久しぶりのブログのネタとしてあげさせていただく、商店経営者人類学。
最近、私自身会社を退職し、色々と物事を考えていくにあたり、感じた事を記述いたしました。
最近よく、巷では「ブラック企業」と言う言葉を耳にします。
さて、このブラック企業と言われる要因としては、
・社員、スタッフをまるで物の様に扱う
・プロセスやポリシーの無い経営
・従業員に対して奴隷のような扱い
etc
上げていくとキリが無いほどであります。
さて、このブラック企業として上げられてしまう根源、私が感じる事として、経営者自身のビジョンの具体化、具現化が出来ていない事に要因があると感じます。
利益を重視するのは、会社を経営する者の当たり前の考え。そしてその会社を10年、100年と存続させる事が経営者の宿命であり、使命です。
その為に、経営する会社の理念、方針を実現、具現化する為に運営を行うのです。
何が、会社を経営するにあたり大切か?
よく言われる言葉ではありますが「人・物・金」です。
人がいなければ商売は成り立ちません。
物が無ければ何も出来ません。
上記から生み出されるものが「金」です。
その順序を間違ってしまうと直ちにブラック企業となってしまうのです。
取り繕いで守るだけならブラック企業での運営でも守れますが、発展、進化は無いのです。
利益最優先で目標達成できない者への執拗な叱責、目標達成者は目標以上になぜ出来ないとまた叱責・・・
これでは、一番大切なはずの「人」を大切にしていません。
だからこそ、物、金が着いて来ないのです。
第二に、経営理念、方針を人の書いた本、また他団体の完全な受け売りをしている所。
確かに経営理念、方針を書いたビジネス書や、他団体の方針に触れ、感銘を受ける事は多々あります。
私自身も、イエローハット創始者の鍵山秀三郎氏の著書、有名経営コンサルタント一倉定氏の著書に感銘を受けたり、また祖父が会員であったロータリークラブの方針にも感銘を受けました。
ですが、そのまま受け売り、無実行では何の意味もありません。
無理な目標を立て、机上の空論、捕らぬ狸の皮算用なのです。
しかし、冗談ではなく著名人の著書の受け売りを行っている会社が実際にあります。
そして、そのような経営者は何も実行できていないのです。
感銘したから、掲げた・・・大層立派な理由ですが、著者が、どのようなプロセスで、どのような理論でこうしたかを全く理解出来ていないのです。
要は、有名なあの会社の真似したらうちも上手くいくかなぁ?という猿真似なのです。
猿真似をして、一部上場企業になれるなら誰でもやってます。
さて、このような状況を経営者が打破する為には何をしたらいいか?
答えは永遠に出せないと思います。
どんな巨大企業、優良企業であっても利益下方修正、経営統合という名の事実上の吸収合併はたまた、会社更生法適用という事実上の倒産が行われている昨今の経済状況です。
ですが、暗い話ばかりでもないのも現実です。
経営陣を一新し赤字から黒字に右肩上がりを見せた会社、一社員の思いつきで始めた事が爆発的人気商品、サービスを生み出した会社も多数あります。
やはり大切なのは「人」なのだと実感する事由です。
ビジネス書などにあるいわば「あるべき論」もとても大切ではありますが、まずは足元に落ちているダイヤモンドの鉱石を磨く事が重要なのだと感じます。
それを分かっている経営者は、自ら率先して動き、見本を見せ、やらせて見せ、褒める事を行っている方が多いと感じます。そして、確実に実績を出しています。
昔からあることわざ「やって見せ、やらせて見せ、褒めてやらねば人は動かじ」まさにその通りだと思うのです。
かつては、残業は当たり前、付き合い接待も仕事のうち、怒られる事は期待されている証などと言われる時代もありましたが、それこそが間違いなのです。
いわば、廻りがそうだからこれが当たり前で、自分を主張をするのが間違いだと洗脳されていたのです。
しかし、インターネットをはじめとする情報収集の安易さ、外資系の企業の日本進出や外国人の雇用などで、今まで間違っていた「当たり前」が正される時代となっているのです。
だから、パワーハラスメントと言う言葉が使われるようになり、浮き彫りになっているのです。
確かにパワーハラスメントと言う言葉を武器に甘えに順ずる人がいる事も否めませんが、そういう人は不向きなのだと割り切って接してあげる事も手です。
長所を見出し、適材適所で従事できるような状況にし、それでも無理であれば解雇すればいいのです。
解雇予告通知、給料の支払いなど、経営者としては納得行かない事もあるでしょうが、授業料だと割り切ればいいのです。
ただし、このような人間を雇ってしまった一番の責任は、経営者にあるのです。
人を見抜く力、長所を見抜き、短所を抑えられる手腕が必要となります。
その面は、昔ワルやってた人の方が、人の痛みや自身の痛み、対人関係に慣れており強かったりします。
一人の人間として大切にする事、そして育てる事が企業の成長に繋がるのだと感じています。
人の成長と言う面で深いと感じた生き様、言葉があります。
A級戦犯として文民で唯一絞首刑になった、広田弘毅元首相の生き様ですが、「自ら計らわず」の生き方を通した方です。城山三郎著 落ち日し燃ゆを読み、感銘を受けました。
また幕末の儒学者であった佐藤一斎の残した
『当今の毀誉は懼るるに足らず 後世の毀誉は懼る可し 一身の得喪は慮るに足らず 子孫の得喪は慮る可し』
今自らの利害を考えるよりも後世に残る影響の善悪を考えよ、という言葉です。
目先の事ばかり、己の事ばかりでは、その場しのぎであり、また後世に悪名だけが残ってしまいます。
せっかくこの世に生まれてきたのです。世の為、人の為になる生き方をしたいものです。
会社経営者に限らず、還暦を過ぎても、まだまだ勉強が足りない、人としてまだまだだって仰って、そして行動している方が私は、すごくカッコいいなと感じます。
私も、そういう方を目指して日々大切に過ごし日々勉強、日々精進が出来るようにしようと考えております。


