武田信玄(たけだ-しんげん) 甲斐の虎

戦国時代武将、甲斐の守護大名・戦国大名。

甲斐武田家第19代当主生年月日1521年12月1日

甲斐国を統一した武田家でも、武田信玄の曽祖父の武田信昌の代から、果てしない権力争いが続いていました。

そこに合戦上手である武田信玄の父・武田信虎が登場します。

そして、武田信虎は、武田信玄が誕生した翌年になる1522年に、甲斐国を統一することに成功する。

しかし、武田信虎は、短気かつ残酷な人物でした。

妊婦の腹を切り裂き、胎児を掴み殺したなどの噂もあります。
気に入らないと感じた家臣を何人も殺し領民を虐殺したり戦争を繰り返して嫌われ者でした。
そこで、みんなでクーデターを起こし、武田信虎を駿河に追放。

武田信虎を追放すると、甲斐の人々は身分の上下に関係なく喜んだと書かれています。

しかも牛馬すらも喜んだというのだから武田信虎は家臣領民から相当、嫌われていたんですよね。

ただ武田信玄は父を追放したものの、現在のお金で1億円とも言われる生活費を、追放先の今川家に毎年送金して、弟・武田信繁と武田信玄は仲が良かったとされ、武田家では父も兄弟も殺さずに、万全な体制で武田家臣を統制することに成功したのです。

武田信玄は、積極的に合戦を仕掛け、信濃・諏訪と勢力を拡大させて行き、功績のあった者に所領を加増することで武田家臣をまとめました。
それにも良くこたえて、一生懸命戦ったので、武田の強さは世に知れ渡たり、有名な武将が多く存在したのです。

武田信玄は生涯で70回以上の合戦を行いましたが、敗北はわずか3回と言えます。

現代でも同じですが、戦争に勝つため、負けない為には「情報」こそが最重要事項です。

敵の人数、敵の武器・能力、敵の動きなどが分からない事には、作戦を立てる事すらできません。

有名な「川中島の戦い」も、上杉謙信と、合計5回
戦っていますが、にらみ合いで終わる事も多く、大きな戦闘になったのは、たったの1回だけです。

武田信玄は弟の武田信廉を影武者にするなど、進軍中でも用心深かく、とにかく負けない戦をしました。

このように負けないことが、武田軍を天下最強と呼ばせ、無敵だった織田信長でさえ「武田軍の強さは天下一」と武田信玄を恐れていた。

父を追放した経緯のある武田信玄でしたが、自分の子供で嫡男の武田義信を謀反の疑いとして、殺しました。
武田義信の傅役だった飯富虎昌らが武田信玄暗殺を企てたと言う容疑です。

やはり武田信玄も残酷でした。

志賀城の戦いでは３０００以上の人が降伏したのにもかかわらず、その人たち全員を打ち首にして、生首を城壁に飾った話や、捕虜を金山で強制労働させたり、女・子供を人身売買しました。

基本的に武田家に限らず捕虜や攻め落とされた地域の住民は褒美の対象となるです。

戦国時代はの武将は残忍な人ばかりです。

1570年、将軍・足利義昭からの書状を受けた武田信玄は、織田信長の義弟である浅井長政や朝倉義景や松永久秀らとともに「信長包囲網」を形成することになります。

ついに、織田信長を討つべく、軍30000を発しました。
三方ヶ原の戦いで、織田信長と同盟していた徳川家康を野戦に引きづり出し撃退します戦の天才、武田信玄です、徳川家康も大惨敗です。

命からがら徳川家康は逃げました。

しかし、武田信玄の病状が悪化します。

そして、甲斐への帰路についていたが、、、。

1573年4月12日に、駒場にて53歳の生涯に幕を閉じ、あとを武田勝頼に託したのです。

しかし、織田信長が、武田勝頼を天目山の戦いで滅ぼしたのです。

武田勝頼父子の首は京都に送られ一条大路の辻で梟首（きょうしゅ）された。

しかしまさかの3ヶ月後に、明智光秀により本能寺の変で織田信長が命を落とすのである。

武田信玄と言えば「風林火山」中国の兵法書『孫子』の言葉ですよね。

武田信玄の辞世の句!

此の世は、世相に任せるものだ。

その中で、自分を見出して、死んで行く。

見せ掛けで、生きるな。

生きるのは、本音で、生きることが、一番楽である。