MG 初音ミク
ネットオークションにて、やっと手に入れました~♪

初音ミク プレミアムフィギュアッ!
この前、日本橋に行ったときにもゲーセンはミクフィーバーでしたよ…とはいってもゲットできるのは一握りの人で、他の人は皆1000円2000円と消えていくばかり…俺もどうせ無理だと思い、挑戦しませんでした。
オークションで安くゲットしようと思って頑張ってたんですが、2500円とか3000円になってしまうんですよね…。
そんな中、これは新品にも関わらず1500円という激安で入手できました~っ。

なんと言っても大きいこのフィギュア。
マジでマスターグレード並みです。こういう系のフィギュアでこれほど巨大なのは持ってないので焦りましたw
後ろには鉛筆削りや辞書、さらにSDのガンダムMk-Ⅱが倒れていますが、気にしないでくださいw
画質が悪いのも携帯なので仕方ないです。うちの携帯のカメラはクソなので。

バランスを取るため、後ろには髪の毛を置くバーが。長いよ、髪。

見ろ、初号機がゴミのようだ!
マスターグレード並なのですから、無理もない。

顔アーップ!なに?決してブレてなどいません。
可愛い笑顔ですが、この写真ではあまり伝わりませんw

これは定番のパンツ鑑賞。無難な白です。
もう少し変わった色でも良かったなぁ…とか思うのはエロイでしょうか。

最後にfigmaの鏡音リンとセットで…。
本当はこれセットで飾る気満々だったんですが、こんなにミクが大きいと思わなかったのでサイズが全く合いません。この写真だと遠近でギリギリなんとかなってますが。
リンがソードインパルスのエクスカリバー持ってる点は無視してくださいw
だいたい価格は2000円~3000円でよく出回っている、この商品。
値段に相応しいボリュームだと思います。作りも絶賛するほどではないですが、良いと思います。
ただ、安く手に入れようとゲーセンで挑戦するのはキツいかもしれません。
場所によって違うと思いますが、日本橋にあったゲーセンでは並の腕で取れるようなもんではなかった。
友人も挑戦しましたが、結局3000円消えましたからね…最初から買えばよかったってなります。
さてっ!明日俺を叩き起こしに来た母はこれを見るだろうかっ!家族からの冷たい目は避けられません。
カミーユは女の名前。うわっなにをする!
テストと体育祭が迫るっ…!嫌過ぎる。
というわけで唐突ですが、ガンダム論争っぽいことを。
第2弾、カミーユ!
個人的に最強のニュータイプだと思うカミーユ・ビダン。
そもそもティターンズというグループがエース集団でしたが、カミーユには勝てず。
ジェリドも、一度も勝てないままでした。最後の死に方は可愛そうでしたね。
テレビ版ですが、精神崩壊してしまいます。当時のアニメでは有り得ない展開だったでしょうね。
ZZで復活しますが、その後は語られません。ファとラブラブ生活…でしょうか。
個人的には逆シャアとかに出てきてくれたら、嬉しかったものですが…。
では何故あれだけの戦闘力のカミーユはシャアの反乱時戦わなかったのでしょう。
まぁこれに関しては、おそらく「もう戦いたくなかった。」でしょうね。
精神崩壊した原因である戦争に再び首を突っ込むこともなかったでしょうから。
ではでは、もし参加するとしたら連邦かネオジオンか。
かつてあまり仲良くなかったですが、共に戦ったアムロ。
かつて最初からずっと共に戦ってきたクワトロ、シャア。
人類は変われる的な考えと、一度滅ぶべきだ的な考え。どちらか。
俺的にはやはりアムロ側かなと思います。カミーユも人類の可能性を強く感じていたようですし。
まぁしかし連邦に属するというのは、気に入らないでしょうね。カミーユも。
というわけで唐突ですが、ガンダム論争っぽいことを。
第2弾、カミーユ!
個人的に最強のニュータイプだと思うカミーユ・ビダン。
そもそもティターンズというグループがエース集団でしたが、カミーユには勝てず。
ジェリドも、一度も勝てないままでした。最後の死に方は可愛そうでしたね。
テレビ版ですが、精神崩壊してしまいます。当時のアニメでは有り得ない展開だったでしょうね。
ZZで復活しますが、その後は語られません。ファとラブラブ生活…でしょうか。
個人的には逆シャアとかに出てきてくれたら、嬉しかったものですが…。
では何故あれだけの戦闘力のカミーユはシャアの反乱時戦わなかったのでしょう。
まぁこれに関しては、おそらく「もう戦いたくなかった。」でしょうね。
精神崩壊した原因である戦争に再び首を突っ込むこともなかったでしょうから。
