今日は、あるところで「プラズマ乳酸菌」入りの飲み物をいただきました。
プラズマ乳酸菌とは何でしょう?普通の乳酸菌とは何が違うのでしょうか。
まず、乳酸菌とは何かという点から確認してみましょう。乳酸菌とは、糖(炭水化物)を分解して主に乳酸を産生する細菌の総称で、「分類上の特定のグループ」ではなく、乳酸を作るという性質に基づいた機能的なグループとされています。そのため、系統分類上は離れた位置にある細菌でも、乳酸を産生すれば「乳酸菌」と呼ばれることがあるのだそうです。
次に、プラズマ乳酸菌の “プラズマ(Plasma)” という名前ですが、これはこの乳酸菌が プラズマサイトイド樹状細胞(pDC:plasmacytoid dendritic cells) を直接活性化するという特徴に由来するようです。樹状細胞(dendritic cell:DC)は、体内の免疫システムを動かす**“司令塔”のような役割**を持つ細胞です。ウイルスや細菌などの外敵を認識し、その情報をT細胞などに伝えて免疫反応を立ち上げる重要な存在で、大学の免疫学でも中心的に扱われる細胞ですね(私も講義の中で説明していました)。
こうして見てくると、少し難しく感じるかもしれませんが、要するに「プラズマ乳酸菌」は、免疫の司令塔である樹状細胞を活性化する特徴を持つ乳酸菌ということらしいです。
“免疫の働きを後押しする乳酸菌” と思っていただくとイメージしやすいのかもしれません。
