
暗くなってからは歩かない。
それしかありません。


大人なんだから自己責任
ホテルと部屋の番号をおしえるって言うのは、相手からしたら「来てくれ」と言われてるのと同じです。
当然、満面の笑みでやってきます。
それで部屋から出てこなかったら、下手したら逆上して何をされるかわかりません。
気軽におしえるようなことはしないほうが身のためです。
滞在中、ずっと付きまとわれることだってあります。

旅行者が犠牲になる強姦事件も少なくはありません。
ただこれに関しては、私が知っている被害については本人の責任もかなり大きいと思います。
・深夜に出歩いていた。
・誘われるままに車に乗った。
ほとんどが、このケースです。

旅行関係の仕事をしている女性がこう嘆いてました。
「せっかく注意してるのに聞かないで、後で泣きついてくる。」
本当に泣きたいのは、この女性のほうだと思います。

防ごうと思えばいくらでも防げるのに、それをあえてやるのは自己責任です。
だけどその代償は大きいということを知る必要があります。


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渡航先の治安や犯罪発生状況が簡単にわかるサイトがあります。
私は、どこの国へ行くにも必ずそのサイトをチェックします。
それは、外務省 海外安全ホームページというサイトです。

グアムについて調べる場合の使い方を説明します。
まずは、ホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp/にアクセスします。
そうすると、下のページが現れます。



右の「国・地域からの検索」の中の「北米地域」のプルダウンをクリックします。
「▼グアム」の表示が現れます。



「▼グアム」の表示をクリックします。
下のページが現れます。



中央付近の見出し左から2つ目の「安全対策基礎データ」をクリックします。
下のページが現れます。



どんなことが書いてあるか読んでください。




発表されている数字は、あくまで被害の届出があったものに過ぎません。
実際には、数字に表れないような被害が数多くあります。

次回は、そういった被害について紹介します。


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「十分に注意しましょう」「気を付けて行動しましょう」というフレーズは、嫌と言うほど目にします。
しかし実際のところ、この言葉だけでは何をどう気を付けていいのかわかりません。

知らないことを想定するのは、至難の業です。
しかも突然それが身に降りかかったら、うまく対処できる人は多くないと思います。


エジプトでの実話
ただでラクダに乗せてあげると言われて乗ったものの、降りる時になったら「降りるのにはお金がかかる」と言われ請求された人がいます。
ラクダは背が高く、降りるには助けなしには降りられないそうです。
仕方なくお金を払って降りたそうですが、たとえ小額であってもこんな目に遭えば腹が立ちます。
それが法外な高額だったら・・・。
もしこういうインチキ商法があることを事前に知っていたら、乗らない、もしくは「乗り降り無料だな?」「乗り降り全部でいくらだ?」などと確認したはずです。

後述しますが、グアムでもこれと似たような話しが実際にあります。


ラオスでの実話
免税店で購入できるタバコは、数量が決まっています。
ところが免税店の店員は、いくつでも売ってくれます。
買ったタバコを持ってツアーバスに乗り出発したところ、パトカーが追いかけてきます。
バスの中に警察官が乗り込んできて、所持品検査開始。
決められた数以上のタバコの所持が発見され、ものすごく高い罰金を取られた挙句、タバコは没収です。
そのタバコはどうなるか?
免税店に戻ります。
免税店の店員と警察官はグルだからです。
タバコを売った後に警察官に電話して、乗り込んだ車や人相・服装などを伝えます。
なので警察官は、たやすく目標を発見できます。
巻き上げた罰金は、警察官と免税店員で山分けするという、見事なシステムが構築されています。
これだって事前に知っていれば、制限を超えて買うことはしないはずです。

ラオスの首都ビエンチャンにある凱旋門



ラオス名物フランスパンのサンドイッチ(これは本当に美味しい)



世界には、こんな嘘のような本当の話しがゴロゴロあります。
中には、親切心が災いして、犯罪の片棒を担いだと見なされて服役させられるような泣くに泣けないケースもあります。

犯罪を知ることがどれだけ大事なことか、少しでもわかってもらえれば書いてる甲斐があります。


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犯罪を想定できない

なぜ日本人は被害に遭いやすいのか?
なぜ「日本人が一番簡単だった」なんて言われてしまうのか?

