今年の健康診断で、久しぶりにPSA(前立腺がん・前立腺肥大の指標となる物質)を測ってみました。調べてみると、基準値内ではあるものの、10年前より明らかに高くなっていることが分かりました。
「年齢を重ねれば仕方ないか」と思いつつも、最近どうも頻尿気味でもあるので、加齢以外にどんな要因があるのか改めて整理してみました。
■ 前立腺肥大の主なリスク要因
1. 男性ホルモン(テストステロン)とその代謝物
- 前立腺は ジヒドロテストステロン(DHT) の影響を受けて肥大します。
- 加齢によりホルモンバランスが変わり、DHTの作用が相対的に強くなると考えられています。
2. 家族歴(遺伝)
- 父親や兄弟に前立腺肥大症がある場合、リスクは高まります。
- 遺伝的な影響は比較的強いとされます。
3. 肥満(特に内臓脂肪)
- BMIや腹囲の大きい人はリスクが上昇。
- 内臓脂肪の増加は炎症やホルモン代謝に影響し、前立腺肥大を進めやすいとされています。
4. 糖尿病
- インスリン抵抗性や慢性炎症が、発症や増悪に関係。
5. 高血圧・メタボリックシンドローム
- 血流障害が前立腺や膀胱に影響し、症状を悪化させると言われています。
6. 運動不足
- 活動量の多い人ほどリスクが低いという報告があります。
- 座りっぱなしの生活は前立腺肥大と関連。
7. 食習慣
- 動物性脂肪や加工肉が多い食事はリスク増の可能性。
- 一方で、トマトに含まれる リコピン、ビタミンE、亜鉛はリスク低減に寄与するとされます。
8. 喫煙
- はっきりしない部分もあるものの、喫煙者でリスクが上昇するというデータもあり。
9. 睡眠時無呼吸症候群(OSA)
- OSAがあると夜間頻尿が増え、前立腺症状も強くなる傾向。
私は糖尿病もなく、喫煙歴もありませんが、運動不足や食習慣の改善余地は思い当たるところがあります。PSAが上がってきた今こそ、生活習慣を見直す良いタイミングなのかもしれません。