つづき



何がインド人を


ああさせるんだろう…。


ああさせる、のああというのは


怒ったり喜んだり


とにかく感情を出しまくるところである。





アメリカ人だったら、


“喜び”は大げさに表現しても


日常的にあんなにも


大したことないことを


盛大に”怒ったり”しないだろう。





まして、



慎ましさが美徳ともされる日本人は



インド人のモノマネをしろと言われても



できない人が多い気がする。





日本でいう、声が大きいリアクション芸人レベルの人が



インドには基本ベースにうじゃうじゃいる。







「なにこれ…清々しい…。」



私が感じたインド人の第一印象であった。




「心と行動が直結してて潔い。」



私が感じたインド人の第二印象であった。






滞在中は


インド人に何度もまとわりつかれて



何度もカモ扱いされて



何度も強い口調で威嚇したけれど



それでも

インド人はへばりついてくる。






そして、滞在も少し慣れてきた頃



私はインド人にキレたのであった。








毎回タクシーに乗るたびにお金の交渉をしていて、


払うわけもないのに、



300円くらいの料金を3000円とドヤ顔で言われ


いや300円でいいでしょ?と言うと



哀れな顔をしながら、オーノーそんな金銭感覚で大丈夫?ここは3000円かかるんだよ。さぁ払って?


と迫真の演技をされることに。





私はめちゃめちゃキレたのである。






つづく