2回目のTC療法の後、1週間ごとに血液検査で病院へ行っている。

鉄剤の点滴や錠剤で貧血の改善が多少あるものの立ち上がったり歩いたりすると息が上がる。


先日友人が子犬を連れて遊びに来たので一緒に家の周りの散歩をした。

ゆっくりなら歩けるが、ほんの少しの上り坂でもはーはー言ってしまう。

友人が「それ標高4000mぐらいの苦しさだわ」と言った。

友人はネパールの山に登った事があるのでそんな風に例えてくれた。

そうかもしれないと思った。

以前、標高3400mの富士山の8号目の山小屋で働いてた時もこんなに息切れしなかった。

だから今私は標高4000mぐらいで暮らしてる感じの体調なんだろう。


多少貧血が改善したのか少し前に感じてた夜中に息ができない感じはもうないが最近咳が出るようになった。

風邪の咳ではない。


そして右鎖骨の上にしこりを見つけた。

いつからあったのかは分からないけど、2センチぐらいはある気がする。


しこりに関しては先週主治医に報告したが、3回目の抗がん剤が終わったら詳しく検査しようと言われてそのままになった。


昨日また血液検査だった。

貧血はあんまり良くなっていない。


ついでに咳が出る事を主治医に伝えるとちょっと顔つきが変わった。

緊急でCTを撮ってもらった。


その結果、胸のリンパ節が腫れている事が分かった。

咳が出るのはそのせいらしい。


そして、抗がん剤が効いていないと言われた。

そんな気はしてた。

喉も詰まるし、しこりもあるし背中は痛いし3回目の抗がん剤の前に詳しく検査して欲しいと思ってた。

ちょっと遅いぐらいだと思った。


そして放射線治療をすることになった。


ちょっと主治医が本気出したのが分かった。

来週の予定を聞かれ「歯医者が〜」とか言ってたら「それキャンセル!入院するよ」と言われ、バタバタと入院や治療の段取りをしてくれた。


放射線治療という選択肢があった事に驚いた。

今後抗がん剤は変えないといけないが、とにかく今は急ぎで放射線でやっつけないといけないみたいだ。

幸い、画像上では肺や肝臓に転移はないと言ってたのでそれは救いだ。


この咳や体調の悪さから肺に転移はしてるかもなと思ってたので少しほっとした。

「ただ、明らかに病気が手強くなってきてるよ」と言われた。


そして入院の期間を聞いたら最短でも1ヶ月らしい。

ちょっと長くてビックリしたが、来月20日に入院する。


猫とパートナーが心配だが今は不調の原因が分かってホッとしている。

咳の症状を伝えて良かった。

効いてもいない抗がん剤3回目をしなくて良かった。

でも前から喉の奥に違和感あるとか背中痛いとか言ってたんだけどな‥‥


まずは1ヶ月の暇つぶしを考えないといけない。

NetflixやAmazonプライムでもいいけど、もうちょっと何か身になる過ごし方を見つけたい。


とりあえず入院までに映画の室井慎次の「生き続ける者」を観に行かねば。

この前「敗れざる者」を観たので続きが観れる事に感謝。