世界最強の永久磁石と、言えばネオジウム磁石ってのは、前回触れた。


その高性能磁石の性能を表すのに、磁束密度と保磁力があり、この2つが高いと高性能磁石といわれる


保磁力は、漢字のとおり磁力を保持できる力、弱いと磁力が直ぐに無くなり、永久磁石とは言えない💦


一応、永久磁石なんだから、当たり前と言えば、そーだよね🤪


次に磁束密度なんだけど、簡単に言うと磁力を↑で表すと、ある面積にらたくさん↑↑↑が集まった割合、多く集まれば集まるほど磁力が高くなる


これら、2つが揃って磁石が高性能磁石と言われる


で、これに耐熱性を持たせたのが、自動車用に使われる


特にハイブリッドカーは、ガソリンエンジンの隣にあるので、耐熱性が求められるのは、分かるよね


ただ、高性能磁石は耐熱温度が低いので、耐熱性を高めるために、磁石に使われているネオジウムと同様に特殊な希土類に置き換え耐熱性を上げている


磁束密度が犠牲になる…🤔


希土類は、ほとんどが中国産であるから、カントリーリスク回避のため、たくさん使えない


特に鼻薬となる希土類は、重希土類と言われ、さらに埋蔵量が少ない超貴重品、この産地は中国南部に偏在し、少数民族エリアにある事が多いから、中央政府も、扱いが難しい


また、希土類は、山に硫酸をかけて、溶けだしたモノを集めて取り出していた経緯から環境問題にもなっている


環境のためのハイブリッドだが、原料開発時点で環境破壊をしている…矛盾するけどね💦


現在は、ハイブリッドも否定的になり、完全な電気自動車が良しとなっている


電気自動車に使われる磁石はハイブリッドより、耐熱性が必要無くなるが、それでも、一定の耐熱性が必要だ


エンジンに替わり、電気自動車は、モーターで動くから、運転中は、モーターが動き続けるので、モーターの回転を止めようと、モーター内に渦電流が流れ、モーターが熱を帯びてくるからだ


子供の頃、ラジコンカーで長時間遊んだ時にモーターが熱くなったのと同じ現象が起こる


耐熱性が無いと、保磁力が低下し、最悪減磁して磁石で無くなってしまう…永久磁石だけども磁石で無くなり、ただの合金になる💦


品質の悪い磁石を使うと起こりかねない事実だ


ちなみに、ネオジウム磁石の基本特許は、既に切れていて、また、バブル崩壊時に、その生産数量は、中国に抜かれ、以来日本はトップに返り咲いたことは無い


くしくも電気自動車を世界で最も多く販売しているのが中国の電気自動車メーカーだ


原料である希土類の世界最大の生産国である中国が、自前の原料を使い電気自動車を作るのは、プリウス発売当時から言われていた事だ


ガソリンエンジンは、構造上ノウハウの固まりだけども、電気自動車用のモーターは、全く新しい構造なので中国メーカーが参入してくることは、想像できる事だった…これは当時のトヨタ中央研究所の人も、2000年前半に開催されていたモーターショーでも言っていた


だからか、トヨタは電気自動車に本腰が入らなかったのかな?


ちなみに当時トヨタが言っていたのはハイブリッドカーを極め、そこからエンジンを取れば電気自動車になるから、開発の延長線上にはあると…


話がそれてきたので次はハイブリッドカーについて💦


トヨタ式とホンダ式の違いや、初代プリウスがアルプスを登らなかった話とか…