アメリカ短期留学、引きこもりの子をなくすには | アメリカおばさんのブログ

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アメリカの学校の先生と日本語学校の補習校の先生をしています。教育のこと、習慣の違いに驚いたこと日々感じたこと、起こったことなど独り言を書いてみたいと思っています。趣味は料理です。

今まで日本から短期の留学をしにきた人は自分でお金を貯めてきた人が多い。
アルバイトをして自分で資金を貯める。
偉いなあと思う。

高校生ってひとつきのお小遣いっていくらぐらいなんだろう?
私の生徒T君。
彼はゲームソフトや、携帯電話、流行の洋服や帽子など結構お洒落。
先日「お小遣いはいくらもらっているの?」と聞いてみた。
「お小遣い?もらっていないよ!」
「え?」
「そうだなあ。ときどきもらうこともあったかな。昔は。でも今は自分で稼いでいるんだ。」
「稼ぐって?」
「ショッピングモールや街角に行って、踊っているんだよ。ダンスをしてお金稼いでいるんだ。」
ダンスのステップはインターネットで覚えるんだそうだ。

音楽を掛けて帽子を置いて踊る!!!

そう言えば進路のことを聞いた時、
「学校の、身障者の子の先生になりたいんだ。ほら、俺んとこさ、下の弟ダウン症でしょ。それで決心したんだ。大学も自分で稼いで行くよ。当然だよ親に負担はかけられない。俺ね、兄弟姉妹が多いでしょ。だからさ。」

彼は日本人だ。
だけどアメリカ生活は結構長い。
アメリカでは親にはなるべく負担をかけずに大学に行く。彼はボランティアもしている。
日本から来たばかりの人を助けて通訳をしたり、子どもが大好きで近所の子どもを預かって遊んだり。

そういえば、アメリカでは小さな子どもが家の前で夏には自分のおもちゃを売ったりレモネードを作って売ったりする。突然ドアのベルの鳴らして、「何かお手伝いさせてくれませんか。ベビーシッターでも、落ち葉掃除、ペンキ塗り、芝刈りでも何でもします。」とやってくる。
本当に逞しい。

日本では親の臑をかじる子が多い。そして親が大学の資金を払うのは当たり前みたいな顔をする。

アメリカでは自分の将来のことを小さい頃から考えさせる。
「ジョブシャドー」といって一日自分の将来なりたいところに行って体験させてもらったり見学させてもらうのだ。受け入れる側もそれを心得ているので気持ちよく体験や見学をさせてもらえる。
ちいさいころから自分の将来の目標を考えさせるのは何故か?
実はアメリカにも引きこもりや登校拒否の子がいるのです。
しかし小さい頃から目標を持たせることによって引きこもりの子は少なくなったそうです。

子どもを精神的に逞しく育てる。
多少のことがあってもへこたれない子つぶれない子。
それには将来の目標を持たせることだ。
できるだけ広い世界をみせることも大切だと思う。
大きな目を持たせること、異国に留学することも一つの手段だと思う。