別れてから初めてみんなと会った

子供たち大きくなってた

陽太がホント大きくなってたしおしゃべりもたくさんできるようになってるしオムツも卒業してトイレもできるようになってた

翔太は相変わらず大きいしひらがなやカタカナも読めるようになってるし色んなことを覚えてるしより一層カッコよくなってた

里美もいっときの追い詰められてた感じがなくて元気そうでよかった

でもやっぱり前と違って距離を感じるところが寂しくもあった

だけどまたみんなの顔を見れて本当によかった

元気な姿を見れて本当に安心した

そしてみんなといる時間が本当に落ち着けた

1人になってから心を休められることなんてなかった

いつも焦りと焦燥感しかなかった

子供たちといたら自然に笑顔にもなれた

1人になってから笑うことはお客さんの前や職場の愛想笑いくらいしかしてなかったな

本当に大事な存在

里美や子供たちがいるから自分が生きてる気がするよ

いないことでこんなに自分が変わってしまってる

正直会う前は怖さもあった

子供たちはどんな風に思ってるかな

前と同じようにくっついてくるかな

里美はどんな気持ちなんだろう

色んなことが頭をよぎった

夜行バスの中でずっと考えてたら眠れなかった

でも実際会ってみたら子供たちはたくさん甘えてきてくれた

翔太も肩車してほしいとかととの隣がいいとか

陽太もととと手を繋ぐとか抱っこしてとか

たくさん甘えてきて本当に嬉しかった

翔太が途中で「ととは一緒に帰らないの?ととまた来てくれる?」

寂しそうに聞いてきた

翔太は優しいからたくさんガマンさせてしまったんだな

里美のことや陽太のことをちゃんと考えてる子だから

陽太ももうバイバイなの?ととと新幹線乗りたい

そう言っていつまでもくっついてきた

そんな子供たちのそばにいてやれないことがとても辛かった

里美とも別れてからあんなふうに話したのは初めてだったな

なんか普通に話すことが懐かしくもあり不思議でもあり

こんななんでもない会話だけでも落ち着くし幸せなのに

なんで別れる前にできなかったんだろう

自分への後悔

里美もやっぱり少し思うところがあったから距離を置いてたんだと思う

当たり前だけど前とは違う

それがわかるから寂しい

また抱きしめることもできない

そして帰る時もみんな一緒ではなく自分は違うところへ

それがまたひとりになることを痛感させられる

みんなといる前では出したくなかったけど

別れ際が本当に辛かった

次はいつ会えるのかな

みんなといたら幸せな時間を思い出したし感じられた

やっぱり一緒にいたい

おれの大事な家族だから何をおいても一番に思うから

家族としてずっと一緒にいたいな

今回会って色々思ったけど

一番はやっぱり安心なのかな

別れてから1日たりともみんなを想わない日はなかったから

元気な姿が見れて安心したことが一番だった

また一緒になるためにおれは諦めない