大きな理由は2つだと思います。
・犯罪を想定できない
・警戒心がない(危機管理が甘い)

以前ほどではなくなったとは言え、日本はまだまだ平和です。
平和な中で育つと、警戒心は育ちにくいものです。
その結果、狙う側からしたら隙だらけに映るはずです。

もし泥棒なんて言葉を聞いたこともない環境で育ったら、そんなものがいるとは想像もできないと思います。
ある日突然泥棒がやってきたら、未知の災いに簡単にやられてしまいます。 

振り込め詐欺(オレオレ詐欺)、ネットのワンクリック詐欺などは、当初は被害者が続出しました。
被害に遭った人たちは、まさかそれが罠だとは夢にも思わなかったはずです。
未知(想定できない)の手口には、簡単に引っかかってしまうことがわかると思います。

今回、深夜(早朝)に歩いていて被害に遭った人たちは、暗い時間は危険だということすら想定できなかったのかもしれません。


警戒心がない(危機管理が甘い)

世の中には、危険なことがわかっていても、あえてやる人たちがいます。
もしくは、痛い目に遭うまでわからない人がいます。

深夜に出歩いて被害に遭った人たちは、頭の中では危険だとわかっていたかもしれません。
でも、「自分だけは大丈夫」という気持ちがあったのだとしたら、警戒心がないの一言に尽きます。

外国で夜中に出歩くのは危険、というのは多くの人が知っている常識レベルの話しだと思います。
ナイフや銃を持ってる奴が獲物を狙っているかもしれないから外出は控えよう、と考えるのが危機管理です。


こんな人は注意

外国では、日本では起きないようなことが頻繁に起きます。
また、何十年も前からある古典的な手口でさえ、いつになっても引っかかる人がいます。

グアム旅行を予定してる人は、次のことを頭の中に入れておいてください。
後ろポケットに財布を入れない。←すられるか引ったくられる
人ごみ(ナイトマーケットなど)では、バッグは前で抱える。←背負ってると切られて中身を取られる


上の2つを読んで、「へ~そうなのか」と思った人。
被害者になりやすいので要注意です。
後ろポケットに財布を入れる、人ごみでバッグを背負うというのは、「どうぞ取ってください」と言ってるのと同じです。

次回は、グアムで実際に発生した事件を具体的に紹介します。


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日本人はカモ

日本人は、世界中でカモにされている。
そういった話しを聞いたことがあると思います。

グアムだけを見た場合、観光客の7割が日本人ですから、日本人が被害者になるケースが多いのは、比例の理屈から言って当然だとは思います。
とは言え、本当に比例してるかは疑問ですが・・・。

いま私は、タイの首都バンコクにいます。
タイでは、毎日必ず観光客がなんらかの被害に遭っています。
そしてここでも被害のトップは、残念ながら我らがジャパニーズです。

タイを訪れる観光客の国別順位は、マレーシアと中国がダントツの1位、2位です。
第二グループを形成してるのが、日本、韓国、ロシア、インドで数字的にはほとんど大差はありません。
第三グループは、オーストラリア、イギリスで、第二グループとの数字の差は、さほど大きくはありません。

こういった状況の中で被害№1の座を死守してるわけですから、明らかに狙われてると言えます。


日本人が一番簡単

日本人が1位になるのは、他の国の人たちとは行動パターンが違うのではないか、という疑問も生じます。

他の国の人たちは、ホテル周辺しか出歩かない・・・とか、
オプショナルツアー以外では外出しない・・・とか、
飲み歩いたりしない・・・とか、
遠くへ行ったりしない・・・とか、
人が集まるところへ行かない・・・とか。

でもそれはありません。
日本人よりも、はるかに行動範囲が広いと言えます。
一人旅のヨーロピアン女性バックパッカーもよく見かけます。
となると、やはり日本人は付け入る隙が多いと考えるのが妥当です。

昨年(2011年)ですが、観光客もたくさん訪れる巨大マーケットで、スリや睡眠薬強盗を重ねていたタイ人が捕まりました。
被害が続出していたため、いろんなところで気を付けるように呼びかけがされていました。
そして、被害者の多くが日本人です。
その犯人が、警察の取調べでこう言ったそうです。

日本人が一番簡単だった。

これは、新聞記事にもなっていました。
ということは、これを見てこれからも日本人を専門で狙うケースが増える気がします。

なぜ日本人が狙われやすいのか?
これを知ることが重要です。

私から見ても、カモネギ状態の日本人が多いのは確かです。
鴨がネギを背負ってるだけではなく、ポン酢、薬味までもれなく付いてます、みたいな人もいます。
ある意味、狙うなと言うほうが無理なのかもしれません。


続く


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