今日、愛用していたメガネが壊れてしまったので、鎌倉小町通りにある素敵なメガネ店を訪れました。

 

 修理をお願いしている間、店内から通りを眺めて写真を撮ってみました。どうですか?外の風景も鎌倉らしく、とても魅力的でしょう。

 

 

 さて、私もすっかり高齢者の仲間入りです。最近は自分の目の健康が気になるようになり、そろそろ眼科で検診を受けようと思っています。

 

 医師として健康診断の結果を拝見していると、眼底検査で「視神経乳頭陥凹拡大」と記載されている方が少なくありません。この所見は、緑内障の疑いがあることを示しています。

 

 視神経乳頭とは、網膜からの神経線維が集まって脳へ情報を送る場所で、眼底写真では乳頭状の白っぽい部分として見えます。その中央にある凹み(陥凹)が拡がるのは、視神経が障害を受けて減少している可能性があり、眼圧の上昇などが背景にある場合が多いのです。

 

 つまり「視神経乳頭陥凹拡大」とは、緑内障の初期サインであることが少なくありません。

 

 現在、日本人の失明原因の第1位は緑内障です。加齢とともにその頻度は上昇し、報告では、60代で約6%、70代で約10%に緑内障がみられるとされています。

 

 つまり、60歳を超えると10人に1人以上が緑内障を抱えている計算になります。緑内障は、初期には自覚症状がほとんどなく、気づいたときには視野が大きく欠けてしまうこともあります。だからこそ、早期発見と早期治療が何より大切です。

 

 年に一度の眼科検診で、大切な「視る力」を守りたいですね。