ポプラのインブリード | ポラ丸の競馬推理ノート

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一口馬主と馬券 謎解きの日々

今日はちょっと難しい話。

 

ポプラ'20の母親ポプラは血統的にサドラーズウェルズとディンヒルの3×3です。そのため産駒は必ず4×4のインブリードを持つ宿命にあります。それがどうなんだという話。

 

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ポプラの子である以上常にサドラーとディンヒルの 4×4 はつきまとうわけで、そうであるなら自分であれば種牡馬の選択はそのイメージ主体に考えますし、ケイアイファームも似た感じかと思っています。

そもそもポプラのインブリードが気になるかと言えば全然気になりません。このインブリードは狙ってやったものでしょう。そういう繁殖の手法がヨーロッパにはあるのです。

ハーフムーンⅡにフランケルをつけた時点でその産駒は3×3を持つわけです。その子は明らかなインブリードですから補完すべき遺伝形質がないので体質的に弱いところがあったり、気性難が出やすいといった競走馬としての欠点が出現しやすいでしょう。

しかしその子の競走馬としての価値を最初から捨てる気ならどうでしょう。競走馬として生産するのではなく繁殖牝馬として狙うわけです。そうすると 1頭のピュアな繁殖が出来たことになりますね。言うならば「種牡馬的繁殖牝馬」といったようなものです。

ハーフムーンⅡ輸入の状況は事情通ではないので分かりませんが ① ケイアイが購入した時に種牡馬も指定できた ②フランケルがついているので牝馬が生まれるのを期待した ③ 出産前に性別が分かっていて母親・ポプラ両方に期待した、のどれかでしょう。ヨーロッパでは出産前の性別確認は当たり前ですからね。

ケイアイファームは看板種牡馬は手に入れた、あとは繁殖という気持ちでしょう。インブリードの子が男馬に出たら残念ですがそれ以上に繁殖牝馬に賭ける意気込みが大きいということです。

 

(続く)