ステロイド薬における注意点
「副作用のデパート」なんて呼ばれているステロイド薬
今回はその主な副作用について私の感想を添えて書きたいと思う
その昔、看護学生に創作戴いた資料を参考に
私自身の実体験を重ねて話しておこう
因みに私の第一印象は・・・「クソにがい」だった
あまりの苦さにコーヒーで飲む裏技を取得した（笑）
主な副作用
易感染性（いかんせんせい）
ステロイド剤は炎症を鎮めたり
免疫系を抑制する効果を求める薬である
逆を言えば体の免疫機能が低下するため
風邪やウィルス系の病気にかかり易くなる
私は2016年にステロイド治療を開始してから
日常のマスク着用および手洗い消毒を欠かせない
今でこそマスク着用が世の中に浸透しているが
当時は仕事で客先打ち合わせの場も多く
現場ではマスクを外して対話していた
ここ６年間で２度もらい風邪を引いた経験があるが
どちらも客先との同行営業の後に起こっている
骨粗鬆症
ステロイド剤は骨を作る細胞の働きを弱め
骨を壊す細胞の動きを強めるため骨がもろくなる
骨も日々新しいものに生まれ変わっているのだが
この代謝作用が一方的になってしまうわけだ
自身の努力としては牛乳と小魚（いりこ）を毎日欠かさない
糖尿の面もあるので牛乳は無脂肪
いりこは無塩干しを選択している
糖尿病
ステロイド剤が肝臓で糖を合成する動きを高めるため
血糖値が上昇し易くなる
私はステロイドパルス治療によってステロイド糖尿病を併発した
これはステロイドの減薬によって回復するが
必ずしもオリジナル（発症前）まで戻るとは限らない
私の場合は糖尿病によって血圧も高止まりする様になってしまった
いつ計っても下が100前後と高いため
現在は糖尿病の薬と合わせて降圧剤も服用している
糖尿病になって困ったのは水の摂取量が非常に多くなったことだ
退院当時は水だけで１日４リットルを摂取していた
夜中でも喉が渇いて仕方がない
医者には体重が減れば自然と水の量も減るが
体重を減らすにはステロイドの減薬が必要だと言われていた
実際には退院当時ステロイド15mg（水の摂取４リットル／日）
現在ステロイド7mg（水の摂取1.5リットル／日）でいけている
体重は薬が減った以外に何もせず約７㎏落ちている
消化性潰瘍
ステロイドだけじゃなく多量の薬を飲み続けると
胃や十二指腸に潰瘍ができやすくなる
年一回の検診は必ず受けておくことをお勧めする
満月様顔貌、中性肥満
食欲が出る一方で血中コレステロールや中性脂肪などの脂肪分が上昇する
代謝が抑制されていることにより
特に顔・首回り・肩・お腹に脂肪がつきやすくなるみたいだ
まったく中高年の世代にはキツイ部位ばかりだ
これもステロイド剤の減薬とともに改善されると言われ
半信半疑だったのだが上記の様に減薬で体重が落ちてくると
」
精神・神経症状
ステロイドには興奮作用があるので
睡眠障害に関しては多くの事例があがっている
たぶん病気による精神ストレスも含まれると推測する
私も漏れなく睡眠障害が出てしまった
この６年余り朝まで一度も起きずに寝れたことがない
とにかく眠りが浅く30分～MAX1時間半で覚醒する
これまで6種類の入眠剤、３種類の安定剤、
２種類の漢方を処方されたがどれも効果が出ず
最近は医師から「もう好きな組み合わせで試してください」
と放置されてしまっている
この「睡眠に対するあくなき挑戦」は今後ブログでも紹介していく
その他 私の感じる身体変化
★手の震え
コップを持つ手がブルブルブルブルと震え
腕から指先にかけて力が入りきらないような感覚になる
過去、酒の席で症状が出てしまい
アル中の症状かと思われた事もあった
頻度は多くなく数分で治まるのだが急に症状が出るので焦る
医師に聞くとこれもステロイドの作用によるものだそうだ
★声変わり・かすれ声
この症状は入院中にもあった
ステロイドが一定量になった段階で声質が変わることがある
自分でも「あれ？」って違和感を感じる時期
見舞に来た職場の同僚からも「中学生ですか？」と言われた
キーの高い曲を唄うと声の厚みが伴わず貧相な歌声になってしまう
声枯れについては医師に聞いたところ
ステロイド治療者の5～10％に起こりえるそうで
数日間で元通り出るようなる
私のような変声の症状については比較的珍しい症状だとか
★難聴
ステロイド治療を始めてから左耳が若干聞き取り辛くなった
私の場合は左眼の視神経と脳幹に腫瘤の痕跡が見つかっていたので
これが作用しているのかなぁ（医師も解らず）という感じ
補聴器を着けないといけないような「聞こえない」という障害ではない
例えが難しいが若干活舌悪く聞き取れない事があるという感じだろうか
★多汗