El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON/イグニッション・エンターテイメント・リミテッド
¥7,980
Amazon.co.jp

その名のもとに、


本日紹介するタイトルはコチラ、「El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON(以下エルシャダイ)」です。プラットフォームはXbox360とPS3のマルチ。内容は変わらないので、お好きな方をどうぞ。余談ですが自分はXbox360版を購入しました。
発売前から話題をかっさらいまくっていた「エルシャダイ」。
ゲームジャンルはアクション。プレイヤーは神話をモチーフにした世界で、プレイヤーは天界の書記官をしていた「イーノック」を操り、「堕天使」たちを捕縛する旅に出る……という物語。
そんな風に宗教色の強い作品なので、苦手な方は要注意です。

グラフィック ★★★★★  ミュージック ★★★★★
キャラクター ★★★★☆  アクション ★★☆☆☆
世界観 ★★★★☆  シナリオ ★★☆☆☆

ゲームデザイン ★★★★★

総じて言えば、目と耳から入る情報は素晴らしかったです。
奥行のあるグラフィックの美しさ、それを彩る重厚で静謐なBGM。あまりに壮大なそれらは、(別に自分は一神教徒ではありませんが、)世界を支える大きな存在があるとすれば、こんな風に風景は姿を変えるのではないか、と思わせてくれるような説得力があります。
これほど「ゲームデザイン」というものを体現し、実感させられた作品は「大神」以来じゃないでしょうか。

グラフィックとBGMの素晴らしさと比較して、もったいないなあと思われるのがシナリオとアクション。
シナリオは宗教的な知識がなければ分かりにくいでしょうし、正直なところ、キャラクターの内面に関して掘り下げが浅いとは思いました。(人物を描かないゲームに本当の感動はない、ってね。)
あとはアクションですが、「かゆいところに手が届かない」感じです。
プレイしやすさとかはあまり考慮されておらず、快適にプレイすることもあまり重視されていない模様。純粋にアクションを楽しむために購入されると、肩透かしをくらったとおもうかもしれません。(ファミコン~プレステ初期のアクションゲームにありがちな、理不尽な気分を味わえます。)

「とてもきれいな雰囲気ゲー」。そんな感じです。

ゲームとしての意義を考えると「それってどうなの」、ということになってしまいますが……、自分としてはこれほど真面目に宗教的世界を表現したゲームは出会ったことがありませんでしたし、音楽やグラフィック面では次世代機の性能をいかんなく発揮してくれているので、大変興味深くプレイすることができました。
ただこの「エルシャダイ」によって宗教に対する誤解や勘違いが生まれないか、若干の心配も残ります。プレイ開始時にはそれに関する注意事項が表示されますが、こういったゲームが国内に少ないことを考えると、メーカー側は今後も慎重な対応が必要なのかもしれませんね。
「宗教の自由」というものを、しみじみと考えてしまう作品でした。(きっと海外では発売できない地域も多いんでしょうねぇ……(遠い目))