ではでは、もし参加するとしたら連邦かネオジオンか。
かつてあまり仲良くなかったですが、共に戦ったアムロ。
かつて最初からずっと共に戦ってきたクワトロ、シャア。
人類は変われる的な考えと、一度滅ぶべきだ的な考え。どちらか。
俺的にはやはりアムロ側かなと思います。カミーユも人類の可能性を強く感じていたようですし。
まぁしかし連邦に属するというのは、気に入らないでしょうね。カミーユも。
episode.16
「撃てー!ターゲットに集中砲火!」
8機もの数のオーヴァンでビームを撃つ。
「ダッ…ダメですっ!ビームが効きません!」
「諦めるなー!ビームが効かんなど!あってたまるか!」
無数の光がターゲットに向かって発射されているのに、全く効かない。
「あの布か…っ!アンドム、サンサス、エンドウ!サーベルだ、サーベルで殺れ!」
了解、という声が聞こえると、3機はサーベルを取り出し、真っ直ぐに向かっていった。
「我々はビームライフルで援護だーっ!」
episode.16「WINNERS FOREVER」
「お前ら、何機いるんだ!」
敵機が振るサーベルを避ける。目の前の敵機を勢いよく蹴り飛ばした。
続いて2機、サーベルを構えてこちらに向かってくる。
「くっ!せめてサーベルがあれば!」
ビームライフルを乱射する。接近する敵機の1機にうまくビームが当たった。
「うあああっ!そんなっ!脱出する!」
脱出ポッドが吹き飛び、敵機が大破する。
「1機やった…!」
また撃ったが、もう発射されなかった。エネルギー切れだ。
迷わずライフルを投げ捨てる。
向かってきたもう1機の敵機がサーベルを振る。布に当てさせ、弾き返した。
「ウバエ、ウバエ、サーベル!」
「わかってる…でも迂闊に近寄れるか!」
ハロの言葉に背を押されるように再びサーベルを振りかざした敵機の腕を掴む。
「力押しなら…圧倒的だろ!」
無理矢理手からサーベルを奪い取る。これほどあっさりと奪えるとは思っていなかった。
「イイゾ、イイゾ!」
「これで…まともに戦える…!」
呆気に取られている敵機を思いっきり斬った。勢いよく敵機が胸部から分裂する。
さっき蹴り飛ばした敵機だろう、またサーベルを持ち、こちらへ向かってきていた。
「コイツも…仕留めるぞ!」
サーベルがぶつかり合う。弾き返され、また互いにサーベルを振る。
「この…このガンダムなら、こんな戦い方も!」
布で敵機のサーベルを弾き返す。その隙に敵機の胸部を刺した。
「ヤッチマエ、ハーネスト!」
サーベルを抜き、今度は横に振った。敵機が気持ち良いほど真っ二つに斬れた。
「通常とはパワーが違うから切れ味が違うな、全く。」
唖然として見ていた。ビームはうまく消され、3機がリズム良く斬り落とされた。
「くっ…!バケモノめ!」
「ほほぉ…あれがターゲットか。」
急に聞こえた声に驚く。
「っ!…リーベン少佐!」
横に現れたオーヴァンは隊長機だった。特徴的なツノが2本ある。
「この数なら…負けまい。いくら相手がガンダムでもな。」
「しっしかし!敵機はビームが!」
「お忘れかな。私はビーム兵器が嫌いだよ。」
「では…いくとしよう。貴様らは適当に援護でもしていろ。」
両手に持ったマシンガンを構える。
敵機の速度は異常だった。あっという間に味方機のオーヴァンへ接近し、斬り裂いた。
「これは…一筋縄ではいかんようだな。」
マシンガンを撃つ。全く当たる気配がない。
「貴様、隊長機かっ!」
高速で向かってきたガンダムがそう叫んだ。
「向かってくるとは、ありがたい。私は格闘のほうが好きだ。」
マシンガンを腰に戻す。バックパックから2本の刀を取り出す。
「コイツなら…斬れるだろう!」
敵機のビームサーベルと私の2本の刀がぶつかり合う。
「なんで、なんでパトリオットにっ!」
ガンダムから聞こえるその声は若い男の声だった。子供か大人かはわからない。
「愚問だな…作戦だからだ!」
もう一本の刀で敵機の腹部を突き刺そうとするが、先に蹴り飛ばされてしまう。
「ぬぅっ!速いものだっ!」
味方機のビームが敵機に当たるが、消える。あのマントのようなものはシールドか?
「何が目的だ!何が目的で!ここは軍の基地なんかじゃないんだぞ!」
再び刀とサーベルがぶつかる。
「それも愚問だな…貴様の!その機体が目的に決まっているだろう?」
「ガンダムがほしくて…人殺しをするのか!?」
「これは、これは戦争…!例外などない!」
弾き返され、弾き返す。
「戦争っ…!わかってるんだ、そんなこと!」
味方機のビームがまた敵機に当たる。しかしやはり消される。
