県道4号東海道の石部駅口交差点を右折し、
踏切を渡ったのち県道118号に出てさらに右折すると、
JR草津線の石部駅が見えてきます。
関西鉄道時代の創業路線である三雲~草津間の開業時に
唯一の中間駅として設けられた駅であり、
開業は1889(明治22)年と古いです。
自動改札機は、簡易式のものを設置。
委託による窓口業務を行っておりますが、
早朝・夜間は無人となるようです。
駅舎は草津線の南側にあり、北を通る東海道からは
いずれのルートも踏切を渡り、南に回り込む必要があります。
東海道からの距離は
石部駅口交差点が約500mで最も近いですが、
国道1号現道からは石部北交差点が約950mで最も近く、
石部大橋交差点からだと約1.1km離れています。
このため、
滋賀バス「草津伊勢落線」の石部駅を出入りする便は、
石部駅口交差点を経由したり駅前に通じる県道を使わず
西の石部北交差点で曲がる最短ルートをとっています。
石部駅のとなりには、
待合所として利用可能なコミュニティハウスがあり、
その前に設置されたバス停にバスが並びます。
駅訪問時、その草津伊勢落線の(2018年現在)1日2便しかない
草津駅行のバスがたまたま停車していました。
石部駅へは、復路8日目の旅で訪れました。
この日は、終点・小野ランプから始まり
石部大橋以降の現道ルートも含め栗東水口道路を全線歩く
計画のため、隣の手原駅から徒歩開始し
道中この石部駅に寄り道するルートで、狙っても遭遇できる
保証はなかったのですが、とても運が良かったです。
路線バスはこの滋賀交通「草津伊勢落線」のほか、
甲西駅・三雲駅方面行や石部駅に戻る「石部循環線」や
予約制のデマンドバスなどがある
湖南市コミュニティバスが運行しています。
駅前は大きなロータリー式になっており、
道幅は十分にあります。
駅舎を出てすぐの所に設けられたタクシー乗り場には、
数台が余裕をもって停車できるスペースがあります。
コミュニティハウスの西には
駅利用者のための自転車駐車場があり、
商店こそ見られませんが、公衆電話やトイレは完備、
自動販売機も豊富にあり、一通りのものが揃っています。
石部駅の駅名標です。
湖南市には、この石部駅のほか、
甲西駅、三雲駅のJR草津線3駅があります。
石部駅の利用客は2007年以降
乗車人員が2000人を下回るなど近年は減少傾向にあり、
駅前も賑やかさは乏しいものの、
日中はバスが比較的多く運行されていることから、
人の出入りもそこそこ見られるようです。
この駅は、全線を単線で運行している草津線の
列車交換が行われる駅でもあります。
貴生川(きぶかわ)・柘植(つげ)方面のホームへは
跨線橋で連絡します。
さて、この駅の由来となった「石部宿」は、かつて
ここから1kmほど南に離れた旧石部町の辺りにありました。
東海道五十三次における51番目の宿場町であり、
ひとつ先の草津宿からの距離は
2里25丁(約10.5km)とされています。
石部宿関連の史跡や、かつての街並みを再現した
テーマパーク「石部宿場の里」の最寄り駅ということもあり、
駅前ロータリー内には
「東海道五十三次 石部宿」と記された木の門が見られます。
石部宿は、京都を出ると
およそ1日でたどり着く距離にあることから、
「京立ち石部泊り」と言われたそうです。
残念ながら保存活動が行われなかったため、
かつての街並みは現存しておらず、先に述べた
再現されたスポットがあるのみとなっているようです。
石部宿は、町村制の施行により
1889(明治22)年、「甲賀郡石部村」となります。
石部駅は、この年の12月に開業しています。
その後、1903(明治36)年に「石部町」となり、
2004年に甲西町と合併して湖南市となるまで続きます。
駅前には、「道」と刻まれた石部町 町制百周年記念の像が
2003年より置かれています。
石部駅前からは、冒頭でも出てきましたが
「石部停車場線」の名がついた県道118号が
南東の西庁舎前交差点までのびています。
終点の同交差点では、県道113号・119号と接続し、
このうち113号は石部口交差点で県道4号東海道、
すなわち旧国道1号と接続しています。
つづく









