その日は、もちろん普通に仕事をしていて

    (自分の仕事は現場仕事の職人です)

   

   外環高速を使って三郷南で降りて


   金町の現場で仕事をしていて


   だいたい普通に5時位で現場を上がって


   普通に部屋に帰りました。


   その日は、金曜日で、妻と子供は

   (私は、結婚していて当時、三日前にちょうど1歳に

     なった息子がいました)


   週末、妻の実家に、帰ると言う事で


   部屋にはいませんでした。


   そういう時の、自分の楽しみは、


   外でラーメンを食べる事です。


   いつも行くラーメン屋は、決まっています。


   ただ、ラーメン屋に、行く前に


   最近は面倒になってやっていないのですが


   当事、ビデオテープを処分するために


   ビデオをDVDのハードディスクにダビングして


   ハードディスクからDVDにダビングする作業を


   していました。


   帰って、その日は、プロレスのビデオで


   ウイングと言うデスマッチ団体のビデオを


   ダビングしてラーメン屋に出かけようとしたら


   ビデオテープが古くて突然画面が


   荒れたりしてうまく撮れなくて四苦八苦してました。


   そうこうしてる間に、7時も過ぎたぐらいに


   突然、部屋の電話が鳴りました。


   たいがいの電話は、携帯に掛かってくるので


   おそらく実家に帰っている妻だと思い


   受話器を取りに行きました。


   受話器を見ると、私の実家からでした。


   なんだろ、いつもなら携帯に掛かってくるのに?


   「もしもし」と私が電話に出ると


   母が何とも言えない悲壮で慌てていて


   尋常でない電話口でもわかる


   いつもと違う口調でこう言いました。


   「大変な事に、なっちゃったの、落ち着いて

     聞いてね。」


   何だろと思って私も


   「どうしたの?」と聞き。


   そうしたら母が、


   「お兄ちゃんが、さっき自殺しちゃったの」と


   言ってきました。


   いったい自分も何が何だかわからずに


   「何、言ってるの?よくわからないよ?」


   普段、そんな冗談を言う事のない真面目な母です


   「本当に、お兄ちゃんが自殺しちゃったの

    A(私の名前です)がこれから長男だからね」


   そんな事を言われました。


   私も一瞬で、頭の中がパニック状態になり


   何が何だかわからず、受話器を持ちながら


   部屋のをグルグル周りました。


   どうして良いのかわからず、母にたずねました


   「とりあえず、どうすればいいかな?」


   「お兄ちゃんの家に、行くかな?」


   「お兄ちゃんの家の住所、教えて?」


   兄の家には一回も行った事がありませんでした。


   別に兄と私が疎遠になってた訳ではありません


   一時、喧嘩と言うか勝手に私が怒って


   疎遠になっていた事はありますが


   私も結婚をして子供も産まれて


   兄は妻の事を妹のように可愛がっていたし


   何より私の息子を孫の様に可愛がっていました

 (私と兄は学年で11学年違い歳では10歳違います)


   何故、兄の家に一回も行った事が無いのかは


   後で書こうと思います。


   母に兄の家の住所を聞き


   部屋にあった一応、関東近辺の地図が載っている


   ポケットマップを開き、

   

   ちょうど、つけっぱなしだったパソコンで


   兄の住所を何度打ち込んでも出てきません


   何度も打ち込んでいる間に


   打ち込んでいる住所が欠けている事に気づき


   打ち込みなおしたら兄の住所がでてきました。


   この先の話はまた後で書こうとおもいます。  

  僕の実の兄で高校教師をしていた兄が


  今年の7月9日に自殺をして亡くなってから


  今日で四ヶ月目を迎えた。


  何となく今日から、兄との思い出や


  何故、兄が死ななくては、いけなかったのか?


  兄が自殺をしてからの出来事や


  兄の死に方に対する不審感、


  後、これからの出来事などを


  書いて行こうと、思います。