「ちぃ!もういい!貴様らはパトリオットの施設を破壊しろ!二度とMSなんて作らせるな!」
「りょっ…了解。」
味方機は次々と施設へ向かっていった。
「使えない部下を持つと困る。」
「もうやめろ!パトリオット社は関係ない!」
「関係ない?バカなことだ。」
私は敵機に向かっていく。
「捕獲が出来なかったなら、撃破するのみ!」
私が振った刀は空振りする。
「くっ!避けたか!」
「そう簡単にはっ…!」
敵機がサーベルを振った。オーヴァンの頭部に当たりかける。
「もらったぁぁ!」
右手の刀を横に振る。布に当たった。
その瞬間、ガキィン!という音が鳴り、刀が弾かれる。
「なっなんと…!実弾兵器もだと!?」
「隙ありだ!」
気がつけば、敵機のサーベルが頭部を貫いていた。
「ぬあああっ!迂闊だった…!」
私は咄嗟に左腕部に装備された信号弾を撃つ。
それは凄まじい光を放った。
「うあっ!目くらましか!?」
「この私をっ…!なんたることだ!撤退!接待せよ!」
「はぁ…はぁ…。ダメだと思っていた…。」
月面に機体を着地させる。
「アイツら…所属は何処だ…連合…まさか連邦?」
見たことのない機体の部隊による、パトリオット社への奇襲。
パトリオット社は月のほとんどを占める。いくら攻撃されたとはいえ、被害はさほど大きいとは思えない。
「ピンポイントにここを狙ってきたってことはガンダムが目当てっていうのは本当だな。」
ふとずっと静かだったハロが気になる。衝撃で壊れたのかと思った。
「ハロ、無事か。」
「キモチワルイ。ハヤスギテ、ヨッタ。」
「確認するけど、お前ロボットだよな。」
そのとき、白い戦艦が遠くから接近してくるのが見えた。
「エルーダ!そっちのほうはどうだー!」
仰向けに倒されたデュエンデの脚部あたりからハレストさんの声が聞こえた。
「もう少しですっ!」
何人もの整備員がデュエンデを修理していた。まるで樹液に群がる虫のようだ。
そのときだった。突如格納庫に「テレビを見ろ!」という声が響く。誰の声かもわからない。
誰かが格納庫のテレビ画面を起動させた。そこに映ったのは見たこともない白髪の男だった。
「我々、スペースノイドと呼ばれる者達は、アースノイド、つまり地球の寄生虫から酷い扱いを受けてきた。」
男の後ろには警備の人と思われる男が数人、そして大きな旗が飾られている。
「この宇宙世紀という進化と争いの歴史に、終わりなど来ない。そう、地球があのままである限りは。」
「コイツ…誰だよ…。」
俺は手に持っていた工具を握り締める。これは全世界に放送されているのか?
「綺麗事を言うつもりはない。この憎き争いの連鎖、今こそ終わらせるときではないのか。アースノイド、醜きゴミを掃除することで。」
淡々と喋っていた男の声は少しずつ荒くなっていく。
「今、再び。宇宙は、地球は、戦争の炎に包まれている。憎しみ合い、欲望のために人を殺す。星を殺す。このままではいけない。これで最後にするのだ。我々、木星連合の力によって!正義によって!」
男は両手を高く上げた。すると画面からは「ジュピター!ジュピター!」と歓声が聞こえた。
「木星連合…って…。あの…木連軍…かよ…。」
息を忘れた。苦しくなり、工具を落とした。
「艦長…これ…これっ!」
ミユが顔を真っ青にして私を見つめてきた。
「ええ…。宣戦布告ってわけね。木連軍の…。」
ミユはそれを噛み締めるように聞き、私に抱きついてきた。
「…そんなっ…。なんで木連…が…。
「彼らには彼らの、戦争があるんでしょう。大丈夫、大丈夫!うちには捻くれパイロットと伝説のガンダムがいるわ!」
言ったもののガンダム1機で戦争は終わらない。それはわかっていた。きっとミユも。
「総帥、素晴らしい演説でした!」
演説を終え、自室に戻ると、リーベン少佐が待っていた。
「あんな演説に何の意味もない。」
私は大きな椅子にゆっくりと座った。
「いえ。あの演説で兵士達の士気も上がったことでしょう。」
「それで。ガンダムは、失敗か。」
リーベンは一瞬目線を下に向けた。
「ハッ…。申し訳ありません。」
「…構わん。しかし、お前が失敗するとは思っていなかった。」
「言い訳する気はございません。録画映像があります、ご覧になられますか。」
リーベンが手に持っていたボードを差し出してくる。
「抜かりないな、さすがは私の木連特攻隊だ。」
「その名も汚してしまいました。」
ボードに映ったのは特攻隊の1名が撮影したと思われる映像だった。画質は良くなく、揺れている。
「これが、パトリオットにて開発されておりました、ガンダムです。」
私は目を見開き、ボードを落としそうになる。
