平成30年9月6日、岐阜支部の全体研修会が長良川スポーツプラザにて

1. 暴力行為を排除し安全で安心な暮らしを (岐阜県暴力追放推進センター 杉山俊博 専務理事)

2. 遺言、相続について (谷口公証人)

の2テーマで行われ、他支部を含め多数の参加がありました。

 

暴力行為を排除し安全で安心な暮らしを』では、反社会的勢力(暴力団)への対処法について、これまでの時代的経緯から現在に至る社会状況まで講師の豊富な知識・経験に基づき、背景説明を交えてご講義いただきました。

このテーマ自体は業務に直結するものではありません。

しかし、どのようにすれば反社会的勢力と関わらずにいられるか、もしくは関わってしまった場合どのように関係を断ち切るかという点は、業務にあたる前提として重要な事項であります。

こうした反社会的勢力との対峙の仕方について、小規模事業所の場合、経営者個人の資質・危機管理が重要であるとのお話が講義中にありました。私自身が小規模事業所(個人事業主)であるため、今後のより一層な留意について襟を正される思いがいたしました。

 

『遺言、相続について』では遺言・相続に関する実務を中心に公証人の立場からご講義いただきました。

中でも「円満な相続のためには迅速に執行完了できる遺言が良い」といったスピード感を重視するお話は他分野にも通ずる部分であると個人的に思い至りました。

また、今回の講義がやや特殊であったのは、講義科目やレジュメから離れたお話も多岐にわたってしていただいた点です。

遺言・相続を主として公正証書作成の際に公証人の先生にお世話になっている会員も多いかと思われます。そうした身近にありながら、知らない部分も多い公証人のキャリアや内情についてもフランクにお話いただきました。

講師の谷口公証人は検事のご出身とのことで、検事時代に阪神大震災に遭遇した際のエピソードなど大変興味深く拝聴いたしました。

後日に資料を確認するだけでは得られない、ライブ(生)ならではの魅力にあふれた講義であったのではないでしょうか。

(広報部 亀山)