「それとも何かを追っかけて、こだわりを持つってことが大事だってことですか」
「一番、僕が勝手に思うに、初めの衝撃が強くて。これになるためにはずっと努力をしなければならないって思ったんじゃないかと思うんですよね」
「う～ん」
「一生追いつけない。ビートルズはすぐに終わってしまったし、亡くなってしまったので…。幻影を追いかけ続けてるので、ずっと追っかけなきゃいけないので、超えたって瞬間がないじゃないですか。僕たちはブルース・リーが好きだけど、ブルース・リーはもう超えられないでしょ？」
「うんうん」
「でも、ずーっと超えなきゃならないって思っているので。ずーっと頑張らなきゃって。そういう人なんじゃないかなって。僕はずーっとはましょーを、浜田省吾さんを勝手に思っていて」
「いや～、かっこよかったですね～」
「かっこよかったね～。びっくりしたよっ」
「丘で僕たちやっぱり、その～、普通の席じゃなくて、ちょっとはずれたとこで、丘があるとこで、見さしてもらったんですよね？二人でぶぅわ～って斜面に倒れましたよね」
「かっこよすぎて、オーラが!」
「はましょーかっこいいっ！！って」
「元気になったもんね。少し」
「そうそうそう」
「かっこいい人は、周りも元気にするというか。いるだけで。もう、パワーが満ち溢れているので。多分そういう人はぶれない人だと思うんですよね」
「う～ん。そういうのが、小説とかを書かれたときにぶれないっていうのを基本に人物像をつくっていったりしますか？」
「まず、僕は言いたいことがあって書いているので、それが変わらない限りぶれないと思いますよ」
「金城さん自身がぶれてない、と？」
「ほかに興味がでて、全然違うことを書くことはありますけど。今の時点ではずっと言いたいことは変わらないので。書きたいことは。ずっと言いたいことは変わらないので」
…続く。