「これは…クロスボーンガンダム…ではないのか…!」
「私も似ているとは思いました。しかしあのマントがそう見えるだけです。姿形はクロスボーンではありませんよ。」
確かにマントから見える体はクロスボーンとは似てはいない。
「この、マント。やはりビームを通さないか?」
「ええ。それどころか、実弾すら。さすがに私も驚きました。」
ボードを机に置き、天井を見た。
「憎き運命よ…大昔、我々の脅威だったものが今もう一度、敵として現れるとは。」
「総帥、過去は過去です。我々は違う。」
「そうだな…。期待しているぞ。リーベン。特攻隊専用機の性能は無駄にするな。」
「オーヴァンがあれば、ガンダムなど容易いですよ。」
そう言うリーベンの目は泳いでいた。
「というわけで、これからは本当に苦しい戦いになるわ。」
さっきの演説が終わり、コロニー連合は混乱していた。連邦だって混乱しているはずだ。
「あれってあの木星連合ですよね。」
俺は確認するようにリーティさんに聞いた。
「そうよ。木星の連合。だから木連。」
なんだかバカにされたような言い返しに苛立つ。
それくらいは俺も知っていた。さすがにバカじゃない。
木星。過去、主なエネルギー源としていた核融合炉。核融合に必要なヘリウム3は主に木星で採集されていた。そのため、木星圏のスペースコロニーに移住した人々によってヘリウムが採集され、「ヘリウム船団」と呼ばれる宇宙貨物船団が地球圏と木星圏を往復することによって地球圏の経済は成立していた、と習った覚えがある。
戦争のことなどは教えてくれないのに、こういうことを学校はよく教えた。
今はヘリウム3を採集する必要もなくなった。その木星が今我々に銃を向けた。
木星は現在、ジュピターポリスと呼ばれる区域分けで地球でいう国のようなものが無数にある。
そのほとんど全てが協力し、木星連合が出来た。その星の大きさのように、軍事力は連邦と同じかそれ以上のものがある。
「同じスペースノイドでも、木連とコロニー連合は…違うからな。」
ケミールさんが呟いた。木連とコロニー連合では方向性が違ったはずだ。
「目的は同じに聞こえるけど、木星は地球を破壊でもする気よ。全くそのことに抵抗がないはず。」
リーティさんの言葉で、俺は戦争が始まる前くらいに見たニュースを思い出した。
木星という基盤がある木連と違い、人工的に造られた筒に収納されたコロニー連合。安定がなく、安心がない。
だからコロニーの人々は地球を求めた。追い出された、あの青い星を。だから今戦争をしているはずだ。
木連軍は地球を占領するより、破壊したほうが楽なのだ。彼らの戦争は、演説の内容とは異なり、経済面での問題だ。
「木連には警戒するけど、とりあえず今はオーストラリア基地から他の基地を侵略するのが先決よ。」
「待ってくれ、でも地球破壊してきたら意味なくなるんじゃ?」
ケミールさんの疑問も間違っていない。隕石でも惑星でもぶつけて破壊されるなら、先に木連を何とかするべきだ。
「まだ破壊するって決まったわけじゃないでしょう。あんなもの、マスメディアの流す話よ。多少大袈裟に作ってるわ。」
皆黙り込んだ。こういうときに冷静な判断が出来るからこそ、彼女は艦長なのだ。そう改めて感じた。
「じゃっ。私は作戦会議が30分後、基地内で行われるから。ミユも、いつまでそうしてるの。」
ずっと気にはなっていたが、誰も言わなかった。ミユさんがずっとリーティさんに抱きついていることは。
リーティさんはゆっくりミユさんを引き剥がすと、走り去った。
それが合図のようにブリッジに集まっていた皆は散っていった。
「なぁ。エルーダ。」
ケミールさんがそう言いながら俺の肩を叩いた。
「抵抗なんてありませんよ。敵は敵、いくら相手がスペースノイドでも。」
ケミールさんは一瞬驚いた顔し、俺を睨んだ。
「俺の言わんとすることがよくわかったな…。ニュータイプっていうのは凄いな。」
「そのニュータイプっていう言葉。意味知りませんけど、差別的だ。やめてもらえますか。」
そう言い捨てると、俺はその場を去ろうとした。が、ケミールさんに右手首を掴まれる。
「お前…本当に抵抗はないのか。」
「ありません。ケミールさんはあるんですか。」
「俺の母も…父も。妹も…。皆、スペースノイドなんだぞ…。もちろん俺もだ!木星と戦えば内戦と同じだぞ!」
急に声を荒げたケミールさんに驚き、ブリッジに残っていた人たちはこちらを見た。
「俺はアースノイドが憎いです。アイツらを殺すために俺は戦う。それを邪魔するっていうなら、奪うっていうなら!誰だって敵だ!」
