今週はイベント班のFW(フィールドワーク)報告第2弾です^^
私たちが酒亭うりさんに引き続き、2店舗目に訪れたのは「にせんべろ 毛遊び」さんです。沖縄フリークのお店の実態、そして店主から見た丸亀市についてお話をしていただきました。
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「にせんべろ 毛遊び」
ビーナス像が目印。ここだけ異国の雰囲気が広がる…。
――本日はインタビューさせていただき、誠にありがとうございます。
まず、このお店を始めたきっかけを教えていただけますか?なぜ沖縄料理を?
そもそもが三線のサークルで始まったんですけど、サークルとして三線をやってるだけでは飽き足らず、沖縄と香川のつながりになる拠点みたいなのがほしいと思ってお店を営業することにしました。
――沖縄が大好きなんですね。
そうです!!(笑)単純に沖縄が大好きっていう、ただそれだけなんです。他にも(沖縄をテーマにした)お店はあるんだけど、沖縄がフリークとして好きだという人にとっては、沖縄感があるようで無いというか…。だから私が思う本当の沖縄っぽい店っていう思い込みだけでやってるお店です。(沖縄のお店は)安いっていうのが第一印象なんですけど、2000円で食べ放題飲み放題が普通にあったりするので、それを実現したいっていう。だから向こう(沖縄)に行って2000円の食べ飲み放題を何軒か行ってみたりしましたね。
――「毛遊び」って店の名前の由来って何なんですか?初めて聞いた言葉で。。。
毛遊びの「毛」っていうのは、草って意味で、毛=草が生えている広っぱでみんなが集まって遊ぶみたいな習慣が沖縄にはあるんですよ。それを毛遊びって言って、そこで飲み食いしたり、歌歌ったり、っていう。大昔の話しなんですけど、そういう毛遊びで歌がうまい人ってモテたので、みんな一生懸命モテたいから、練習して、自分の技を披露する場でもあったそうなんですよ。だんだん、それが高尚化してきて、モテたいとかそんな動機だけじゃなくって、やっぱうまい人は凄いっていう場を作る機会・チャンスだったみたいで、うちの店もそういう毛遊びみたいなんで、自分の芸とかを磨けたらいいよねってつけました。でも沖縄の人からしたら、毛遊びって言い方は動詞なんですよ。どっちかと言ったらこういうスペースの名前は「遊び庭(あしびなー)」って言うんですけど、そういう場所を示す名前の方がしっくりくるみたいです。お店なのに毛遊びっていう動詞の名前ってちょっと変だなって言われるんですけど、遊び庭はちょっとありきたりになるから嫌だなって思ったんです(笑)
――客層とかってどんな感じなんですか?
40代から上とか、「沖縄が好きなんや、沖縄に何回か行ったんや」とかいう人が多いですね。若い人も居たんですけど、団体で来られるかなぁ。どっちかというと私の中では40代・50代の人の方が多いかなぁ。もっと若い子に来てもらっても良いんですけど…(笑)
あとは、出張で来た人とかが安さを求めて調べて来ましたとか、「にせんべろ、べろ」(飲み放題の意味)で検索して来ましたっていう人もいますね。
――おすすめのメニューは何ですか?
うちは沖縄フリークの店なんで、豚のミミガーのポン酢とか、豚の角煮は、今はお休みしているけど、豚のブロックを炊いたものとかが一番得意ですね。
カウンター横にあるメニュー看板。沖縄料理からナポリタンまでバラエティ豊かだ。
――セルフサービスの文字を見かけたんですけど、どんな方式なんですか?
一応コップとかお酒とか、飲み放題の場合はもう自分で好きなようにとって、自分で好きなように入れてもらうって感じです。本当はセミオーダーみたいな感じで「おかわりくださーい」みたいな感じにしようと思っていたんですけど、いやもう「自分で酌んでもらったらええやん!そこにあるから取って~」みたいな感じで、ファミレスのドリンクバーみたいな感じで出来たらいいかなって思ったんです。
――お酒は全て沖縄のものなんですか?
そうですそうです。泡盛が苦手だって人でもいいように、一応麦と芋と日本酒とウイスキーも置いてあります。でもそれらは種類は一点張りで、もう日本酒とか焼酎とかは他の所がやってくれているんで、(それらを飲みたい人は)そちらへどうぞ~みたいな(笑)あとビールはなんでかわかんないんですけど、4種類ぐらい置いてあります。選べるって楽しいねって感じでそろえたんかな?(笑)
セルフサービス用に並べられたお酒たち。
4月に行われた通町テラスについて
――通町テラスでは何を出されたんですか?
うちはローストビーフを出したくって、それをピンチョスにするにはってことで、レタスで巻いてみたり、バゲットに乗せてみたりして出品したんです。他の所さん(他の出品者)が被らないようにっていうことでローストビーフにしたんですけど、多分牛肉はあまり出すところがなかったので、それなりに受けてたんじゃないかと思います。
通町テラスに出す前の試作品。ローストビーフ美味しそう。
店主から見た丸亀市はどんなところ??
にせんべろ 毛遊び店主。最後に三線を聴かせていただきました♪
―― 店主さんにとって丸亀市ってどんなところですか?
過ごしやすいです。ほどよい田舎で。季候もちょうど良いし、災害もないし、多分暮らすには不自由しないんですよね。ただ車が危ないぐらいで(笑)。丸亀自体は季候も良いし、物価もそんなに高くないし、家賃だって多分あんまり高くないし、過ごすにはちょうど良い所だと思います。でも、何もなさすぎて、というか平和すぎて、条件としてはとっても良いのに、そういうのって面白くないじゃないですか(笑)絶対良いのに、なんか人に話してもピンと来ないというか…。
(その反面)個性的な店がぽこぽこっとあるんですよ。こんな面白い、というかハイグレードな店が丸亀にあるんやみたいなのがたまにあるんで、侮れないとは言われますね。だから個性的な人が集まるのかな...?わかんないけど。多分個人で自分のやりたい店をやるのにいろんな意味でちょうど良いのかなと、めちゃくちゃ過疎地でもないし、凄い都会だと家賃とかも高くなるから。チェーン店とは違う魅力のある店が多いかなぁ。
―― 謝辞
沖縄フリークの店主が開いた沖縄フリークの居酒屋。扉を開けるとそこには沖縄の世界が広がっている。丸亀市にいながら沖縄旅行が出来るそのお店は、まさに丸亀と沖縄をつなぐ拠点であると感じました。新型コロナウイルス流行の影響で県を跨ぐ移動が制限され中で、毛遊びさんのように一つのお店で旅行気分を味わえる店は、客の願いを叶える素敵なお店だと思いました。
にせんべろ 毛遊びさん、取材を受けていただき誠にありがとうございました。
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「にせんべろ 毛遊び」
〒763-0022
丸亀市浜町25-1
℡ 080-6388-4718
LINE ID @marugamemouashibi
定休日:毎週火曜・日曜
marugamemouashibi.shopinfo.jp