恋に落ちたアリス その4です。今回はピカソとヨアンについて。比べてるんだよね~でも、自分らしくいられるのは、って事が一番のキーポイントなのかな。


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ピカソとの早すぎた大人っぽい生活を、彼の蒸し暑いQuai Voltaireフラットで、彼の友人達と優雅な食事をしたりして過ごしていたエヴァンスだが、グリフィズとは相反する生活をしている。二人がロンドンにいる時には、彼らはキルバーンで俳優のマシュー・ライと、または立ち寄る者は誰とでも共に家をシェアして生活し、夜には持ち帰りの食事を買ったりパブに出かけたりする。私は彼女がオリヴィエの堅苦しさや気まぐれな支配にうんざりして飽き飽きしたと言う印象を受けた。

「私は突然気付いたの、私は40歳じゃない!って。酔っ払ったりする事も出来るんだって。」彼女はグリフィズやライとの今までとは反対の生活に慣れるよう努めてきた。「それはちょっと衝撃的だわ」と彼女は言う。


「ある程度の年齢に達しても期待通りでなかったりするでしょ。でもあのウェールズ出身の二人はとてもい

い人で、のんきな性格なの。私は兄弟二人と育ってきた。時々下の階で二人の様子を聞き、そして思うの。『なんでマシューは消防車みたいな騒音をたてるのかしら?なんでヨアンは車のクラクションみたいな音をたてるのかしら?』 で、言う。『なにやってるの?』すると彼らはこう言う。『消防車だよ、もちろん』彼女はくすくす笑う。「今のところ私はマシューといると自分自身でいられる。それに兄弟と生活しているようなものよ。もし彼が持ち帰り用の料理を持って帰るときは、私にも何か持ってきてくれるし、ほんとにやさしいの。こんなふうよ。『誰が洗濯してるんだい?これは誰のパンツ(下着)?』ってね。」 私はオリヴィエが各シーズンにグッチやプラだのカタログを彼女にあげていたのは本当なのか尋ねると、エヴァンズは驚いたように首を横に振った。「今となっては夢のようだけど。彼は良くこう言っていたわ。『よろしい、君に商品をチェックしてもらいたい。特に靴。靴はすぐに(売れて)なくなるからね。』そして私は親友に会いに行って、ばかげたような顔をしてこう言うの。『F*****g hell!』ってね」

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そして彼女は呟くらしい。「不満を言っちゃ駄目よ、アリス。たいていの人が(こうなるために)全てを投げ出してもいいって思うんだから。」


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オリヴィエがショッピングに行ってアリスに似合いそうなもので自分の好みの物を買って渡していたって事ですよね。不満を言っちゃ駄目よって言う気持ちもわからないでもないです。

キルバーンのフラットにアリスも住んでいたとは初耳でした。

でも、なかなか同じ時間に居られる事は少なかったかもしれないけど、あの二人との共同生活はおもしろそうですよね。


☆★☆Rierie★☆★

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