「たとえそれがお前の両親でも妹でもか!」
「その家族のために戦ってるんです!」
ケミールさんの手が離れる。俺はその場を後にした。
episode.16 END
8機もの数のオーヴァンでビームを撃つ。
「ダッ…ダメですっ!ビームが効きません!」
「諦めるなー!ビームが効かんなど!あってたまるか!」
無数の光がターゲットに向かって発射されているのに、全く効かない。
「あの布か…っ!アンドム、サンサス、エンドウ!サーベルだ、サーベルで殺れ!」
了解、という声が聞こえると、3機はサーベルを取り出し、真っ直ぐに向かっていった。
「我々はビームライフルで援護だーっ!」
episode.16「WINNERS FOREVER」
「お前ら、何機いるんだ!」
敵機が振るサーベルを避ける。目の前の敵機を勢いよく蹴り飛ばした。
続いて2機、サーベルを構えてこちらに向かってくる。
「くっ!せめてサーベルがあれば!」
ビームライフルを乱射する。接近する敵機の1機にうまくビームが当たった。
「うあああっ!そんなっ!脱出する!」
脱出ポッドが吹き飛び、敵機が大破する。
「1機やった…!」
また撃ったが、もう発射されなかった。エネルギー切れだ。
迷わずライフルを投げ捨てる。
向かってきたもう1機の敵機がサーベルを振る。布に当てさせ、弾き返した。
「ウバエ、ウバエ、サーベル!」
「わかってる…でも迂闊に近寄れるか!」
ハロの言葉に背を押されるように再びサーベルを振りかざした敵機の腕を掴む。
「力押しなら…圧倒的だろ!」
無理矢理手からサーベルを奪い取る。これほどあっさりと奪えるとは思っていなかった。
「イイゾ、イイゾ!」
「これで…まともに戦える…!」
呆気に取られている敵機を思いっきり斬った。勢いよく敵機が胸部から分裂する。
さっき蹴り飛ばした敵機だろう、またサーベルを持ち、こちらへ向かってきていた。
「コイツも…仕留めるぞ!」
サーベルがぶつかり合う。弾き返され、また互いにサーベルを振る。
「この…このガンダムなら、こんな戦い方も!」
布で敵機のサーベルを弾き返す。その隙に敵機の胸部を刺した。
「ヤッチマエ、ハーネスト!」
サーベルを抜き、今度は横に振った。敵機が気持ち良いほど真っ二つに斬れた。
「通常とはパワーが違うから切れ味が違うな、全く。」
唖然として見ていた。ビームはうまく消され、3機がリズム良く斬り落とされた。
「くっ…!バケモノめ!」
「ほほぉ…あれがターゲットか。」
急に聞こえた声に驚く。
「っ!…リーベン少佐!」
横に現れたオーヴァンは隊長機だった。特徴的なツノが2本ある。
「この数なら…負けまい。いくら相手がガンダムでもな。」
「しっしかし!敵機はビームが!」
「お忘れかな。私はビーム兵器が嫌いだよ。」
「では…いくとしよう。貴様らは適当に援護でもしていろ。」
両手に持ったマシンガンを構える。
敵機の速度は異常だった。あっという間に味方機のオーヴァンへ接近し、斬り裂いた。
「これは…一筋縄ではいかんようだな。」
マシンガンを撃つ。全く当たる気配がない。
「貴様、隊長機かっ!」
高速で向かってきたガンダムがそう叫んだ。
「向かってくるとは、ありがたい。私は格闘のほうが好きだ。」
マシンガンを腰に戻す。バックパックから2本の刀を取り出す。
「コイツなら…斬れるだろう!」
敵機のビームサーベルと私の2本の刀がぶつかり合う。
「なんで、なんでパトリオットにっ!」
ガンダムから聞こえるその声は若い男の声だった。子供か大人かはわからない。
「愚問だな…作戦だからだ!」
もう一本の刀で敵機の腹部を突き刺そうとするが、先に蹴り飛ばされてしまう。
「ぬぅっ!速いものだっ!」
味方機のビームが敵機に当たるが、消える。あのマントのようなものはシールドか?
「何が目的だ!何が目的で!ここは軍の基地なんかじゃないんだぞ!」
再び刀とサーベルがぶつかる。
「それも愚問だな…貴様の!その機体が目的に決まっているだろう?」
「ガンダムがほしくて…人殺しをするのか!?」
「これは、これは戦争…!例外などない!」
弾き返され、弾き返す。
「戦争っ…!わかってるんだ、そんなこと!」
味方機のビームがまた敵機に当たる。しかしやはり消される。
「ちぃ!もういい!貴様らはパトリオットの施設を破壊しろ!二度とMSなんて作らせるな!」
「りょっ…了解。」
味方機は次々と施設へ向かっていった。
「使えない部下を持つと困る。」
「もうやめろ!パトリオット社は関係ない!」
「関係ない?バカなことだ。」
私は敵機に向かっていく。
「捕獲が出来なかったなら、撃破するのみ!」
