射殺されたのは、今秋に大学入学を控えたマイケル・ブラウンさん(18)。パトカーの窓越しに警察官と言い争った後、数発の銃弾を撃ち込まれた。
地元警察は、ブラウンさんが警察官に暴行して銃を奪おうとしたため発砲したと主張。だが、発生時に一緒にいたブラウンさんの友人は「彼は両手を挙 げて警察官から離れたところを撃たれた」と説明している。抵抗しない相手に警察官が発砲したとする別の証言もあり、警察の説明と食い違っている。
十日夜には一部が暴徒化して商店やレストランで略奪や放火事件が発生 。三十人以上が逮捕された。取材していたワシントン・ポスト紙などの記者二人も一時拘束された。
オバマ大統領 は十二日、「胸が張り裂ける思いだ。私たちは互いに傷つけ合うのではなく、癒やし合うべきだ」との声明を発表。連邦捜査局(FBI)が発砲の経緯を調べている。