今回は、菓子班が訪れた
「 うちわの港ミュージアム 」
について紹介します。
うちわの港ミュージアムは入場料が無料で、
多くの人に「 POLCA 」という愛称で呼ばれています
※スペイン語で「港のうちわ館」の略称
丸亀うちわは、
江戸初期に『こんぴら参り』の土産物として始まり、
丸亀の代表的な産業として発展を続けました。
うちわの港ミュージアムでは、丸亀うちわの歴史を学ぶことや、
実際に職人さんの伝統技術を見ることができます。
さらに、体験教室もあるなど、様々なことができます!
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『 印象に残ったお話 』
Q. 全国シェアの8,9割を占めている要因について
昔は、うちわは生活必需品でした。しかし、かまどが無くなり、扇風機やエアコンにより、うちわが無ければ生活できない時代ではなくなりました。全国にうちわの産地はありましたが、需要が減ってくるとうちわの産地も減り、今では3大産地といわれる「房州うちわ・京うちわ・丸亀うちわ」ですが、房州は職人さんが少なく1軒とか2軒とかのうちわ屋さんしか無いようです。京都は扇子がほとんどでうちわの製造は少ないようです。
丸亀うちわが地場産業として残ったのは「販促品」としての用途があったからだと言われています。丸亀うちわの表は「美人画・朝顔などの花柄・花火」などの図柄で裏は白です。裏側に「暑中お見舞い申し上げます ○○商店」などと書いてお客様やお得意様に配ったのが販促の始まりのようで今ではポリのうちわをお祭りやお店の広告などの印刷をして配っています。このように他の産地が無くなり生産本数が減っていく中、丸亀うちわの生産は全国シェアの9割ということになります。
Q. 江戸時代からの歴史の中で、受け継いでいる点や変更した点について
うちわの製作にかかる手順や方法はほとんど変わっていません。ただ、大正時代に「割き機」という道具が発明され大量生産が可能になったようです。うちわの港ミュージアムでは毎日職人さんが平柄うちわの製作を実演しています。その時に欠かせないのが「割き機」です。ぜひ職人さんとお話しながら見てください。
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『 最後に 』
うちわの港ミュージアムで実際に制作する過程を見て、
伝統技術の繊細さや難しさを感じました。
その技術を継承し続けている職人さんの姿は本当にかっこよかったです。
現代は、電化製品などの普及によりうちわの需要が低下しています。
しかし、うちわには、職人さんの「愛情」が込められており、
唯一無二のうちわになっています。歴史を感じる一つのものです。
このように、実際に訪れたことで多くの学びを得ることができました。
ぜひ、みなさんも訪れてみてください!
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『 うちわの港ミュージアム 』
TEL:0877-24-7055
e-mail:polca@leaf.ocn.ne.jp
住所:〒763-0042 香川県丸亀市港町307-15
営業時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
入場料:無料
駐車場:あり(乗用車約50台。大型バスの駐車も可能。)
アクセス:
<JRをご利用の場合>
JR四国予讃線「丸亀」駅下車 徒歩15分
<自動車をご利用の場合>
瀬戸中央自動車道「坂出北IC」から約15分
高松自動車道「善通寺 I C」から約20分
〜 うちわ貼り体験(要予約) 〜
制作時間:(1)9:30~11:30、(2)13:30~15:30
所要時間:約40分~50分 ※概ね10人以上の場合は約90分
体験料:1本800円