私が振った刀は空振りする。
「くっ!避けたか!」
「そう簡単にはっ…!」
敵機がサーベルを振った。オーヴァンの頭部に当たりかける。
「もらったぁぁ!」
右手の刀を横に振る。布に当たった。
その瞬間、ガキィン!という音が鳴り、刀が弾かれる。
「なっなんと…!実弾兵器もだと!?」
「隙ありだ!」
気がつけば、敵機のサーベルが頭部を貫いていた。
「ぬあああっ!迂闊だった…!」
私は咄嗟に左腕部に装備された信号弾を撃つ。
それは凄まじい光を放った。
「うあっ!目くらましか!?」
「この私をっ…!なんたることだ!撤退!接待せよ!」
「はぁ…はぁ…。ダメだと思っていた…。」
月面に機体を着地させる。
「アイツら…所属は何処だ…連合…まさか連邦?」
見たことのない機体の部隊による、パトリオット社への奇襲。
パトリオット社は月のほとんどを占める。いくら攻撃されたとはいえ、被害はさほど大きいとは思えない。
「ピンポイントにここを狙ってきたってことはガンダムが目当てっていうのは本当だな。」
ふとずっと静かだったハロが気になる。衝撃で壊れたのかと思った。
「ハロ、無事か。」
「キモチワルイ。ハヤスギテ、ヨッタ。」
「確認するけど、お前ロボットだよな。」
そのとき、白い戦艦が遠くから接近してくるのが見えた。
「エルーダ!そっちのほうはどうだー!」
仰向けに倒されたデュエンデの脚部あたりからハレストさんの声が聞こえた。
「もう少しですっ!」
何人もの整備員がデュエンデを修理していた。まるで樹液に群がる虫のようだ。
そのときだった。突如格納庫に「テレビを見ろ!」という声が響く。誰の声かもわからない。
誰かが格納庫のテレビ画面を起動させた。そこに映ったのは見たこともない白髪の男だった。
「我々、スペースノイドと呼ばれる者達は、アースノイド、つまり地球の寄生虫から酷い扱いを受けてきた。」
男の後ろには警備の人と思われる男が数人、そして大きな旗が飾られている。
「この宇宙世紀という進化と争いの歴史に、終わりなど来ない。そう、地球があのままである限りは。」
「コイツ…誰だよ…。」
俺は手に持っていた工具を握り締める。これは全世界に放送されているのか?
「綺麗事を言うつもりはない。この憎き争いの連鎖、今こそ終わらせるときではないのか。アースノイド、醜きゴミを掃除することで。」
淡々と喋っていた男の声は少しずつ荒くなっていく。
「今、再び。宇宙は、地球は、戦争の炎に包まれている。憎しみ合い、欲望のために人を殺す。星を殺す。このままではいけない。これで最後にするのだ。我々、木星連合の力によって!正義によって!」
男は両手を高く上げた。すると画面からは「ジュピター!ジュピター!」と歓声が聞こえた。
「木星連合…って…。あの…木連軍…かよ…。」
息を忘れた。苦しくなり、工具を落とした。
「艦長…これ…これっ!」
ミユが顔を真っ青にして私を見つめてきた。
「ええ…。宣戦布告ってわけね。木連軍の…。」
ミユはそれを噛み締めるように聞き、私に抱きついてきた。
「…そんなっ…。なんで木連…が…。
「彼らには彼らの、戦争があるんでしょう。大丈夫、大丈夫!うちには捻くれパイロットと伝説のガンダムがいるわ!」
言ったもののガンダム1機で戦争は終わらない。それはわかっていた。きっとミユも。
「総帥、素晴らしい演説でした!」
演説を終え、自室に戻ると、リーベン少佐が待っていた。
「あんな演説に何の意味もない。」
私は大きな椅子にゆっくりと座った。
「いえ。あの演説で兵士達の士気も上がったことでしょう。」
「それで。ガンダムは、失敗か。」
リーベンは一瞬目線を下に向けた。
「ハッ…。申し訳ありません。」
「…構わん。しかし、お前が失敗するとは思っていなかった。」
「言い訳する気はございません。録画映像があります、ご覧になられますか。」
リーベンが手に持っていたボードを差し出してくる。
「抜かりないな、さすがは私の木連特攻隊だ。」
「その名も汚してしまいました。」
ボードに映ったのは特攻隊の1名が撮影したと思われる映像だった。画質は良くなく、揺れている。
「これが、パトリオットにて開発されておりました、ガンダムです。」
私は目を見開き、ボードを落としそうになる。
「これは…クロスボーンガンダム…ではないのか…!」
「私も似ているとは思いました。しかしあのマントがそう見えるだけです。姿形はクロスボーンではありませんよ。」
確かにマントから見える体はクロスボーンとは似てはいない。
「この、マント。やはりビームを通さないか?」
