ぐるーみん 我が家的夜明け前<2>
*パニック描写があります。そのようなことにトラウマがおありの方など、この章は飛ばしてくださいませ。
ぐるーみんにたどり着くまでの長~い道のり、続きです。
ぐるーみんを友人はーにゃが考案してくれた頃前後の数年、愚息は思春期クライシス、か、はっきりしないものの、クライシスだけは確かでした。
幼い頃は全然自傷のない子。でも、高校生になってからは理由のわからない激しい自傷が出ていました。
突然、自分で自分の顔を叩き始める。平手でバンバン、バンバン、容赦なく叩く。叩き続ける。
叩き終わると、まるでボクシングの試合後の負けた方の人。
目の上は腫れあがり、顔は赤黒くなり、目じりや口、ほほが裂け流血もしばしば。
止めようとしても、体は大型成人男子並み。しかも、パニック時の彼らは超人、父と母、二人がかりでも困難。
学校や療育先、デイサービスと日常過ごす場所を見直し、相談し、環境を整えてみたものの治まらず。
思春期イライラかと、“おふくろ声かけ”も減らして、自由度を上げ、楽しむ事を増やそうといろいろ試してみました。
また、かかりつけの精神科医にも相談、薬は増えていきました。
が、願いむなしくパニックは増えるばかり。
ある時、自傷前に発した「イダ(い?)」から偏頭痛を疑い、頭痛外来へ飛び込み、
CTなど受けつつ、頭痛の薬を服用することに。
今思えば、これは(うちの場合は)失敗でした。子供に申し訳ない気持ちで一杯です。
初めは少し効いたような気がするものの、顔たたきは減らず、薬はどんどん種類もかわり、数も増えていきました。
かかりつけの精神科医からもお叱りを受け(これも今、思えば当然)、でも従来のもので効果がないのに、どうしたら、、、と内心、途方にくれる思いでした。
パニックは治まらず、どんどんひどくなっていきました。
最中は、忘我の境地なので、振り回した手がTVを倒してもその上で大ジャンプ。
当然、TVは割れていて、でもその上で飛び続ける。止めようとするとつかみかかってくる。
(が、不思議と人を叩くことはありませんでした。)数台壊しましたが、よくぞ大きなけがをしなかったものです。
また、どうやったかわかりませんが、廊下で顔叩きをしている、と思ったら、ボンッと音がする。
見ると、器用にお尻で壁に穴をあけていました。これは、その後も続き、壁は穴ぼこだらけ。
定型発達の子なら、ゲンコツで壁に穴をあける感じでしょうか。
そうこうするうち、気が付くと仰向けに眠れなくなっていました。
ソファにもたれたまま、寝る。横にならせると、すぐ起きて、走り出し顔たたき、ジャンプ。
止めようとするとつかみかかって。。。この先はまだ私がトラウマ乗り越えていないからかけないや。全治1~2か月位?
睡眠も浅く、睡眠作用のある薬を飲んでいるにもかかわらず、何度も起きて走り出す。
自分を叩いた後は、ウォーウォー、ワーワー、涙をぽろぽろ流して泣く。
自分でもしたくないのにやってしまった、やりたくないよ!助けて!!と言っているようで、これが一番しんどかった。止めてやれない不甲斐ない自分が情けなかった。
さすがに頭痛外来に見切りをつけ、やっと体へのアプローチに目を向けました。
この時、方向転換していて本当に良かった!
リンパケアを少しずつ習い、まず私の体が楽になっったことで、苦しいなりにしんどいなりに、対応ができるように。
が、やっぱり我が息子、手ごわかった==。すみません、次に。m(__)m
らくう-tomorin
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