高校生の息子が、ものもらいにかかりました。

 

 ものもらいは医学的には 麦粒腫(ばくりゅうしゅ) や 霰粒腫(さんりゅうしゅ) と呼ばれ、まぶたにできる炎症やしこりのことです。

 

 まぶたには、

  • まつ毛の根元にある 汗腺・皮脂腺(モル腺・ツァイス腺)
  • まぶたの縁に沿って並ぶ マイボーム腺(油を分泌する腺)

など、多くの“油の通り道”があります。

 

 この油の通り道が詰まり、そこに細菌(主に黄色ブドウ球菌)が繁殖すると炎症が起こります。これが、一般に「ものもらい」と呼ばれる 麦粒腫 の原因です。

 

 

 原因菌はふだん皮膚に住んでいる 黄色ブドウ球菌。疲れやストレスで免疫が落ちたとき、あるいは目をこすって小さな傷ができたときに、炎症が生じやすくなります。

 

 一方、霰粒腫は細菌感染ではなく、マイボーム腺が詰まって油が固まり、しこりのように残る状態です。こちらは痛みや赤みが少なく、慢性的に続くのが特徴です。

 

 息子は、抗生物質の点眼薬と抗菌薬の内服薬を処方してもらい、徐々に改善してきました。症状の経過からすると、麦粒腫 だったようです。