「ええ。それどころか、実弾すら。さすがに私も驚きました。」
ボードを机に置き、天井を見た。
「憎き運命よ…大昔、我々の脅威だったものが今もう一度、敵として現れるとは。」
「総帥、過去は過去です。我々は違う。」
「そうだな…。期待しているぞ。リーベン。特攻隊専用機の性能は無駄にするな。」
「オーヴァンがあれば、ガンダムなど容易いですよ。」
そう言うリーベンの目は泳いでいた。
「というわけで、これからは本当に苦しい戦いになるわ。」
さっきの演説が終わり、コロニー連合は混乱していた。連邦だって混乱しているはずだ。
「あれってあの木星連合ですよね。」
俺は確認するようにリーティさんに聞いた。
「そうよ。木星の連合。だから木連。」
なんだかバカにされたような言い返しに苛立つ。
それくらいは俺も知っていた。さすがにバカじゃない。
木星。過去、主なエネルギー源としていた核融合炉。核融合に必要なヘリウム3は主に木星で採集されていた。そのため、木星圏のスペースコロニーに移住した人々によってヘリウムが採集され、「ヘリウム船団」と呼ばれる宇宙貨物船団が地球圏と木星圏を往復することによって地球圏の経済は成立していた、と習った覚えがある。
戦争のことなどは教えてくれないのに、こういうことを学校はよく教えた。
今はヘリウム3を採集する必要もなくなった。その木星が今我々に銃を向けた。
木星は現在、ジュピターポリスと呼ばれる区域分けで地球でいう国のようなものが無数にある。
そのほとんど全てが協力し、木星連合が出来た。その星の大きさのように、軍事力は連邦と同じかそれ以上のものがある。
「同じスペースノイドでも、木連とコロニー連合は…違うからな。」
ケミールさんが呟いた。木連とコロニー連合では方向性が違ったはずだ。
「目的は同じに聞こえるけど、木星は地球を破壊でもする気よ。全くそのことに抵抗がないはず。」
リーティさんの言葉で、俺は戦争が始まる前くらいに見たニュースを思い出した。
木星という基盤がある木連と違い、人工的に造られた筒に収納されたコロニー連合。安定がなく、安心がない。
だからコロニーの人々は地球を求めた。追い出された、あの青い星を。だから今戦争をしているはずだ。
木連軍は地球を占領するより、破壊したほうが楽なのだ。彼らの戦争は、演説の内容とは異なり、経済面での問題だ。
「木連には警戒するけど、とりあえず今はオーストラリア基地から他の基地を侵略するのが先決よ。」
「待ってくれ、でも地球破壊してきたら意味なくなるんじゃ?」
ケミールさんの疑問も間違っていない。隕石でも惑星でもぶつけて破壊されるなら、先に木連を何とかするべきだ。
「まだ破壊するって決まったわけじゃないでしょう。あんなもの、マスメディアの流す話よ。多少大袈裟に作ってるわ。」
皆黙り込んだ。こういうときに冷静な判断が出来るからこそ、彼女は艦長なのだ。そう改めて感じた。
「じゃっ。私は作戦会議が30分後、基地内で行われるから。ミユも、いつまでそうしてるの。」
ずっと気にはなっていたが、誰も言わなかった。ミユさんがずっとリーティさんに抱きついていることは。
リーティさんはゆっくりミユさんを引き剥がすと、走り去った。
それが合図のようにブリッジに集まっていた皆は散っていった。
「なぁ。エルーダ。」
ケミールさんがそう言いながら俺の肩を叩いた。
「抵抗なんてありませんよ。敵は敵、いくら相手がスペースノイドでも。」
ケミールさんは一瞬驚いた顔し、俺を睨んだ。
「俺の言わんとすることがよくわかったな…。ニュータイプっていうのは凄いな。」
「そのニュータイプっていう言葉。意味知りませんけど、差別的だ。やめてもらえますか。」
そう言い捨てると、俺はその場を去ろうとした。が、ケミールさんに右手首を掴まれる。
「お前…本当に抵抗はないのか。」
「ありません。ケミールさんはあるんですか。」
「俺の母も…父も。妹も…。皆、スペースノイドなんだぞ…。もちろん俺もだ!木星と戦えば内戦と同じだぞ!」
急に声を荒げたケミールさんに驚き、ブリッジに残っていた人たちはこちらを見た。
「俺はアースノイドが憎いです。アイツらを殺すために俺は戦う。それを邪魔するっていうなら、奪うっていうなら!誰だって敵だ!」
「たとえそれがお前の両親でも妹でもか!」
「その家族のために戦ってるんです!」
ケミールさんの手が離れる。俺はその場を後にした。
episode.16 END
ついにっ!
ガンダムデュエンデ、完成いたしました!
SOU様、本当にありがとうございました。
ではでは、さっそく添付したいと思います。

