スカイフィッシュを御存知か？

大きさは10センチ～1メートル、細長い胴体の両側に波打つ翼を持ち、時速300キロの高速で空を飛び回る生物なのです。しかし、あまりに速過ぎて肉眼では見えず（！）、ビデオでしかその存在が確認できていない、それもスロー再生のみ。ビデオ記録は、世界中で、もちろん日本でも記録されている。

最近「ダンジョン飯」にも出て来ましたね。

早すぎて肉眼では見えないとか、死ぬと溶けて無くなっちゃうので死骸が残らないとか・・・ひれを波の様に動かして、空中を超高速する性質から「古代（カンブリア紀）に棲息していたバージェス動物群の一種、アノマロカリスの生き残りが進化したもの」という説もあったりしました。

若干の（？）うさん臭さがありましたが、二十世紀最後に現れたＵＭＡとして記憶に残っているのではないでしょうか。

ところがっ！

その後の高感度カメラの出現によってスカイフィッシュの正体が解明されてしまいうという出来事が起きました。
その正体については各自調べてもらうとしてｗ

私はその時すごく大人げないなぁと感じました。
そんなの誰も信じて居なかったし、
コナン・ドイルの『妖精事件』の告白をした少女たちの様な白けた空気が残るだけで誰も得しないのではないか？

駄菓子菓子！

私の友人で良い歳を大人だが、スカイフィッシュを信じているヤツが居たのだった。
スカイフィッシュの話をする彼の目はキラキラと輝いていた。そう、まるでシャボン玉を摑もうと手を差し出すラスト・エンペラのように、

「スカイフィッシュ居なかったんだって・・・」

と悲し気に語る彼の横顔は忘れられない、

自分の夢のなさと彼の純粋さに対する憧れに似た感情が綯い交ぜとなりながら突如として感情が昂ぶり

俺の中のハックル・べりーフィンは何処へいった？！

と寺山修二風に叫んだり、

あいつはいまでもビー玉の中にシャチが見えるんだよな！
と、永ちゃんの顔が画面いっぱいに走馬灯の様に駆け巡るのだった。（嘘だ。

お　は　り　！

スカイフィッシュはどこへ行った？