ロードポガチャル?② | ポラ丸の競馬推理ノート

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一口馬主と馬券 謎解きの日々

ロードレースのことを書き始めて時間が空いてしまった。

 

自分がロードレースを見始めたのがあのインチキ・アームストロングの頃。こいつのドーピングで自転車レースから一時遠ざかった。

 

次がペタッキなんかを応援していた頃。それも高額なチャンネル料金で見なくなった。

 

そして今久しぶりの観戦を楽しんでいるわけだが浦島太郎感はぬぐえない。まずチームが全然違う。そして選手が、当たり前だが、聞いたことのない人ばかり。

 

そこでお勉強しながらの観戦となるわけだが、お勉強を始めてすぐに飛び込んできた名前ポガチャル。どうも世界はポガチャルの周りを回っているらしい。

 

タディ・ポガチャル 弱冠23歳。2020年ツール・ド・フランスに初登場にして初優勝。2021年連覇。

 

風雪に削られた風貌の今までのエースたちのストイックなレーススタイルと違い、彼はレース中いつも普通の表情。レース前レース後のインタビューではニコニコと屈託がない。こんな選手は見たことがない。何が他と違う?

 

そのレースぶりを初めて見たのがティレーノ~アドリアティコ。その第4ステージ。レース残り2kmとなり先頭集団でエース級のバトルが繰り広げられる。ランダ(Bahrain)リッチー・ポート(INEOS)エヴァネプール(Quick-Step)たちの波状攻撃をポガチャルは淡々と番手に入ってチエックしていく。体も揺れない表情も変わらない。

 

そしてラフェ(Cofidis)のアタックが先頭集団を引き離し決まりかけたかに見えたその時、ポガチャルがまたもチエック、と見えたのだが・・・違った。ラフェに並びかける間もなく抜き去り、ぐんぐん加速していく。今までの先頭集団の位置取り争いがなんだったのというくらい次元が違った。ひとりそこから独走にはいりぶっちぎりの優勝。

 

これは筋肉の質が違うんだね、とその時思ったのだった。

 

(続く)