これがっガンダムデュエンデです!
簡単に説明しますと、水色の部分がインフェルノのときに赤く光る部分です。
バックパックにはファンネルラック、そしてインフェルノ時に開く物体。

ビームライフル、シールド装備っ!
シールドは取り損なって建物に刺さるシーンがあるので尖るように描いていただきました。

これがビックサイトで配布されましたフリーペーパーです。
当日は全部無くなったようで、感無量ですっ。

オマケで、当初の設定画も。
さぁいかがだったでしょうかっ!
デュエンデのデザインはほぼ全てSOU様委ねてありましたから、俺は何もしてませんが(汗
デュエンデファンにはたまらないデスネ!(いるのかw)
頑張って小説のほうも駄文ながら書いていきたいと思います。
募金箱に1円玉入れるくらいの感覚で応援してくれたら嬉しいですw
SOU様、本当にありがとうございました。
ではでは、さっそく添付したいと思います。

これがっガンダムデュエンデです!
簡単に説明しますと、水色の部分がインフェルノのときに赤く光る部分です。
バックパックにはファンネルラック、そしてインフェルノ時に開く物体。

ビームライフル、シールド装備っ!
シールドは取り損なって建物に刺さるシーンがあるので尖るように描いていただきました。

これがビックサイトで配布されましたフリーペーパーです。
当日は全部無くなったようで、感無量ですっ。

オマケで、当初の設定画も。
さぁいかがだったでしょうかっ!
デュエンデのデザインはほぼ全てSOU様委ねてありましたから、俺は何もしてませんが(汗
デュエンデファンにはたまらないデスネ!(
頑張って小説のほうも駄文ながら書いていきたいと思います。
募金箱に1円玉入れるくらいの感覚で応援してくれたら嬉しいですw
イエス、マイロード!
沢尻エリカがハイパーメガランチャーの夫と別れた、この頃。
お金が無くて困っているハンスです(汗
最近本当に金がなくて…ほしい物が多すぎるんですよね、これは。
アナザーセンチュリーエピソードRが発売するとのことで、プレステ3買う時期が来たようです。
このシリーズは全クリア、全機体出してますから、なかなかファンなんですが。
金が…プレステ3とセットでいくらだよ…ええい。
なんと、Rには初参加の作品も多数出るんですよね。
なんといってもコードギアス、SEEDデスティニー、クロスボーンあたりは楽しみすぎて鼻血出ます。
アクエリオンとかもスゴイですね…前作のゲッター的立場ですね。
画質も3なので綺麗ですよーっ。この画質でクロスボーンをっ…!また鼻血がっ…!
しかし一番気になるのがコードギアスは敵がルルーシュ、味方がスザクというところ。
まぁ間違いなくランスロットが味方です。スザクはキラっぽくてあまり好きではないんですが。
さて、ガウェインとか使えるのか…!?…ハァハァ!鼻血がっ!
お金が無くて困っているハンスです(汗
最近本当に金がなくて…ほしい物が多すぎるんですよね、これは。
アナザーセンチュリーエピソードRが発売するとのことで、プレステ3買う時期が来たようです。
このシリーズは全クリア、全機体出してますから、なかなかファンなんですが。
金が…プレステ3とセットでいくらだよ…ええい。
なんと、Rには初参加の作品も多数出るんですよね。
なんといってもコードギアス、SEEDデスティニー、クロスボーンあたりは楽しみすぎて鼻血出ます。
アクエリオンとかもスゴイですね…前作のゲッター的立場ですね。
画質も3なので綺麗ですよーっ。この画質でクロスボーンをっ…!また鼻血がっ…!
しかし一番気になるのがコードギアスは敵がルルーシュ、味方がスザクというところ。
まぁ間違いなくランスロットが味方です。スザクはキラっぽくてあまり好きではないんですが。
さて、ガウェインとか使えるのか…!?…ハァハァ!鼻血がっ!
