触れたいと念うのは
罪だ。

その手に
髪に
声も
香りも



君に
僕に

触れたい。
嘘だったようだ。

何もかもが。



君の香り
体温

優しさ


近付くから
悲しい
私の心が
動かないから
悲しい

何もない私に
優しいから

悲しい


ただ 永遠に
悲しい


全部夢みたいだ

全部
嘘なんだ
君は、何を想ってる?

どうして そんなに
優しい?


ずっと
ずっと 名前を
呼び続けて

手を
握って
抱きしめて

寄せられた
顔が

君の 体温に
混ざった
コロン が

思いがけない ほどの
深い腕 の なか

悲しかった


失われる
感覚
遠のく
音 光の中

君の
感触だけが
宙に浮く様に
私を 纏い


音に
変えられなかった 言葉
形に
したくない 気持ちも


君が
今の私の光だから
失えない
唯一の
真実だから